マンマミーヤ!
8種類のピザを完成させる記憶ゲーム。ルールは簡単。勝負は奥が深く白熱する。少人数でも充分に楽しめるカードゲーム。やはり初心者にとって勝利条件が明白なものが好まれると言う良い一例。
ルール
準備
- 裏が同色のレシピカードを8枚持ちよくシャッフルして裏向きにし、山にして自分の前に置く。
- 人数に合わせてトッピングカードを各枚数減らして同様にひとまとめにして山を作る。
- 一人6枚トッピングカードを配り、一枚自分のレシピカードを上から一枚取る
開始
第一フェイズ
- どれか一つのトッピングカードを好きな枚数表向きにして積み重ねておく(表向きの山は「ピザカード」と呼ぶ)。(必ず1枚以上、しかし1種類のみ)
- レシピカードを一枚ピザカードの山に表向きに置くことが出来る。
- 手札を再び7枚にするようにカードを補充。しかし、トッピングカードかレシピカードのどちらか一方のみ
(山札に充分な枚数が残っていない場合は引けるだけ引いて、7枚にならない場合がある)
(おじさんカードを引いた人は、自分の前に置いてカードを一枚補充する)
- 4.トッピングカードの山の最後の一枚が引かれた時点で終了
第2フェイズ
- おじさんカード(マンマミーヤカード)を引いた人はピザカードを裏向きにしてそこが上に来るようにする。順番を変えてはいけない
- ピザカードから順番にトッピングカードを種類ごとに分けていく。レシピカードが出てきたら、それまでのトッピングカードからそのレシピが出来るか種類と枚数分を確認し、できるのであればその分を寄せる。不足している場合は、そのレシピを出した人が手札から補充することが出来る。出来ない場合は、持ち主に返し、持ち主は自分のレシピカードの山の一番後ろに入れる。
- ピザカードの山すべてのカードがめくられてレシピカードの処理が終わると第2フェイズの終了。
- 4.使われなかったトッピングカードは混ぜずにそのままの状態にしておく。
次のラウンド
- レシピカードを完成させたトッピングカードとおじさんカードを再び混ぜて新たなトッピングカードを作る。
- 7枚手札がないプレイヤーは最初の手番の後に補充する
- 第2フェイズではじめに使われていなかったトッピングの処理からはじめる。
こうして3ラウンド行い最も自分のレシピを完成させた人の勝利となる。
プレイオンノート
このように書くと結構手順があるナァと思うかもしれないが、やってみるとすごく簡単である。まず自分の作るレシピカードを受け取り、6枚のトッピングと1枚のレシピをもって開始。1種類のトッピングをまとめてあるいは一枚だけ捨てながら、たまってきて頃合いを見てレシピを差し込んでいく。第2フェイズでは、裏向きにしてトッピングを種類ごとに分けながらレシピカードがでてきた時点で、それまで分けてきたトッピングを消費して、不足していれば手札から出して完成させる。できなければ戻される。という感じである。
ポイントは、トッピングとレシピをどのくらいのバランスで手札に入れておけばよいのかである。トッピングを捨てた場合、レシピかトッピングかのどちらか一方からしか補充できない。トッピングを捨てすぎて、レシピから多く補充しすぎると次の回にトッピングが捨てられずにレシピが完成しにくくなるし、トッピングが多くありすぎるとレシピの内容によっては身動きがとれなくなる。これまでやった中で、手札に3枚くらいはレシピカードを持っていた方が動きやすい。さらに、後半はレシピを残していてもしょうがないので、進行状況にもよるが1ラウンドで2枚、2ラウンドで3枚、3ラウンドで3枚ずつ完成させるようなペース配分でやれるのが理想。また、第一フェイズでも終盤にはトッピングの補充をにらんで5枚以上持っていた方が良い場合が多い。ただし、1枚から2枚レシピカードを持っていた方が、第2フェイズでは余ったトッピングから開始されるので、レシピが完成しやすく持ってないと他のプレイヤーに先を越されてしまう。特に+15というレシピカードを一番先に出されるとそれまで余っていたトッピングが一掃されるので逆に+15などは残しておいた方が得な場合がある。
さらに、第1フェイズの一番最後に+15のレシピカードを出すと完成しやすい。これは、結構終盤になると出来ないで返されるレシピが出てきて余る傾向にある事を見越したもの。
やってみて、結構曖昧な記憶力を頼りにしながら、手札の中で不足分をにらんでストックできるので自由度が高い。
完成度が難しいのは?のレシピで、より分けていく中でその時一番少ないトッピング3枚と指定のトッピング1枚で完成させるレシピだが、一番少ないトッピングが何か読むことが出来ない。まんべんなく手札の中で揃えておいても、他のレシピを完成させるためにも手札を消費するので2枚同系のトッピングを持っている確率は結構低かったりする。
また、読み合いもあって、あと中盤あたりは破れかぶれ〜出来るかどうか分からないけど出来たら御の字のような投げ込みもあるので、読めないところもある。しかし、ある程度の予測や推測は可能でそのバランスがすばらしい。また、読み合いや思惑〜自分の中での再建計画などあって、麻雀に似た心理戦や駆け引きがあって奥が深いゲームである。さらに、3ラウンドというあたりに敗者復活の可能性も多分にあり、まくることも容易だったりする。
初心者2人とやったが、2ゲーム目にはすでにゲームは理解して駆け引きが出来、最初全然出来なかったレシピも完成させてくると喜びもひとしお。3ラウンドにはあわやまくられるところまでゲーム勘が育ち白熱した。