ダンジョンクエスト
ドラゴンクエスト ダンジョン2 キングスライムの洞窟

はじめに
 スライムレースと共にこれもマンガ倉庫に埋もれていた。パッケージからはよく読み取れなかったけど、これは多分面白いと思い、ちょっと悩んだけれど結局買ってしまった。
 なぜ面白いと思ったか。それはマス目に敷居を立てていく、おじゃま・競争系であること。また作りがシンプルで子供でも遊べそうだからである。子供は手番や手順がたくさんあれば遊びたがらないし、勝利条件がはっきりしていないとどう遊んで良いのか分からない。そして、相手を邪魔しながら自分が勝つ!ってのは燃えるのである。
 このゲームの近いところでは、コリドールというゲームがある。原版は1994年のフランスゲームで、こちらは単純に自分のコマを向こう岸までたどり着かせるのだが、マス目に壁をたて経路を妨害するゲーム。これは4人まで遊べるが、キングスライムの洞窟は、二人用のゲームである。ちなみにコリドール、プログラムがあり、XPあるいはvistaで動作可能とのこと。
コリドール
http://sgrk.blog53.fc2.com/blog-entry-1835.html
コリドールのプログラム
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se476678.html

ルール
ダンジョンクエスト初期配置
1.スライムを盤上にほぼ均等に配置する。右上と左下の隅に自分のコマを配置する。その上で、キングスライムを自分のコマから縦横3×3の場所に配置する。
2.はじめの勝利条件は、スライムを三体ゲットするか、相手のキングスライムにたどり着くかである。
ダンジョンクエスト移動
3.サイコロを振り、1〜4なら2マス、5〜6なら3マス移動できる。ただし斜めには移動できず、縦横だけの移動である。
ダンジョンクエスト壁配置
4.自分のコマを移動させたら、相手の進路を邪魔するように横2×縦1の壁を相手側に1枚立てる。ただし、相手が移動できなくなるように塞いではいけない。
ダンジョンクエスト壁配置2
5.手番を交互に行い、最初の勝利条件2を目指す、
6.2.の勝利条件を満たした一方のプレイヤーはサイコロを振り、5か6が出たらスライム、あるいはキングスライムを倒したことになり、そのゲームの勝者となる。もし5か6が出なくても、相手の手番が終了したら、サイドサイコロを振ることが出来る。

プレイオンノート
 とにかくサクサクと終わるゲームである。一回の手番で2マスから3マス進めるので、結構早くスライムにたどり着いてしまう。あるいは、相手の邪魔をするものの経路を完全に塞ぐことは出来ないので、必ずたどり着いてしまう。
 まぁ、それがこのゲームが成立する要件なのだろうけれど…というのも、二人用のゲームなので、バランス的に一方が第一の勝利条件にたどり着いた後、もう1人も追いつくようにしないといけない。そうしたときに、1マスか2マスしか進めないとなれば、一方的な展開になってしまう。もしくは経路を塞いだ時点でゲームが終了してしまい、キングスライムあるいはスライムを捕まえて倒すという大目的が薄れてしまう。
 結局、早く終わることを念頭に、出来るだけ早くスライムかキングスライムを倒す。そしてできるだけ相手の進路を邪魔することだけに集中すればいい。しかし、このゲームの面白さは、だんだんと迷路が出来上がっていく過程と視覚的な楽しさがある。最初は更地の盤面も、一手進むたびに壁が立てられ、相手の進路とスライムの間が遠くなり、曲がっていき、気づくと引き返すのにいくつかの曲がり角を進まないといけない。そして、行く先々で曲がりくねり…相手側も自分側も…となる。
 立体的な盤面になるのでそれがよく分かり実感できるのが楽しい。
 お、そっちに行ったな、じゃぁこっちに壁を立てるぞ。あっちにいったな。お、ここに壁を立てると塞がるからこっちにするか…ちょっと意地の悪い考えもまた一興。サクサクと進むけれど、ワーワー出来る。そんなお手軽ゲームである。
2011.3.23

目次