『ガイスター』


写真や、詳しい解説は、ここで、見てください。

ドイツのゲームというものに初挑戦である。「バンプレス」という小冊子には、
年間600以上ものボードゲームが作られるドイツでは、ゲームに贈られる賞は一つだけではありません。それは、日本においてコンピュータゲームに贈られる賞がたくさんあると同じように、いかにドイツ人がボードゲームに力を注いでいることを示しています。
とあるように、ドイツこそがボードゲームが息をしている国であり、いまや本場となっているようです。昔、トランプがゲームの王様であったときは、様々なルールを編み出したり、ブレイクさせたりするのも、ヨーロッパでした。ドイツという気質が、ゲームの創造にかき立てられるのでしょうか?

今回紹介するガイスターは、すごく簡単なルールで、だいたいじっくりやっても20分もあれば出来るゲームです。なんの考えなしに駒を動かせば5分弱で終わるようなゲームです。しかし、そこには、人の心理や戦術や思惑を考察したとき、非常に難しい、人の心は気まぐれで、複雑であることを知らしめるゲームです。

ゲームの目的と終了は、

相手からは、自分のコマの色が分からないので、相手に取らせようとする、取られないで、外に出すなどの戦略性がものをいいます。また、相手のコマの動きから、どれが青いコマで、どれが赤いコマなのかを推理しながら、取るのか取らないで泳がせておくのかと判断したりします。

プレイ・オン・ノート
一人の友人と何回かプレイをする。
始めは、ルールとその目的を確かめるために、あまり考えないで駒を動かしてみる。コマが取られていくに従って、青いコマが外に出やすいことが分かる。いつでも相手のコマが外に出ないように、手数をある程度計算しながら、阻止できるようにコマを配置する必要があることが分かる。
青いコマを4つ全て確保することは難しい。推理して、このコマは、たぶん青だろうと予想を付けて、コマを移動させていっても、行く途中でつかまってしまうか、逃げられるかされてしまう。また、捕まえに行くコマが青か赤かでは対応も自分の心理的なところで、違う。
コマを取るバランスは、相手にあわせるのが妥当だが、平均して4つ取り合うのが多かった。そこから、いかにして自分の青いコマを外に出すのか、手数を考えながら攻防することが多かった。外に出そうなコマが相手の赤いコマなのか(赤いコマは外に出ないが)微妙な位置にいるコマのうちどれかが青なのか、など考えて、守るべきなのか、攻めるべきなのか、無視するべきなのか、葛藤することが多かった。

このゲームは、お互いに、乗り気で、集中すればするほど面白い。また、推理しながら、あれこれと話ながら、あ〜でもない、こ〜でもないと言い合いながら遊ぶとなお面白い。また、ゲームが終了した後でも、残ってるコマの色をあて合うのもおもしろい。そして、こうしようとしたとか、戦術を話し合うことにより、ゲームを通してコミュニケーションが楽しめるゲームである。

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