エトトイン ethotoin(JAN) ヒダントイン系抗てんかん剤 1132

【組成】
[末]:98%以上 [錠]:1錠中250 mg
エトトインは 白色の結晶性の粉末で,においはなく,味はわずかに苦い。エタノ−ル又はクロロホルムに溶けやすく,エ −テルにやや溶けやすく,水には溶けにくい。融点:90〜95°

【適応】

てんかんのけいれん発作:強直間代発作(全般けいれん発作,大発作)

【用法】

1日1〜3 g,小児1日0.5〜1 g毎食後,就寝前の4回に分服(増減)。一般に初回から大量投与することは避け,少量からはじめ,十分な効果が得られるまで漸増する

【注意】
(1)一般的注意
(a)混合発作型では,単独投与により小発作の誘発又は増悪を招くことがある
(b)連用中における投与量の急激な減少ないし中止により,てんかん重積状態が現れることがあるので,中止する場合には,徐々に減量するなど慎重に行 う。なお,高齢者,虚弱者の場合は特に注意する
(c)眼振,構音障害,運動失調,眼筋麻痺の症状は過量投与の徴候であることが多いので,このような症状が現れた場 合には,至適有効量まで徐々に減量する
(2)禁忌:ヒダントイン系化合物に対して過敏症の患者
(4)相互作用
(a)次の薬剤との併用により,相互に作用が増強されることがあるので,このような場合は減量するなど慎重に投与する:ジスルフィラム,イ ソニアジド,パラアミノサリチル酸,クマリン系抗凝血剤
(b)フェナセミドとの併用により妄想が現れることがある
(c)アセタゾラミドと併用すると,クル病,骨軟化症が現れやすいので,併用する場合には慎重に投与する

【作用】

(1)薬効薬理:マウスで電撃けいれん,ペンテトラゾ−ルけいれんに対し抑制作用。経口有効量300〜400 mg/kg,特に電撃けいれんに対する抑制作用が強く,3〜4時間 持続。作用機序はフェニトイン類似機序と考えられる

【製品・薬価】

アクセノン 大日本 1g 48.00

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