前回は「写真多め」とかほざいていましたが、今回の行程の写真を選定しててビックリ!前回のなんて子供の戯れ言でしかありません。今回はなんと前回の5倍もの写真点数あります。3日間の道程でしかも時間を有意義に使うためにネタを最大限に詰め込んだおかげです。いやぁある意味我々の旅行の到達点とも言える旅となってます。恐るべし大阪!
ということでぼさぼさしている暇はありませんレッツゴー!(前回と同じ)

今回はまたも東京駅から。日差しが横から差していますが、夕方ではありません。朝6時台です。

ということで新幹線で向かった先は… 
新大阪でやんす。そこから在来線に乗り換えて一駅いったところが今回の最初の目的地です。

その駅にはこんな張り紙も。そうです、あの痛ましい事故からこの時点では数ヶ月しか経っていません。恐らくJR西日本全駅に貼ってあると思われ。

そうです。われわれが最初に来たところはJR西日本東淀川駅。何を見に来たかというと第二次大戦で残った高射砲をそのまま住宅として使っている「高射砲住宅」(まんまだ!)を見に来ました。

一応地図なんぞも持ってきたわけですがそれらしきものは全然見つかりません。

そうこうしているうちに何故か高架下へ。

ちょwwww 低すぎwwww 手を伸ばせば列車が触れそうな距離で猛スピードで駆け抜けてます。危ねぇぞ。

それもそのはず桁下1.5m。勢い余って桁にラリアット喰らった自転車も絶対いるはずです。


そんなこんなでそこそこ歩いて探したんですが結局見つからず。時間の関係もあるので今回は断念でございます。くそぉ… で駅に戻ってきたんですが、ここの駅舎も結構古いようで廃材のレールを使って柱にしてました。よくよく見るとこのレール1800年代のものの模様。

鉄ヲタではないのですが、とりあえず一枚。今や東日本ではあんまり見かけなくなりました旧国鉄色の特急車両。まだまだ現役でやんす。

そして梅田駅までやってきましたが、ここは駅の表示がディック・ブルーナデザインなのね。可愛いよぉ。

そして朝飯はここで頂きます。朝っぱらから新梅田食堂街の串かつ屋「百百(もも)」です。さっき駅弁喰ってた二人も強引に引き連れます。

非常に個人的な意見なのはわかってますが、大阪の串かつ屋はあちこち逝きましたが、ボクはここが一番好きですな。取り立てて旨いというわけではないのですが、味が合うというか、なんというか。朝から開いているので夜勤帰りのオッサン達も呑んでたりしてかなりディープな大阪を味わうことができ、ここで朝から呑むのも結構いやかなり好きです。

腹も満たしたことですし、次の目的地に向かうわけですが、梅田駅と言えばこれを忘れるわけには行きません。伊東忠太大先生デザインのコンコースとこのステンドグラスです。こちらのステンドグラスはここを訪れた僅か3週間後には閉鎖となってしまったので、ホントラストに生で見られたというのはラッキーでした。折角のいい雰囲気なのになんで取り壊すかなぁ…
そして向かう先はこちらも取り壊しが決定している通称「軍艦アパート」。1931年に大阪市営の住宅として完成した鉄筋コンクリート3階建て、2K、水道、ガス、戸別トイレ完備という当時としては最先端の憧れの住宅でした。そしてそこに住み始めた住人達は家族が増えると思い思いに増改築を繰り返し、その風体からいつしか「軍艦アパート」と呼ばれるようになりました。そして時代の豊かさがこのアパートを追い越していき、今ではある種あの時代のエピタフとしてその姿を残しています。

そろりそろりとその姿を現しはじめました…

と思いきや、いきなりこんなものが落ちています。ちょwwww ありえねぇwwww

なんとなく入ることが憚られる雰囲気です。取り壊しが決まっているせいか人影も疎らでひっそりとしています。


ごらんの通り、各戸思い思いの増築してます。いやはや何とも。



バラバラでありながら全体的に何となく統一感のようなものもあり、全体としてすごい存在感を持っています。


似たような写真ばかりですが、よほど興奮していたのでしょう。そのインパクトは想像を絶するものがありました。なんだかマクロスの中の都市のような感じもします。

アパート近辺で放置されている原付の籠に捨てられたワンカップの山。単一品種だけでゴミの山をつくられると意図せず何か主張を持ったアートのように感じられます。

そして取り壊されたアパートはこのような鉄筋コンクリートの「団地」へと生まれ変わる予定です。住環境としては今とは比べられない程改善されるのでしょうが、あの当時ほどの社会に与えるインパクトは臨むべくもありません。大阪市は職員のスーツに金使わずにこういうところで金と頭使えよ。 
こんなところからも通天閣は見えます。思った以上に大阪という街は小さいという印象ですが、それは普段生活している東京が大きすぎるのかも知れません。

ああ、世知辛いねぇ… 犬の散歩すらさせないとは。なんて大阪市は了見が狭いんでしょ。まぁ裏を返せば禁止したくなるようなマナーレベルなのかも知れませんが。

そんなこんなで満足して日本橋の方に向かおうとあるいてるとこんな値段の自販機を発見。一体どんな物価なんだこの一帯は。


と自販機に驚きつつ次なる目的地日本橋へとやってきました。「にほんばし」ではなく「にっぽんばし」です。大阪のアキバといった感じのところです。さっきの軍艦アパートからは歩いてこれるほど近いのね。

我々の目的地は決してメイン通りの萌えぇぇのお店ではなく裏のディープゾーンです。

早速濃いぃもの見つけました。「PAXパワーグローブ」って、あんた…
そんなものが箱付きで普通に中古として打ってることに悪寒を憶えます。そういえばwiiのリモコンをパワーグローブ化した人もいます。もうアホかと。(って完全にいつ更新してるかバレバレやん)

そしてこれがジョージ君をしてあまりのインパクトでトラウマを抱えることとなった風景。電気工具を無造作にぶら下げて訳がわかんなくなった店です。このゴチャゴチャな感じは塚本晋也監督の映画「鉄男」を思い起こさせます。

そしてアキバでもこういう光景は見ることはできません。普通の商店街のようでいて実は電気街。まだまだ見るべきところはあるような気がします。

…なんて事を考えながら歩いてるとビルの前にはこんな看板が。やはりここもホームレスが多いんですかね。都会の下町の方にはどうしてもそういう負の側面が出てきます。

こちらは昔ながらの交番。この古い感じもなかなか良さ気ですが、夏は地獄を見そうです。

そしてヲタの街日本橋の面目躍如同人誌ショップもありますが、こちらは腐女子向けです。池袋の乙女ロードの機能も内包しています。

そして日本橋のすぐ裏はもう難波です。そしてここは大阪球場跡地にできたなんばパークスです。


そうここ大阪球場は我が球団南海ホークスの本拠地でもありました。ホークスは南海であってダイエーやソフトバンクでは決してない、といいたいところですが、ホークスである限りワタシもソフトバンクは応援したいと思います。

そして「架空のキャンプ」ならぬ架空のキャッチャーに向かってピッチングするイトウ君。アンダースローがいかしてますが、南海で右投げのアンダスローといえば広島から移籍してきた金城基泰でしょうか。
しかし前回も指摘しましたが、何故彼は人目を憚らずこういうことができるのか。偉すぎる。

そして台所・厨房道具で有名な千日前道具屋筋を抜けて…

一度自分とこに上げたらそれをみたイトウ君が行きたい、行きたいと何度も言っていた「千とせ」に少し早めの昼食を取りにきました…

そしたらなんとあなた!今日までお盆休みですって!ここでもイトウ君ジンクス発動です。「名物を喰いに逝くと一度目は喰えない」ってそんなジンクス背負うなよ…

ということで失意のままイトウ君オススメのたこ焼きで腹を満たすことにします。


うん、確かに旨い。本場のたこ焼きです。私とジョージで一舟。イトウ君は一人で一舟。充分に頂きました。
そういえばボクが高校生の頃通ってたお好み焼き屋のたこ焼きはタコが入ってる方が珍しいというある意味凄いたこ焼きでした。あれはあれで好きでしたが。

そして今日最後の大ネタの前に途中もう一箇所寄ります。はて何の変哲もないビルのようですが…

寄ってみると何やら看板が掛かっています「トンネル」ってとてもそうは見えません。

でもオジさんが入っていったりします。じゃぁ近寄ってみましょう。

かくして近寄ってみると何やら巨大エレベータがあります。
こちら正体は「安治川トンネル」という身も蓋もない名前でありますが、日本初の沈埋工法によるトンネルで1944年竣工の由緒正しきトンネルです。
大阪は「水の都」と呼ばれるだけあって、今でもあちこち渡船が残っています。詳しくはココを参照いただくとして、この辺りも渡船によって川を渡っていたわけです。しかし、産業の発達と共にこの近辺の交通量も増え、渡船の往来も頻繁になると同時に、安治川では輸送船の量も増えてきます。縦と横との交通量が増えるとどうなるかはわかりますね。非常に危険です。道路のように信号があるわけでもありませんから渡河がどんなに困難であったかは想像に難くありません。
しかし、架橋するにも前述のように大型の輸送船も多く通ってますから高さを稼がないといけません。しかし当時は技術的にもコスト的にもそのような橋を架けるのも困難であり、最適な解決法として川底にトンネルを通すという事になったわけです。

こちらが現在も使われている歩行者用エレベータ。朝の6時から夜11時(冬期は10時)までの運行です。横に階段もあってそちらは24時間解放してますが、自転車はこの時間しか通れないということですね。
そして写真は後から出てきますが、このエレベータの横には現在は使われていない車輌用のエレベータもあります。こちらは2基あって、完全一方通行のようです。現在使われてないというのはウェブのあちこちでは排ガス問題が主問題と書いてあったりもしますが、ボク個人的には当時の交通量だと一台一台上げ下げしてても間に合ったが、その後のモータリゼーションの発達によりとてもじゃないけど間に合わなくなったという理由も大きいのではないかと。つか最初からスロープにしとけばいいものを。

そしてコイツが中の風景。やはり川底らしく少しひんやりします。

今回面白いフラッシュを持ってきてまして、赤や黄色のカラーフィルタがついたやつです。それを愛機に付けて撮ってみましたがなかなかに面白い雰囲気がでます。


いやぁ、なかなかにモダンです。今だと色気もへったくれもないトンネルを造ってしまいそうです。



そして渡河完了。建物が川の左右で対称となっているのが可愛らしげですな。
さて、今日一番の大ネタに逝くことにしましょう。
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