英 霊

 

 

二十世紀前半の日本、国家の存亡を賭けた戦いに殉じた多くの人々がいた。

彼らは愛するものを護る為、悠久の大義に生き、その尊い命を国に捧げた。

 

最後の瞬間、彼らの脳裏をよぎったものは、果して何であったのだろうか。

父母か、妻子か、恋人か。或は子供の頃に遊んだ故郷の山河だったろうか。

 

どんなに祖国が恋しかろう。

 

英霊は今も迎えを待っている。南溟の海で、深い密林で、異国の大地で。

しかし戦後半世紀余を経過しても、その正確な人数さえ判明していない。

 

 

1.大東亜戦争 日本人死没者の総数(概数)

 

合計                  約 3,200,000人                              


◎軍人、軍属    

小計              2,133,000人                              

                              ・・・内、特攻 5,800人                         

 

海軍                      473,800人                             

                               ・・・内、特攻 4,100人                         

陸軍                     1,599,200人                             

                              ・・・内、特攻 1,700人                         

戦時徴用船の死没者              60,000人                                                       


◎民間人

小計                       734,000人                              

 

内地の戦災死没者(都市空襲、他)    300,000人                              

沖縄戦の死没者                94,000人                              

広島の原爆死没者(被爆時)          25,000人                              

長崎の原爆死没者(被爆時)          15,000人                              

外地で戦没した一般邦人           300,000人                              

                              


◎戦後

小計                      350,000人                              

 

軍人、軍属の自決、殉死者              568人                              

戦争裁判による処刑者             1,200人                              

機雷掃海作業での殉職者              79人                              

ソ連(シベリア)抑留による死没者       48,000人                              

広島の原爆死没者(戦後)          235,000人                              

長崎の原爆死没者(戦後)           60,000人                              

   

 

※参考:厚生省援護局統計をもとに各種資料から加工

 

 

2.日本陸海軍 軍人・軍属の戦没者概数

 

                           総  数          海  軍          陸  軍   

合計                     2,073,000人      473,800人     1,599,200人


日本本土                    103,900人       45,800人        58,100人

小笠原諸島                    15,200人       12,500人         2,700人

沖縄諸島                     89,400人       21,500人        67,900人

台湾                        39,100人       10,600人        28,500人

朝鮮半島                     26,500人        6,900人        19,600人

樺太、千島                    11,400人        3,200人         8,200人

満州                        46,700人          800人        45,900人

中国本土                    455,700人       20,100人       435,600人

シベリア                       4,700人          400人         4,300人

小計                       792,600人      121,800人       670,800人


中部太平洋(サイパン、グアム、他)        247,200人      151,400人        95,800人

フィリピン                     498,600人      121,100人       377,500人

仏印(ベトナム、ラオス、カンボジア)          12,400人        4,500人         7,900人

タイ                           7,000人          100人         6,900人

マレー、シンガポール                11,400人        2,900人         8,500人

ビルマ、インド                   164,500人        1,500人       163,000人

インドネシア(スマトラ、ジャワ、他)           70,600人       11,000人        59,600人

ボルネオ                       18,000人        6,700人        11,300人

西部ニューギニア(モルッカ、他)            4,400人        1,800人         2,600人

東部ニューギニア(ソロモン、他)          246,300人       51,000人       295,300人

小計                      1,280,400人       35,200人       119,700人

 

※参考:厚生省援護局統計資料

※注  @本数字は日本陸海軍に所属していた軍人、軍属の戦没者数の集計である。

     A各地域とも近海域の戦没者数が含まれる。

     B本数字には日中戦争の戦没者数が含まれる。

     C本数字には日本軍属として台湾人、朝鮮人の戦没者数が含まれる。

 

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更新日:2007/02/18