シルクの里公園の公営温泉

■概要

甲府盆地の南の端にある小さな里村に村営温泉があると聞いて、行ってみた。豊富村は御坂（みさか）山系を背にした丘陵地帯の農村だ。この村の南端の小高い丘がシルクの里公園という村営施設がある。

町営温泉「シルクふれんどりい」はシルクの里公園の大きな建物だ。豊富村は養蚕が盛んだったので、これにちなんだ公園である。小さな村にしてはとてもりっぱな施設だ。シルクふれんどりいは１９９６年にできた比較的新しい施設だ。





1階は繭細工、つむぎ、陶芸の教室と食堂がある。２階に浴室と休憩室、宿泊施設がある。浴室にはサウナもある。１階ロビーには大きな繭細工が飾ってあっておもしろい。

■所在地

山梨県東八代郡豊富村大鳥居１６１９−１
ＴＥＬ：０５５２−６９−２２８０
ＦＡＸ：０５５−２６９−３００６

■印象

日曜日に訪れたのに、客は少ない。国道から遠いので立ち寄り客は少なく、地元の人が利用する施設のようだ。休憩室に荷物を置いて場所取りをしているところを見ると、やはりそうは混まないところだろう。

浴室は扇型で石の床が立派だ。中央で段差のある船形の変わった浴槽だ。浴槽の高い側がジェット風呂になっている。広い窓からは遠景に甲府盆地と南アルプスが見える。近景はのんびりとした田園風景だ。

お湯はほとんど特徴が少ない透明なお湯だ。 掲示を見ると、泉質はナトリウム・カルシウム−硫酸塩泉、源泉の温度は３３．９度、湧出量３３８Ｌ／分 である。温泉ファンとしては、ジェット風呂などにはせずに小さめの掛流にしてくれると、もっと気持ちがよいと思う。



、カラオケもない静かな休憩室なので風呂上りはのんびりできる。ぼんやり横になるとウトウトしてしまった。泉質的には平凡だが、都会の喧騒をはなれて静かな雰囲気にひたるのも良いかもしれない。

■交通

中央自動車道の甲府南ＩＣを降りて、国道１４０号線を南下する。豊積橋南交差点で左折して、豊富村に向かう。作興橋を過ぎ、さらに豊富村役場を過ぎてから、「シルクふれんどりい」の案内板をみて右折。駐車場は広め。



調査日：２００１年１１月