西山温泉旅館滝の湯★★★★


さっぱりした熱い源泉を楽しむ

■概要

奥会津の山里にある西山温泉は古くからの温泉宿がぽつぽつとかたまっていて、ひなびた雰囲気の温泉場だ。今回は滝谷川にそばにある滝の湯を訪れた。

バス停の名前にもなっている滝の湯は、1899年の創業。昔からの建物をきれいに補修してあって、質素な中にも気持ちのよいたたずまいだ。



谷間のわずかな平地にあって、周囲は森に囲まれている。滝の湯の対岸に滝がある。対岸は高い崖になっていて、滝は旅館のどこからでも見える。

滝の湯は秘湯を守る会の旅館だが昔ながらの宿を守る家族経営なので、都会に近い守る会の宿と違って落ち着いた雰囲気だ。



■所在地

福島県河沼郡柳津町砂子原長坂829
TEL:0241−43−2311




■印象

川のきわに浴室棟がある。浴室は2つあって、左右で泉質が違っている。右の浴室は荒湯源泉、左の浴室は滝の湯源泉だ。
滝の湯源泉:泉質は塩化物泉、源泉の温度68℃、成分総計5.264g。
荒湯源泉:泉質は塩化物泉、源泉の温度54℃、成分総計2.343g。

まず右の浴室から。源泉は熱いので湯枡に溜めてから少しづつ注がれている。かけ流しだ。お湯は透明で熱め、薄い塩味がする。
さらりとした浴感で気持ちがよい。

窓は広いが、護岸の堤防があるので川は見えない。川の対岸の滝はよく見える。

左の浴室は滝の湯源泉、こちらもかけ流しだ。お湯はほんのり黄色みかかった透明、かなり熱い。飲んでみると澄まし汁ほどの塩味でとても飲みやすい。

お湯に入るとトロリトした感じ、ツルすべ感もある。お湯の香りを試してみると、トニック系のさわやかな香りがかすかにする。

露天風呂は浴室棟の右にある。1つしかないので混浴だ。浴槽は結構大きい。お湯は荒湯源泉だと思う。かなり熱いので水で埋めながら入った。川の音が心地よい。

宿泊したところご飯もとてもうまい。静かにお湯を楽しむのに良いところ。


■営業

営業時間 要問い合わせ
休館日 無休
料金 500円

交通

磐越自動車道の会津坂下(あいずばんげ)ICを降りて、国道252号線を南下する。柳津町を過ぎ、トンネル手前にある西山温泉の看板を見て左折する。案内板に従って地方道柳津昭和線をたどる。柳津から9km程度。駐車場は広い。
バスではJR只見線柳津駅から、会津バス大成沢行きで「滝の湯前」で下車。



調査日:2006年7月

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