森に埋まった古い温泉旅館 ■概要 新潟県の長岡にもけっこう温泉がある。長岡市街の東側には長岡温泉がある。静岡の伊豆の国市にある伊豆長岡温泉は大きな温泉地だが、こちらは古い温泉旅館3軒だ。今回は名前に惹かれて湯元館を訪れた。 長岡中心部からそう遠くはないところではあるが、湯元館は市街東側の山際にあって森に埋まるように建っている。駐車場は正面の建物の下をくぐって奥の空き地にある。大きな犬が迎えてくれた。 ![]() ロビーはひと気がなく森閑としている。しばらく待ってやっとご主人が現れた。入浴をお願いすると右手奥の浴室に案内された。 湯元館の開業は1931年、1970年に立て直されたという。もうずいぶん古い建物で、昭和レトロというような雰囲気だ。中越地震で大きな被害を受けたそうだが営業を続けている。 ■所在地 新潟県長岡市高畑町42 TEL:0258−32−2492 FAX:0258−35−1394 |
![]() ■印象 こまかいタイル細工の浴室はレトロな雰囲気がいっぱいだ。浴室中央の楕円形の浴槽がある。無骨なてすりがあるのはちょと興ざめ。しずしずとかなりの量のお湯が溢れているのはうれしい。源泉は浴槽の底から供給されている。 かけ湯をしてさっそくお湯に入る。浴槽はやや深め、こころもちぬるめの適温、とても気持がよい。ふんだんいかけ流されているのがうれしい。 お湯は透明、かすかに黄色だ。ほんのり硫黄成分のタマゴコゲ臭がある。浴感は始めツルツル、そのうちにキシキシになってくる。シャワーも源泉だろう。こちらからはよりはっきりとタマゴ臭がたちのぼってくる。 泉質はアルカリ性単純温泉、源泉の温度36.5℃、成分総計298.9mg。 他の浴客が来ないので大きな浴槽を独り占めだ。とても静かでぬるめのお湯にじっくり浸かっていられる。芯からリラックスできる。 古い施設だが、お湯はなかなか良い。レトロな雰囲気の好きな温泉ファンにはお勧めする。 |
■営業
■交通 関越自動車道の長岡ICを降りて、国道8号線を長岡方向に進み市街を通り過ぎる。国道17号線バイパスにぶつかったら立体交差で右折して南に向かう。高畑交差点で左折してバイパスから降りる。最初の交差点を右折してバイパスと平行に走るとすぐ。駐車場は広い。 ![]() 調査日:2006年1月 |