五十沢温泉旧館★★★★


湯量豊富な穴場の温泉

■概要

上越の六日町は何箇所か温泉がある。町の東側にある五十沢(いかざわ)温泉は湯量が豊富だ。ガイドブックなどには五十沢温泉新館「ゆもとかん」が紹介されているが、離れたところに旧館があると知らされて行ってみることにした。

五十沢温泉新館から北東へ500mほどのところ、住宅街と田んぼが接しているあたりに旧館がある。一見すると温泉施設には見えないが、玄関に五十沢温泉の字が読める。



現在は宿泊はほとんど受けていないそうだ。入り口の料金箱に料金を入れて、ロビーの長椅子でくつろいでいるお婆ちゃんに声をかけて入る。

温泉の発見は1976年、五十沢温泉の先代が井戸を掘って温泉を掘り当てたそうだ。現在はかなり離れたところに新館を建て、旧館は地元のための共同浴場のようになっている。

■所在地

新潟県南魚沼市宮
TEL:0257−74−2859



■印象

これといって看板もないので近くまでこないと分からないかも知れない。先客の軽自動車がたまっているので見当がついた。宿の右手は雪に覆われているが広々とした田んぼだ。

縦長の浴室の奥半分はすべて浴槽だ。浴槽からお湯がざあざあと溢れて古いタイル張りの床に一面に流れている。外が寒いせいか湯気がたちこめている。

お湯は無色透明、ほのかに硫黄の匂いがする。温度はまさに適温、ふんだんにかけ流されていてとても気持ちがよい。わずかに茶色のふわふわした湯花が漂う。

源泉名は五十沢温泉1号井、泉質はアルカリ性単純温泉、源泉の温度50.3℃、成分総計160.4mg、pH9.4、湧出量270L(動力)。

浴後のほてりは強くなく、さっぱりする。地元のおばさんの話を聞くと、ここは元は自転車屋だったとか、今の五十沢温泉の会長が掘ったところとか昔話を聞かせてもらった。

設備はないが湯量豊富な穴場の温泉だ。近くまで行ったら寄ってみるのも良いだろう。

■営業

営業時間 8:00−20:00
休館日 第1、2、3水曜日
料金 300円

交通

関越自動車道の六日町ICを降りて国道17号線に出て、長岡方向に北上する。少し走って庄之又交差点を右折、川を渡って三国川ダム方向に進む。しばらく走ると五十沢温泉看板がある。新館は右折だが、左折して300mほど。駐車場は5台程度。



調査日:2007年1月

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