豊平峡温泉★★★★ | ![]() |
森の中の重曹泉 ■概要 札幌の南にある定山渓温泉は有名な観光地で、大きな温泉ホテルが建ち並んでいる。残念ながら大温泉地らしく、泉質としてはあまり見るべきところがない。 定山渓温泉から数km上流にひなびた温泉があると聞いて、雪の露天風呂を楽しみに豊平峡(ほうへいきょう)温泉に行くことにした。 豊平峡温泉は、源泉の豊富なお湯が楽しめる温泉だ。豊平峡は札幌の中心部を流れる豊平川(とよひらがわ)の源流域で、大きなダムがある。豊平峡温泉はこのダムへの林道の入り口にある。 ![]() 森のなかを切り開いた平坦地に温泉宿らしくない倉庫のような建物がある。なにも飾り気がないのが秘湯気分を盛り上げる。夏場は近くのキャンプ場の客がよく利用するそうだが、冬には常連だけが来るようだ。 ![]() ■所在地 北海道札幌市南区定山渓608 TEL:011−598−2410 FAX:011−598−3252 |
![]() ■印象 浴室は窓が小さくかなり暗い。その中に石造りの広い湯船がある。お湯の色は黄褐色、豊富に注がれている。溢れたお湯が石の床を洗って、床は湯の花で赤茶色に染まっている。 さっそく入るとあまり熱くなくちょうど良い。お湯の成分が体に染み込むようだ。深めの湯船で、そこにも歴史を感じる。泉質はナトリウム・カルシウム−炭酸水素塩泉(重曹泉)だ。源泉の温度は51.5度、毎分400L(動力揚湯)、成分はたいへん濃い。源泉を飲んでみると甘く感じる。 ![]() 露天風呂は非常に広い岩風呂だ。東屋や水車などがあるが、そんな装飾がなくても、森の中の広々とした露天風呂はそれだけですばらしい。このお湯も豊富な源泉を使っている。雪景色を見ながらゆっくり浸かっているととてもリラックスできる。 レストランでは本格的なインドカレーが楽しめる。インド人コックがナンを焼いている。インド料理と温泉の組み合わせは、ほかの土地では考えられない。こんなところも北海道らしい。 料金は近くの定山渓温泉並みでやや高めだが、泉質は段違いだ。純粋な温泉ファンはとても楽しめると思う。意外性でお勧めする。 |
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