峩々温泉★★★ | ![]() |
胃腸に効く蔵王の秘湯 ■概要 峩々(がが)温泉は蔵王の東麓、標高800mにある山の中の温泉だ。蔵王に登る観光道路の蔵王エコーラインから、途中で北へ向かう道を下ると、渓流沿いに大きな一軒宿の温泉が見えてくる。 150年ほど前に猟師六治が傷ついた鹿が温泉に浸かるのを見つけ、鹿の湯という温泉場になったという開湯の伝承がある。明治になって、竹内時保という人が北海道開拓使の黒田清隆に従って刈田岳付近で硫黄採掘場を始めた。そのときに荒廃した鹿の湯を発見して、1876年に「峩々温泉」を開湯したという。 ![]() 峩々温泉は大きな一軒宿で、渓流に沿って大きく3ヶ所の建物がある。最上流に大きな浴室棟がある。浴室棟は宿泊客専用で、日帰り客は旧館の内風呂と、小さな露天風呂が利用できる。 峩々温泉は特に胃腸病に効くと言われている。湯平・四万と並ぶ胃腸病の名湯だそうだ。ロビーに飲泉できるお湯飲み場がある。 ![]() ![]() ■所在地 宮城県柴田郡川崎町大字前川字峨々 TEL:0224−87−2021 |
![]() ■印象 日帰り客は昔は旧館の内風呂だけの利用だったそうだが、新しく旧館の端に従業員手作りで露天風呂を作り、日帰り客に提供している。開湯伝説にちなんで「六治の湯」という。 小さな湯船だが、鄙びた雰囲気でなかなかよい。ちょっと熱めのお湯も気持ちがよい。泉質はナトリウム・カルシウム−炭酸水素塩・硫酸塩泉(含芒硝重曹泉)、源泉の温度は57.8度だ。溶存物質総量は1171.6mgと比較的成分は薄い温泉だ。 ![]() 旧館の内風呂はごく小さい。低いところの窓がおもしろい。ここのお湯もかすかに褐色だ。かけ流しなのがうれしい。飲泉所でお湯を飲むと少し甘いような渋いような味がして、胃腸に効く気がする。 峩々温泉は、胃腸の療養のために浴室に横になって腹に湯をかけながら入浴を繰り返すという独特の入浴法があるそうだ。ただしこれは宿泊者専用の浴室棟で行われている。 峩々温泉は秘湯を守る会の会員旅館なので、古い温泉とはいえ設備は整っている。古くからの温泉らしく湯治棟もある。3泊以上からで、自炊湯治部屋が5500円、各室に寝具・食器・炊事道具・冷蔵庫が備えられている。 峩々温泉は常連客も多く、宿泊するのであれば文句なく星5つなのだが、日帰り温泉としては、利用できる所が少ないので3つとした。存分に楽しむのであれば宿泊利用するのがよいようだ。 |
■営業
■交通 |