青根温泉湯元不忘閣★★★★ | ![]() |
仙台伊達藩の保養温泉 ■概要 青根温泉は遠刈田温泉からさらに5km奥にある。花房山の中腹にあって、西側は蔵王の山が続き、東側は仙台の平野部が眺められる。10軒の温泉旅館があるが、湯治場的な雰囲気を残して静かな温泉街だ。 青根温泉は1528年に発見され、1546年に湯小屋が開かれたそうだ。青根温泉の発祥の湯宿、湯元不忘閣は仙台伊達家の湯治場とされ青根御殿と呼ばれている。 ![]() 不忘閣は本館と別館がある。浴室は本館にあって「御殿湯」と呼ばれている。御殿湯は伊達政宗が青根温泉に入浴ために専用の木造浴槽を作ったことによる。現在のものは何度も改築後のもの。 ■所在地 宮城県柴田郡川崎町青根温泉湯元 TEL:0224−87−2011 FAX:0224−87−2306 |
![]() ■印象 山本周五郎の小説「樅の木は残った」では青根温泉がたびたび出てくるので一度行ってみたいと思っていたところだ。日帰り利用をお願いすると快く案内してくれた。 旧館の御殿湯は中庭に面した浴室で、窓の外には源泉の小屋が見える。歴史のある建物を見て、明るい光が入る静かな浴室に入ると心が落ち着く。 お湯はさらりとして透明だ。ちょうど良い温度でたいへん気持ちがよい。泉質は単純温泉、源泉の温度は53.6度、青根の源泉を混合している。とてもやわらかい感じのするお湯だ。 不忘閣から共同浴場の大湯に入ることができる。これも料金内だ。旧館に大湯入り口があって、ここから入ると大湯の裏口になる。 歴史のある温泉はとても静かに落ち着いたところだ。心を休めるにはとても良いところだと思う。 |
■営業
■交通 |
■手打ち蕎麦 不忘閣では昼に手打ち蕎麦が食べられる。玄関を入ってお願いすると、2階の大広間に通される。大広間からはすばらしい日本庭園と青根御殿が見える。 盛りそばを注文すると、しばらく待って、大きく平たい木箱に盛られてきた。しっかり腰のあるうまい蕎麦だ。735円 ![]() |
![]() ■青根御殿 伊達藩主のための宿所が青根御殿だ。中庭の高い位置に木造の豪華な建物がある。明治時代に焼失したが、1932年に、当時の不忘閣主人が莫大な費用をかけて再建した。 |
青根御殿には伊達家ゆかりの品々が展示されていて資料室になっている。日帰り客は残念ながら見学はできないが、宿泊客は青根御殿に案内してもらえるそうだ。 |