Macaca fuscata yakui |
屋久島は鹿児島県の離島である。鉄砲の伝来で教科書に出てくる種子島と兄弟のように隣り合って存在する。
2つの島は異母兄弟だろうか、地形はそれぞれ大きく 異なっている。
種子島は縦に細長い形で、島の標高は比較的平坦であるのだが、屋久島は、丸い周囲に中央部には高い山々がそびえたつ。
信じがたいことに、島周100キロメートルのこの島には、海抜が2000メートルに近い山が数多く存在しているのである。
児童文学者の椋鳩十は「海上アルプス」という言葉でこの島を紹介した。確かに船で訪れると、島というよりは洋上に山々が浮かぶ感じがする。 九州一の標高は、この島の宮之浦岳にある。 険しい地形と、洋上の孤島というこの島の特徴を反映し、動植物には固有なものも多い。たぶん最もよく知られているのは、 この島固有の杉、屋久杉であろう。樹齢7200年、地球上最長老の生物といわれている縄文杉も、この屋久杉の一員である。 この島に棲息する猿たちにも特徴がある。ニホンザルにくらべると、からだは小さくて、ずんぐりしている。 毛の色も少し濃い色をしている。生物学的分類も亜種とされ、他の地域に棲むニホンザルと区別されている。 学名はMacaca fuscata yakui、一般にはヤクシマザルと呼ばれている。 |
ヤクシマザルは、離島で隔離されて暮らしてきたから異なる容姿をもつ。
他の地域に住むニホンザルに比べて、彼らの毛は黒く体は小さくずんぐりしている。 |
ヤクシマザルの生活
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屋久島の海岸 | 海抜の低い場所には、南方の木であるガジュマルも見つかる。 |
海岸の岩で休むサル。右の写真のサルの毛色が薄いのは遺伝的な変異で起こるアルビノであるからだ。逆光下で撮ったので、それほどはっきりしないが実際にはもっと白かった。 |
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子ザルを抱えて枝に飛び移る |
木の上のサルたち |
子ザルを抱く雌ザル。 |
猿たちは群れで生活する。多くの固体が一緒に生活するためには、様々なコミュニケーションを発達させてきた。グルーミング(毛繕い)も彼らにとっては、群れを維持するために重要なコミュニケーションの手段である。 | |
毛づくろいするサル。 | 優位雄。群れのリーダー格であり、以前はボスといわれていたのであるが、 群れにおける権力の範囲はあきらかでないので使われなくなった。 |
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屋久島 |
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屋久島 | このページの写真を撮った時も含めて、私は何回かこの島を訪問しています.その時の経験を元に、屋久島を紹介するページ. | ||||
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サルの本 | 動物に関した所有する本の中で、サルに関連し、かつ内容もそれなりに優れていると思われるものを紹介します. | ||||
ヤクシマザルのページ | 野生動物写真のページ中にあるヤクシマザルのページ.屋久島で出会った多くのサルの写真が載せてあります. | ||||
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