+αからのメッセージ!no1

自分らしき生きよう!思いを形にしよう!


小林



 最近、ボランティアが話題にされる機会が増えました。義務教育において奉仕活動を義務付けようとか、 NPO法が話題になったり、まち作りや環境など行政の施策において市民の社会参画が必要事項となったり、ボランティアが一般的な社会機能として認識されつつあると言えるでしょう。こうした社会事情に対して、実際に多方面でボランティアに関った経験から意見を述べたいと思います。
 ボランティアは、善意でも奉仕でもありません。自分の心に応えることです。日々の生活で、何かしら疑問を感じることが多々あります。その疑問を考え、行動すること、それがボランティアです。気づく疑問は、人によって様々でしょう。でもそれは個性であり、大切なことです。
 最初の一歩は、気づくことです。ある現象を観察し、その情報を客観的、主観的にとらえる事です。客観的は、例えば鳥の観察をしていたら数が減ったとかでしょうか。主観的は、それが残念とか、なぜと思うことです。次は、問題を考えるレベルになります。ボランティアを進める上で重要なのは、その現実の問題からどれだけの情報を引き出し、分析し、問題解決へ向けて組み立てて行くかにかかってきます。従って、問題を考えるという行為も単純にその問題に対してのみ考えるだけでは解決ははかれません。私が心掛けているのは、科学的に考えること、社会的な情報分析を試みること、それから方法論を模索することです。私が日頃取り組んでいる自然系の環境問題ですと、生態学的な観点からの考察や新聞等で社会の動きを注視すること、インターネット等で情報を取り出せるように練習したりと言うことになります。そうした試みを続けていると、何ができるかあるいは何をしなければならないかが見えてきます。それが基となり、討論会での発言、保護活動や調査、文章化して社会にアピールするという行動になります。
 そして、問題解決に向けて行動を進めるつまりボランティアを続ける時は、生産的、理論的、建設的なプログラムを考えます。生産的と言うのは、やったことに対しての満足感とかデータを残したりということです。建設的と言うのは、一度に問題解決はできませんから、そのためのステップを考え次につなげることです。また、理論的と言うのは、考えられる様々な情報を整理し判りやすくすることです。
 また、ボランティアを進める上での素質として、共感、想像力、パワー(やる気)が必要でしょう。そうした、心に由来する素質はどうしたらよいでしょう。思うに、素直な優しい心があればいいのではないでしょいうか。人間を動かせるのは心です。心にこそ力(エネルギー)があります。だから、自分の心を大切にと自分にも人にも伝えたいものです。
 私が考えるボランティアとは、頭、心、体をフル回転させることです。やわらかい頭、あたたかい心、軽快なフットワークで自分らしく生きることだと思います。2000年1月5日の京都女子大のキャッチコピーに、「自由な発想、行動する知性」というのがありました。これからも社会に目を向けて、発言するうるさいおばさんで行こうと思っています。今年もよろしく。

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