今、平塚で何が起きているのか?

ただいま隣接マンション建設に反対中!   その1


4号棟有志の会 神田



 わたしたちが住むパークサイド平塚は、海岸に面し、自然の景観を損なわないよう近隣住民の方のご理解とご協力、第一ホテルエンタープライズの努力によって、20余年前に建設されたマンションです。居住者はベランダにふとんを干さないなど、美観を大切に保ってきました。そして東には江ノ島、西には富士山・丹沢・箱根の山並み・真鶴半島を望む素晴らしい眺望ゆえに、このマンションを選んだ人が多いのです。
 ところが昨年の8月25日、降って涌いたような出来事が起こりました。パークサイド平塚は4棟で構成されていますが、西側の4号棟に隣接する敷地(スーパータイヨーとハーフ・アンド・トップが建っていた)に、某建設業者が突然マンション建設の看板を立てたのです。そして28日、近隣住民に挨拶状を配り、初めて建設計画を知らされました。居住者で集会を開き、隣接マンション建設対策委員会を立ち上げました。
 それからわたしたちの闘いが始まったのです。管理組合と対策委員が中心になって、市長と建設業者に建設反対申し入れ書を発送したり、市役所の開発調整課や道路総務課を訪ねたり、建設反対署名活動を行ったりしました。反対理由は、
  @タイヨーとハーフ・アンド・トップの間の道路は、市道高浜台4号線という地域の生活道路であり、災害時には避難場所に迅速かつ安全に避難するための重要な道路であるにもかかわらず、建設業者が建設地を広げるため都合のいいように廃止・付け替えようとしている
A建設業者の都合や報告で手続きが進み、住民に情報が公開されていない
  Bマンションが建設されてしまったら
   ● 日照が全戸に保障されていない
   ● 眺望をかなりの居住者が奪われる
   ● ビル風による風害
   ● 電波障害
   ● 周辺道路の交通渋滞
   ● 北側と東側の一方通行の細い道路沿いに185戸の大きなマンションを建設するのは疑問
   ● 自然環境(景観)の悪化
   ● 住環境の悪化
   ● 騒音(建設工事・駐車場など)
  C転出者が増え、資産価値が下落する、です。
 署名回収92パーセント、反対97パーセントでした。
11月11日、建設業者による第1回住民説会が開かれ、会場に入りきらないほどの人が集まりました。業者は初めに計画ありきで、10階建てL字型建物の基本構造は変更しないの一点張りで、住民の意見を聞く姿勢はありませんでした。そして建設業者さえ「日影や眺望の点で、ご迷惑をおかけする」と明言。「おたくは全国で強引な施工による紛争が多い。今回もそのような企業姿勢の表れではないか」という質問には、「他の件のことは関係ない」と答えが返ってきました。
 11月20日、わたしたちが最も重要視している市道高浜台4号線の廃止・付け替えについて、議案が上程されるかと、議会事務局に問い合わせたところ、12月議会に上程されると返答。9月17日の時点で、道路総務課より、上程の件に関しては住民が協議の対象になる(住民の意見を求める)と言っていたにもかかわらずです。そして11月27日、市長(代理)や議会議長に面談し、陳情書と反対署名を提出した際、道路の廃止にあたっては、道路に直接隣接している土地所有者(建設業者)だけが協議の対象になると、前とは違う答えが返ってきました。さらに本件について、行政担当者は「法的な手続きをクリアーしてくる開発行為を阻止することはできない」と繰り返し言ってきましたが、法的な責任が発生する(建設業者によって提出された)「開発に関する協議書」を受理した11月12日(説明会翌日!)以前の10月24日、開発指導協議会を開いていたことがわかったのです。そして市長に計画反対を申し入れているなか、11月13日に市道高浜台4号線の廃止についての議案提出手続きが行われていたのです。これらは、本開発計画の前提となる道路の廃止(2分されている土地をひとつにする)を12月市議会で可決し、2月着工という建設業者のスケジュールを行政が後押しする行為なのではないかと疑いたくなります。
12月市議会に向けて、市長と市議会議員宛てに市道高浜台4号線付け替え反対の意思を伝える手紙を出し、対策委員は各議員に協力を要請する地道な活動を繰り返しました。

<次号へ続く>
 
↓窓からの眺望    
 

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