百閒先生 月を踏む 朝日新聞社の新刊で、三月に急逝した久世光彦さんの絶筆となった長篇小説である。 けさ起きて新聞をめくっていたら、出久根達郎さんの書評があって知った。 昼ご飯の後で、散歩がてら近所の本屋をふたつ、のぞいてみたら矢張りないから 帰ろうかと思ったけど電車で大型書店に行き、その本だけ買って真っ直ぐ帰ってきた。 内田百閒の小説は、話の筋立てと云うものがない。 登場人物は得体が知れないし、 それでも何だか知らなが面白い。 『百閒先生 月を踏む』は百閒が昭和二十三年に「サラサーテの盤」を執筆する以前を物語ったもので、 どう云う訳か百閒先生は小田原のお寺の仏具小屋に住んでいる。 そこで百閒先生は小説を書き、それは「作中作」として収められている。 いかにも百閒の文体に似せている(らしい)。 物語も百閒の世界を摸している(らしい)。 読み始めたところだが愉しめそうである。 百閒の小説。 「冥途」や「件(くだん)」、「道連」、「サラサーテの盤」は死がテーマである。 出久根さんはこう書いている。 <本書は、あと八十枚を残して作者急逝の未完に終わった。 しかし作者のメッセージは、私たちに充分届いているといってよい。 未完だが、自分の死で語ってみせた。 何という至芸であろう。 余韻は荘厳である> ![]() |
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QuickTime 米アップルコンピュータは、動画再生ソフト「QuickTime」に複数のセキュリティ・ホールが見つかったとして、 その修正版 7.1を公開した。 アップデートしようと思うが、ダウンロードはしたくない。 いまのQuickTimeはiTunesと一緒になっていて、インストールするとiTunesもインストールされる。 iTunesには用はないから、また後でアンインストールするのは億劫である。 それで、旧版のQuickTimeを起動してソフトウエアの更新を実行したら、動かなくなった。 タスクを終了させて、もう一度実行した。 程なく、既に最新版になってます、と云うダイアログが現れた。 変だなぁ。 日経BP社のIT Proの記事をみると、アップデート機能が働くのはMac版だけらしい。 とぼけているなぁ。 同じ記事によると、アップル社には iTunesを含まないスタンドアロン版のダウンロード・サイトがある。 リンクを辿ってダウンロードして、上書きインストールした。 この種のソフトは、設定をやり直さないといけないから面倒である。 システムトレイにアイコンを入れたくないし、勝手に更新を確認して欲しくないからチェックを外した。 ひとつだけ感心したことがある。 既定のWebブラウザはFirefoxにしているのだけど、 なかにはそれを無視して勝手にInternet Explorer(IE)でファイルを開くソフトが結構あるものである。 QuickTimeのインストールが終わってファイルを読みますか、と訊くのでクリックすると Firefoxを起動して表示した。 感心、感心。 これでいいのだ。 IT Pro http://itpro.nikkeibp.co.jp/ |
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割引券 5月1日から酒税が変わり詳しいことは知らないけれど、 増税になったのはワインと第三のビールで、 減税になったのはビールに清酒それからウヰスキー。 発泡酒は増減税が無かったそうだ。 それで、安さが売り物の第三のビールは、スーパーや酒販専門店では、今のところ据え置きで 増税分の値上げを見送っている様子だと云う。 衆寡敵せず。 増税になったお酒の、その分を値上げしようと目論んだ小売店は、方針を転換して見送ったと云う。 どうでもいいけれど、増税分を値上げすることを、新聞用語では「価格転嫁」と云うらしい。 きょうの日経新聞の見出しは「価格転嫁 泡と消える?」となっている。 これもどうでもいいことでお酒はスーパーで買っている。 週末に纏めて買っているのだけれど、精算のときに、ときどき割引券を貰うことがある。 以前は角瓶の割引券だったが、角瓶は飲まないから屑籠に捨てていた。 それが先日、炭酸水を買ったときにも割引券が付いてきた。 次に、同じ炭酸水を3本買うと何十円割引します、と云うものである。 後日、3本買って割引して貰ったら、また割引券が付いてきた。 こんどは5本の割引券で、この次は何本になるのか知らん。 |
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除湿機 梅雨のときや長雨の日は、除湿乾燥機を廻していることがある。 ゼオライトと云う乾燥剤に室内の空気を通して水分を吸着させることで、乾燥した空気を吹き出す。 その水分は熱交換機で水滴となり、下のタンクに溜まると云う仕組みである。 テレビを見ていて面白いのは、たまたま番組が面白いからであって、 テレビそのものは何にも面白くはないのであるが、除湿機は機械そのものが面白い。 廻していると見る見るうちに水が溜まってくる。 おまかせ運転で半日すれば、タンク一杯溜まっている。 湿度計の針は確かに下がっていて、空気もサラッとしているのである。 部屋の空気に、こんなにも沢山水が溜まっていたのか、と頗(すこぶ)る感心するのである。 |
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砂書帖 ・ アップデート ▼ 連休の間は、殆どパソコンを使わなかったから本稿も休んでいた。 先ほどからWebページをまとめてみていると、ブラウザの Firefox の新版がリーリスされている。 重要度「高」のセキュリティ・ホールを修正したものだと云う。 旧版の Firefox で「ソフトウェアの更新を確認」を実行すると直ぐにアップデートされた。 けっこう便利だね。 ▼ マイクロソフトが10日の水曜に公開する月例パッチ(セキュリティ修正プログラム)は3件だそうだ。 その内 Windows に関するものが2件で、最大深刻度は「緊急」だと云う。 尤も近頃は、パッチは XP のものばかりで 2000 は該当しなくなった。 |
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砂書帖 ・ バカンス ▼ 漸(ようや)くあしたから連休になる。 大型とはいかないけれど、ゆっくり休もう。 3月と4月は仔細あって、ちょっと忙しかった。その疲れもけっこう溜まってるからねぇ。 ▼ この黄金週間に併せて謎の彗星が接近するそうだ。 シュヴァスマン・ヴァハマン第3彗星と云う小さめの彗星で、ふたりのドイツ人が1930年に発見し、 その後半世紀にわたって行方不明となっていた謎の彗星だと云う。 国立天文台が、この彗星の観察情報を募集していて、 きょうの夜から8日の朝までの6晩に、肉眼や双眼鏡で観察して報告すると云うもの。 見えなかったと云うのも貴重な観察結果ですと。 ▼ きのうから酒税が変わってウヰスキーは少しだけ安くなったそうだ。 夕飯のあとでスーパーに行ってみると10円ほど安くなっていた。 で、ピュアモルト・ウヰスキー竹鶴12年を買ってきた。 今夜はソーダ水割り(ハイボール)の寝酒と、古今亭志ん朝の『居残り佐平次』でも聴いてからぐっすりと寝ようか。 あしたからバカンス、バカンス。 |
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バックアップ 昨夜はパソコン内のデータのバックアップを取った。 その前に取ったのは1月だから3カ月ぶりである。 バックアップはこまめに毎週取るのがよいそうだけど、なかなか出来るものではない。 せめて月一回と思っているけれど思うだけで実行が伴わない。 バックアップはMOディスクに保存している。 無精するから、MOドライブを接続する機会も滅多にない。 使っているパソコンはWindows 2000の古いものだから、USBで接続したMOドライブを切るときは、 タスクトレイのアイコンをクリックしてMOドライブを停止しないといけない。 この点についてはWindows XP では改善されていて、用が済んだらその儘(まま)USBコードを引っこ抜いても構わないから儀式が減った。 私が使っているWindows 2000 は古いが XP だって思えば古い。 確か、99年に2000 が現れて、01年に XP が現れた。 次のOSは来年になるそうだから5、6年バージョンアップしなかったことになる。 目玉ソフトをあくせくと毎年バージョンアップするメーカーがある。 マイクロソフトもそう云う傾向があったが、最近はどうも変わった。 尤(もっと)も、パソコンが売れる度に寝ていて、お金が入る仕組みが出来上がっているのがマイクロソフト。 それはどうでもいいとして、5月になった。 きょうは莫迦(ばか)に暑かった。 テレビのニュースは甲府は30℃以上の夏日だったと云っていた。 |
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