ダウンロード 常用しているブラウザは Firefoxで、Internet Explorer (IE) はウィンドウズ・アップデートのときにしか使わない。 だから IE の設定は Active X の呼び出し時にはダイアログを表示するようにしている。 すると、「スクリプトは通常安全です。スクリプトの実行できるようにしますか?」(変な日本語)、 「ActiveX コントロールやプラグインなどのソフトウエアを実行できるようにしますか?」、 と何度も聞いてくるのでその度に「はい」をクリックする。 煩雑だけど、まあ、ウィンドウズ・アップデートは月一回なので我慢している。 そして今月は不要だと云う。 ところが IT Pro の記事を見ると、不具合を修正したWindows 2000 更新プログラム・ロールアップ1が公開されていると云う。 ではとウィンドウズ・アップデートを実行してみたら、更新するプログラムはありませんと。 そこでインターネット・ウォッチの記事を見ると、マイクロソフトのダウンロードページから入手出来るとある。 リンクをクリックして行くと確かにあった。 そのダウンロードページは以前と違っている。 「確認が必要です」とあり「続行」をクリックすると、 今度は使用しているWindows 2000 が本物かどうかを確かめだした。 それから漸くダウンロードのボタンが現れた。 全く騒々しいねぇ。 日経BP社の IT Pro http://itpro.nikkeibp.co.jp/index.html インプレス社のインターネット・ウォッチ http://internet.watch.impress.co.jp/ |
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御馳走帖 ・ 缶ワイン あれは年の暮れだったと思うからお歳暮に貰ったのだろう。 缶ワインの詰め合わせが送られて来た。 ワインと云っても本物とは違うようで、アップルにレモンとグレープフルーツの3種類である。 はじめは、アルコールに果汁を混ぜた缶酎ハイに似たものだろうと思ったら違っていた。 果汁そのものを醗酵させたのだと云う。 名前はスパークリング・ワインだったと記憶する。 飲んでみると旨かったので、聞けば地域限定の期間限定品だと云うことであった。 試販売でまもなく売るのを止めると云う話だった。 3つの内ではアップルが甘くてさっぱりしていて旨いと思った。 次に旨いと思ったのはグレープフルーツだった。 きのうは選挙に行った帰りにスーパーに寄った。 食料売り場の奥の一角にあるお酒のコーナーに行ってみると、おお、あの缶ワインが置いてある。 発売されたばかりだと云う。 缶のデザインは違っていたけれど、前に貰った缶ワインである。 アップルにレモンとグレープフルーツの3種類あるのも前と同じである。 名前は変わって、フルーツ・スパークリングと云うものになっていた。 名前にワインと云う文字が消えているのが気になったが、350mlの缶が一本118円。 ワインもどきのようだけど、兎に角安いのでアップルを2本買って帰った。 |
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砂書帖 ・ セキュリティ ▼ 米マイクロソフトは、来週の水曜日(14日)に公開予定のセキュリティ・パッチ(修正プログラム)の概要を発表した。 9月の月例パッチは1件で、深刻度は最大の「緊急」だと云う。 また、セキュリティ以外の優先度の高い更新プログラムを1件公開するそうだ。 ▼ ITmediaの記事によると、ブラウザのFirefoxに深刻な脆弱性が発見されたと云う。 国際化ドメイン名(IDN)処理に関するエラーが原因で起きる脆弱性で、 手動でIDNを無効することで避けることが出来るそうだ。 以前にも同じようなことがあったからよく覚えている。 手動でIDNを無効するには、Firefoxのアドレス・バーに「about:config」と打ち込むんでエンターキーを叩くと、 各種設定項目が表示される。 その中の、「nework.enableIDN」を探すと、デフォルトの値は「true」になっている。 これをダブル・クリックすると、値は「false」に変更されてIDNは無効になる。 パッチが公開されているらしいが、記事を読んでも分からない。 これと同じことをするだけのようである(たぶん)。 【後からひと言】(2005年9月11日) きのうの稿を書いたときにはまだ出ていなかったけれど、 Mozilla Japan に脆弱性の問題回避の方法が詳しく載っている。 パッチのあて方と手動での設定の両方の解説がある。 手動の方は、項目 network.enableIDN をスクロールさせて探す必要はなかった。 フィルタツールバーにこの項目を入力するだけで現れる。 そうか。 Mozilla Japan http://www.mozilla-japan.org/ 【後から更にひと言】(2005年9月12日) 今週水曜日にマイクロソフトが公開する予定だった、セキュリティ・パッチ(修正プログラム)1件は中止だそうだ。 パッチの最終的なテスト過程において問題が発覚したからだと云う。 |
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砂書帖 ・ 衆院選 ▼ 衆議院が解散した途端に内閣支持率が上昇した。 株価も上がった。 こんなこと珍しい。 新聞の世論調査では、与党は安定多数の勢いだそうだ。 対する民主の岡田サン。 「この一週間で十分政権交代が可能と考えている」、とは4日の発言。 いまでも、勝ち気満々だそうだ。 果て、本当か知らん。 ▼ 確かに自民の小泉サンよりも、岡田サンの発言の方が面白い。 いわく。 「小泉首相は郵政民営化の話しかしない。 一字一句変わらないことを三週間言い続けている。 小泉サンに代わって演説できますよ」(6日の弁)。 「自民はかつての仲間を切り捨て、血を流したふりをしている。 まるでタコが自分の足を切るようだ。 また生えてくるんですよ」(8日の弁)。 この人、顔で損してる。 ▼ 民主は2日、「本物の改革」を実行するのはどっち?と云う一面広告を日経新聞に掲げた。 そして、きょう9日、同じく日経新聞に載った自民の一面広告が、民主党広告の虚偽に抗議します。 である。 選挙で儲かるのは広告屋のようだ。 今度の政見放送は中身は別に一段と手が込んでいる。 政党のCMも派手になった。 新聞社のWebページにも広告が載っている。 わざわざ金のかかるやり方をする。 矢張り他の先進国のようにネットを解禁するがいい。 ▼ 小選挙区制は、政権交代可能な二大政党制を目的に英国に倣って導入された。 僅差で勝負が決まる。 尤(もっと)も英国の完全小選挙区制をそのまま真似すればよかったのに、欲張って比例代表制と並立した。 選挙区で落選しても、比例で敗者復活が出来る。 そのお陰で、一つの選挙区で3人が3人とも当選すると云う椿事(ちんじ)が起きる道を拓いた。 完全小選挙区制なら、「刺客」(誰が言い出したのか知りたいね)と云った候補者は出てこなかっただろう。 ホリエモンが出てくるわ、刑事被告人ムネオに有罪確定のツジモトと話題に事欠かないけれど、 果たして投票率は上がるのだろうか。 と爾云う。 |
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酔虎伝 昨晩の10時半ごろだったか、いま台風は何処ら辺にいるんだろうと、 NHKのホームページを覗いてみた。 別にNHKでなくてもよかったんだけどそうしたら。 あれっ、デザインが変わっている。 以前より重くなっている、と思いながら見ると教育テレビで、 『知るを楽しむ 古今亭志ん生 ~ えー、人間とォいうものは』と云うのをやっているらしい。 こっちが面白そうなのでテレビを見た。 古今亭志ん生(ここんてい しんしょう)の高座の録音は、幾つも残っていて今ではCDになっているが、 映像の方は殆ど無いそうだ。 番組は、志ん生が身振り手振りする白黒写真を音声に合わせて繋ぐことで、 志ん生の噺(はなし)を再現して見せた。 あはは、本当に可笑しい。 志ん生の落語はこんな調子でやってたのかと、思わず「火焔太鼓(かえん だいこ)」に見入ってしまった。 名人と云われた志ん生の高座は、 セリフはとばす、登場人物の名前は変わるし、やるたびに違っていたそうだ。 いつも酒が入り顔を赤くして、ぬっと登場する。それだけで場内は完全に志ん生のペースになったと云う。 「五十年の赤貧洗うが如き高座生活が作りあげた立派な芸」とは江國滋の評である。 江國滋の『落語手帖』(ちくま文庫)に、「酔虎伝」と云う一文があって、志ん生の高座を活写している。 昭和三十年代はじめの東横落語会でのはなし。 <例によってななめに床をなめるようなお辞儀をしかけると、グラリと体がゆれてハッとさせる。 お辞儀をしたまま寝てしまうのではないかと思ったが、それでもしゃんとして正面をむき、 しばらくは無言。 そんな一瞬の間が笑いを誘う。 やがて、蛸入道(たこにゅうどう)のような彼の口から漏れた「ええ、ちょいっと事故がありましてナ」という第一声に客席は爆笑。 (中略) すぐ本題に入ったのはよいが、 「あの時分はてェと、まだ米が一升十銭で買えた」という件りで、 「…その米が一升十銭で買えた大正から明治へかけてのことで」 とやって、再び客席は爆笑。 志ん生はキョトンとした表情を浮かべたが、しばらくしてから気がついて、 あるかなきかの細い目をいよいよ細くしてニヤリと笑う。 それがおかしいといって客席はまた爆笑。> あとはもう破れかぶれ、呂律(ろれつ)の回らぬ舌でべらべらと喋って、 結局オチまでいかずに這這(ほうほう)の体(てい)で退散した。 観客は大満足で、盛大な拍手を送ったと云う。 何だかわけの分からない話だけれども、凄いな。 |
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写真帖 台風の影響で天気が段々と悪くなってきたけれど、週末の夕方は晴れていた。 久しぶりにデジカメで夕日を撮った。 デジカメは3年前から使っている。 ポケットに入る携帯型で、はじめは時刻表を撮ったりと云うようにメモ代わりに使うつもりでいた。 ところが持って行くのを忘れたりするし、 いまでは電車の時刻表などはネットで調べることが出来るから、はじめに思ったように使う機会がない。 それでも気楽にぱちぱち撮っていたら、これまでに500枚は撮っている。 写真は通し番号のファイルで記録され、それらをハードディスクに保存する。 それをアドビ社のフリーソフトのフォトショップ・アルバム・ミニで管理している。 いま見ると300枚ほどあるから、5分の2はボツにしてしまったようである。 年月順に並べてみると、この3、4年間にも色々あったと思い出す。 デジカメの隆盛に押されて何年か前に、ポラロイド社が潰れた。 写真屋はデジカメのプリントを扱うようになった。 そう云えば10年ほど前には、コダック社はフォトCDと云うファイル形式をつくり、 ネガフィルムをCDに焼き付けるサービスをやっていた。 ネガ一枚が100円だった。 デジカメになって、同じ様な事は誰もが自宅で出来るようになった。 時々デジカメで撮った記念写真を人にやったりするけれど、 そのときは決まって写真屋でプリントして貰っている。 ![]() ![]() |
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デジタルとアナログ 公職選挙法では、選挙運動にインターネットを使ってはいけないそうだ。 前回までの衆議院選では余り問題にされなかったと記憶するが、 今回はネット利用の解禁の主張が高まっていると云う。 ビラやポスターを刷るよりもホームページを使う方が安上がりである。 政府は何年も前に、勝手に住基ネットをこさえて11ケタの番号を全国民に配った。 貰ったけれど、何に使うのか丸で分からない。 狂牛病の問題で、国内の牛には10ケタの番号が付いているが、 人には11ケタと云うぐらいにしか知らない。 電子政府を標榜しているからには、選挙もインターネットを使うのが筋である。 これではアナログ政治である。 やらないのは、やりたくないからで、たぶんネットの双方向のやり取りが怖いのだろう。 選挙のときには昔から、街頭に突っ立ってマイクで一方的に捲し立てるだけ。 タスキに白い手袋でドブネズミが走り回るようにして握手をして廻る。 みっともないったら、ありゃしない。 選挙カーは候補者の名前だけを頻りに連呼する。 これじゃ、街宣車と変わらない。 要するに対話がないのである。 細川政権の時に、選挙のときに戸別訪問を認めると云う話があったが、結局は沙汰止みになった。 戸別訪問は悪くない。 話を聞いて聞き返してみたいと思う。 ただし、訪問するの本人であって、お使いに来られてもお断りしたい。 本稿、デジタルとアナログと題して書いていたら、すっかり話がそれて仕舞って本題に辿(たど)り着けなかった。 本題の話はまた別のときに書こうと思う。 |
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千切れた星条旗 衛星画像で見ると台風14号は、雲が渦を巻いていて、目がはっきりと分かる。 今後も発達し続けて、あすの夜には沖縄本島や奄美地方は暴風域に入ると云う。 その後は北上し九州に接近する見込みである。 台風の影響で、あすの列島は雨に変わるそうだ。 台風の勢力には「強さ」と「大きさ」とがあって、 「強さ」は、「強い」「非常に強い」「猛烈な」と云う具合に階級が上がる。 また「大きさ」の階級は、「大型」と「超大型」のふたつがある。 気象庁の発表では、台風14号は「大型で非常に強い」となっている。 いまも発達しているそうだから、超大型で猛烈になったらアメリカのハリケーン「カトリーナ」みたいになるのか知ら。 新聞にハリケーンの被害を写したAP通信の写真が載っている。 堤防の決壊で、ポンチャトレイン湖の水がニューオーリンズ市内に流れ込み8割が冠水したと云う。 道路だったところが一面水路になり、水に沈んだ都市を航空写真が映している。 もうひとつの写真には、ハイアットホテルの窓は粉々に壊れて白いカーテンが捻れたようにぶら下がっている。 その手前に、千(ち)切れてぼろぼろの星条旗が情けないように揺れている。 死者数千人の大災害になったのは、乗用車を持てない多くの貧困層が取り残されたからだと云う。 ニューオーリンズ市の三分の一が黒人で、四分の一以上は貧困層だとか。 略奪など無法地帯になっていると云うから、これが超大国アメリカの本当の姿かと呆れる。 日本人の方がよっぽど、まともである。 |
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とほほのFirefox&Thunderbird ブラウザを Firefox に、メールソフトを Thunderbird に乗り換えて一ヶ月過ぎた。 前は Mozilla の方を好んで使っていたが、 Mozilla Foundation は開発を Firefox と Thunderbird の方に一本化すると云うことになった。 やがて Mozilla の開発は中止されるその前に乗り換えて見たのである。 使ってみると悪くない。 ブックマークの扱いなんかは使いやすい。 ポップアップブロックで余計な広告などを読み込まなく出来る。 設定項目を開いて、チェックを入れたりチェックを外したりして、 クッキーもなるべく受け付けないように設定してみた。 Yahoo! Japan にアクセスすると、ホームページの一番上に表示されていたロゴが消えて真っ白になっている。 何だか間の抜けたように見えるが、困ることではない。 そうやって段々と使っているうちに、訪れるページによっては何だか白々としている。 以前はもっとメリハリがあったような気もするが判然しない。 漸く、この白々するわけに気づいたのは、テレビ番組表のページを見たからである。 番組表はスカスカになって、テレビ局や音声多重など画像で表示されるところが真っ白になっている。 それで、設定項目を見直すと、「同じサイトにある画像だけを読み込む」にチェックが付いていた。 なあんだ、このためか。 これまで Mozilla の方を好んで使っていたのは、これが統合ソフトだったからである。 ブラウザとメールソフトが一体となって統合されていた。 送られてきたメールに地図などの画像ファイルが添付されることがある。 そう云うときはアイコンをクリックするとブラウザで表示された。 ところがソフトウエアの設計をシンプルにするのだとかで、ブラウザの Firefox とメールソフトの Thunderbird は 別々に開発されるようになった。 それで構わないのだけれど、連携して使えるようになっていないので困る。 既定のブラウザは Firefox にしているのだけど、 Thunderbird で受け取ったメールに添付された画像ファイルを見ようとすると、 Internet Explorer (IE) が起動して仕舞うから困ったもんだ。 トホホ。 |
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寺田寅彦の手紙 早朝は涼しかったが、昼になると日がじりじりと照って暑かった。 このまま残暑が続くのだろうか。 きょうは防災の日で、82年前の大正12年9月1日に関東大震災が起きた。 NHKスペシャルでは、東海、東南海、南海の3つの地震が同時発生する話をしていた。 地震の度に持ち出されるのが「天災は忘れた頃にやってくる」と云う寺田寅彦の警句であるが、 この警句、あんまり有り難くはないのである。 忘れているのではなく、そのうちに大きいのが来るだろうとは思っているけれど、 いつ来るか分からないし、備えなしの憂いありである。 寺田寅彦自身は関東大震災に遭遇している。 その体験を随筆には余り書いていないようだが、日記に詳しく記している。 例えば、「青空文庫」に「震災日記」(抜粋)が置いてある。 その日は朝から豪雨が降っていて、雨が収まってから上野二科会展に画を見に出かけて行った。 寅彦は、会場で画家の津田清楓(せいふう)と会い、一緒に喫茶店に入って紅茶を飲んでいるときに地震に遭った。 そのときの様子が面白い。 あわてふためいて逃げ出す客を尻目に、寅彦はそのまま腰掛けて観察している。 結構、肝の据わった人なんだ。 ドイツ滞在中の小宮豊隆に宛てた書簡が残っていて、これも地震の様子を詳しく報告している。 そして次のような感想を述べている。 <今度の地震は東京ではそう大したことはなかったのです。 地面は四寸以上も動いたが、振動がのろくていわゆる加速度は大きくなかったから、 火事さえなかったら、こんな騒ぎにはならなかった。 死傷者の大多数はみな火災のためであります。 火災を大ならしめた原因は風もあるが、地震で水道が止まったこと、 地震のために屋根が剥がれて飛び火を盛んにしたこと、 余震の恐怖が消防を萎微させたことなども大きな原因のようです。> 東京帝国大学理科大学教授である寅彦は、 地震による火災調査で東京市内の焼け跡を毎日歩いて調べている。 小宮豊隆への手紙にこう書いている。 <調査の必要から昔の徳川時代の大震大火の記録を調べているが、 今度われわれのなめたと同じような経験を昔の人がもう疾(とう)になめ尽くしている。 それを忘却してしまって勝手な真似をしていたためにこんなことになったと思う。 昔に比べて今の人間がちっとも進歩していない。 進歩しているのは物質だけでしょう。 かえって昔の政府や士民のやり口が今より立派なような気もします。> この震災の体験談と感想は傾聴に値する。 ここに登場して貰った、寺田寅彦に小宮豊隆と津田清楓。 この御三方、漱石山房の古い面々なんだよねぇ。 |
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