第三巻『彷徨、そして迷走・・』
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何時間も扉をたたきつづけ、やっとのことで中へ入った時、 そこにはもっとも見たくなかった現実が 目の前にぶら下がっていた。 怒りのままに敵を切り刻んだその時、 何かが顔にべたりとついた。 次の瞬間、彼は異形の姿に変わっていた。 |
ラミアの村は魔物軍団の襲撃を受け、 頼みの綱であったサダの許嫁マリアは生け贄としてさらわれてしまった。 一方アドルは、橋が落ちているため立ち往生していた。 橋番ルバに頼むものの、誰も通すなと命令されている、と断られる。 話を聞いてみれば、彼の息子であるタルフを人質に取られているのだった。 |
さっそくアドルはタルフの捕われた岩牢へ向かった。 ところが彼を救出しようとした時、天井から怪物ゲラルディがアドルを襲った。 ゲラルディの酸の攻撃に苦しめられるアドル。 そのうえ、敵の体には魔法がきかない。 そのとき、タルフの後ろに捕われていた魔物キースが鎖を自ら断ち切った。 そして、アドルを殺さんとするゲラルディを切り裂く。 苦しむゲラルディの隙をついてその口に魔法を叩き込み、 ゲラルディを倒したアドルはタルフとともに帰りを待つルバの元に戻る。 |
そんなアドルにルバは、家宝のクレリアの鎧をくれた。 感謝する二人を後に、アドルはラミアの村へ向かう。 しかしそこは、すでに魔物が荒らしていった後だった。 |
そのアドルの前にゴートが現れた。 ランスの村に魔物が空から現れて、 リリアやアスタルたちを含めた村人たちが、生け贄に連れて行かれたのだ。 そして、ゴートとともにラミアの村にたどり着いたサダは、 マリアが生け贄されるためにサルモンの神殿へ連れていかれたことを知り、 サルモンの神殿へと既に向かっていた。 アドルはマリア達を救うため、ゴートとともにサルモンの神殿に向かう。 |
ちょうどその頃、ダームはアドルを仲間に引き寄せようと陰謀を巡らせ、 フィーナ達は危機感を募らせていた。 ついにアドルとゴートは、生け贄にされる人間達が捕われた牢にたどり着いた。 すでにマリアの姿はなく、リリアが泣きながらアドルの腕に飛び込んだ。 そこへキースが現れ、マリアの捕われている鐘つき堂への道を開く。 鐘つき堂入り口にはモンスターが待ち受けていた。 衝動的にモンスターを焼き殺すアドル。 |
そのころ、塔の上ではサダがマリアを助けようと奮闘していた。 駆け付けるアドルは、鐘を止めてマリアを助けようと提案する。 二人が頂上にやってくると、ダレスが現れた。 戦いを挑むも、ダレスにかなわない二人。 そのまま生け贄を捧げるための最後の鐘が鳴らされ、マリアは殺された。 ダレスは、怒りに燃えるアドルやサダを翻弄しつつ、魔法を唱える。 丁度その頃、アスタルが突如苦しみはじめ、石像と化した。 次々と石になる人間達。だが、なぜかリリアだけは石にならない。 |
やがてサダも石と化し、アドルは怒りに燃えて咆哮する。 憎しみの心でクレリアソードを振るうアドルは、狂戦士と化した。 一方、リリアはアドルを助けに向かおうとするが、キースに止められる。 そして、事態の深刻さを憂えたフィーナとレアは、 アドルの仲間のゴーバン・トバら三人を、イースへと呼び寄せるのだった。 |
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