この項目にはOVAを見れない人のために用意した、アニメの物語の詳細な情報が含まれます。
あらかじめご了承下さい。

以下の文章は要約であり、アニメの内容すべてを記述したものではありません。

第一巻『失楽園』


太古の昔、イースという王国が地上にあり、
二人の女神と、六人の神官により統治されていた。

イースはクレリアという魔法金属によって栄えたが、
どこからか魔物が現れ、人々を襲いはじめた。

それに対抗すべく六人の神官は力を合わせて
イースを天空へと浮かび上がらせた。

それから数百年、再び地上に魔物が現れた。

人々を救うべく予言された勇者の名は、
アドル・クリスティンという。

長い旅の末にダルク=ファクトとの死闘に勝利したアドル・クリスティンは、
天空に浮かぶ古代王国イースへと飛んでいった。

同じように地上から飛んできた二人の女神とすれ違うアドル。
女神の一人、フィーナは愛おしげに彼の顔を引き寄せる。

その時、皮肉にも二人と彼の行く先は分かれ、アドルはムーンドリアの廃墟へと落下した。
そこは、村人たちが襲いかかる魔物と戦う真っ最中だった。

運良くランスの村の少女、リリアに助けられたアドル。
アドルは彼女の家で医師・フレアによって手当てされる。

魔物がイースにいる理由を尋ねるアドルに対し、フレアはイースには魔物などいないと断言する。

アドルの持っていたイースの本を読んだフレアは、似た文字をラスティーニの廃坑で見たという。

そしてリリアは、廃坑の奥深くに六人の神を祀った聖域、ト−ルがあるという伝説を語る。

その日の夕方、アドルはリリアとともに、村を見下ろす高台にいた。

草笛で「FEENA」(イース1のテーマ曲)を奏でるアドル。
アドルに、リリアはその曲が恋人から教えられたものか、と問う。
しかし、アドルは話をそらし、リリアに聖域トールのことを訪ねる。
その夜、サダたちは魔物への生け贄の回数を減らす交渉するようにと、村の長老に進言していた。

しかし、魔物が大地を生み出し、天候をも支配すると信じる長老は、言うことを聞かない。

次の日、廃坑の奥深くにたどり着いたアドルがイースの文字が刻まれた石 盤を読むと、
背負っていたイースの本が光りだした。

一方、ランスの村では魔物の使者が現れ、生け贄を村人たちから選出する儀式が始まった。

アドルを追いかけていたリリアはその騒ぎに巻き込まれ、足止めされる。

そして、リリアは生け贄に選ばれた少女をみかねて身代わりになり、生け贄となるのだった。

一方、アドルは無事聖域トールに辿り着き、
良心を取り戻したダルク・ファクトから魔法の力を付与するマントを授かる。

アドルは、ファクトによってリリアがさらわれたことを教えられ、村へ戻る。

アドルはリリアの救出を村人に誓い、リリアのさらわれた廃坑へと出発する。
村で情報を得たアドルは、リリアのいるラスティーニの廃鉱へと向かった。

一方、魔物のボスであるベラガンダーは、リリアを見て何かに気付く。

その時、アドルが現れ、ベラガンダーを切り倒す。

絶望したリリアは村に帰ろうとしない。
必死に説得するアドルを見て、深く心を動かされるリリア。

ところがその時、ベラガンダーは真の姿を現し、アドルに襲いかかる。
死闘の末、アドルは炎の魔法でベラガンダーを倒した。

リリアに近付き、何事かを口走るベラガンダー。

そこへアドルがやってきて、炎の魔法はどんな魔物でも焼き殺すことができるのだと言う。

「どんな、魔物でも・・」無意識的に一人呟くリリア。
リリアを連れて村に帰ったアドルを迎えたのは、猛り狂った村人たちだった。

村人たちは『ノルティア氷壁』が世界の果てであると信じていた。

村長は、だからモンスターに生け贄を捧げ続けるしかない、と
ベラガンダーを殺したアドルを責め立てる。

世界に果てなど無いと必死に訴えるものの、
サダやリリアの弁護もむなしく、結局アドルは牢へと連れていかれるのだった・・・


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