数日後(プレイヤーにとっては数分後)、二人はまた北バファル大陸へと戻ってきた。
酒場で詩人に会うと、彼は二人を世界を救う素質があると認めてくれた。
自らの生命力を捧げてやっと過去の罪が許されたらしい。
やっぱり悪いことはするもんじゃないと改めて感じるアセトくんとアイシャであった。
さて、詩人ハオラーンはミルザが太陽の祭壇から神の試練へと赴いたという伝説の事を語ってくれた。
さっそく太陽の祭壇へと向かう二人。
祭壇に辿り着くと、最後までやり抜くか、死ぬかしかない、と何者かが試練のルールを教えてくれた。
もちろん、ここで引き下がる必要はない。
二人は試練を受けることにした。
次に気がつくと、二人は別の世界に足を踏み入れていた。
周りを見ると、海のようなものに覆われた謎の空間に平らな地面が浮かんでいる。
しかも所によっては雲がかかっていて、スカーブ山を彷彿とさせる。
階段で各階がつながっているところは「Sa Ga2 秘宝伝説」を思い出す。
(郷愁に浸りたいがためにプレイヤーは毎回必ずここにくるのだった。)
ここにしても、冥府にしても、オールドキャッスルにしても、当時とは思えない程の作り込みに、改めてスタッフの意気込みを感じる。
それはさておき、恐竜の大群を避けつつ、階段の上で待つモンスターを倒し先に進む。
ここで手に入るのは「レフトハンドソード」「エリスの弓」「ウコムのほこ(矛)」。
6人でクリアする場合、クローディアが仲間にいれば「エリスの弓」が最も役に立つ。
今回は二人クリアなので、サルーイン戦で即戦力となる「レフトハンドソード」は是非とも入手しておきたい。
三つのアイテムの入った宝箱を守る強力なモンスターがいるわけだが、「エリスの弓」「ウコムのほこ」は比較的簡単に手に入る。
問題は「レフトハンドソード」。
(左利き用に作られた剣。左利きだと攻撃力が上がる。アルベルトを仲間にすると、大概彼に装備させる・・左利きだから。。)
「レフトハンドソード」を守っているのはゴールドドラゴンだ。
こいつはほとんど石化しないので、一瞬で倒すことはできない。
しかも、どのアイテムを装備しても防げない「ふぶき(吹雪)」を使ってくる強敵である。
一ターンに500とか600とかダメージを受けるので、あっという間に倒されてしまう。
そこでアイシャに「エレメンタル」で風のエレメンタルを召還してもらい、アセトくんは回復しながら手に入れたばかりの「ウコムのほこ」で攻撃することにした。
「エレメンタル」は風の属性をもつので「ふぶき」で攻撃されてもダメージを受けないのだ。
ただし、呼び出したエレメンタルの使う術法は3つのみ。
その上内容はランダムで、強い術法でさえ100ケタ程度のダメージしか与えられないのに、使用回数は少ない。(10回あるかないか)
なので、エレメンタルには一番弱い術法「アイスジャベリン」で攻撃させるしかない。
ただ、これでは毎ターン10ケタ程度しか敵にダメージを与えることができない。
しかも風の術法にはHPを回復するものがないので、全ての敵にダメージをあたえる「ふぶき」のみを使ってくる相手には何の役にも立たない。
おまけに、エレメンタルのHPは低く(現在の法力ではせいぜい100あるかないか)、直接攻撃も併用してくる相手に対しては無力と言っていい。
ただ幸いなことに、このドラゴンは「ふぶき」しか使ってこない。
しかもこの「ふぶき」は一人にしか攻撃があたらないこともあるので、なんとか切り抜けることができた。
というわけで数分かけてドラゴンを倒し、レフトハンドソード入手に成功!
さて、無事三つの武器を手に入れたので、二人は試練の最上階へと向かった。
前に立ちはだかる最後の強力な敵は「風のせいれい(精霊)」。
この敵に対しては、SFCのみで使用できるウラワザを使って先制攻撃を仕掛け、「焼きつくす」で一撃で倒すか、フレイムタイラント等を召還して「ふぶき」を使い尽くさせてしまうか、どちらでも簡単に倒すことが可能。
さて、風の精霊を倒し、最後に待つ敵も倒した二人は、最後の階段へと進んだ。
そして階段を上りきり、最上階に着くと、そこには光の神エロールが待ち受けていた。
彼はサルーインの居場所を教えてくれると、元の世界へ送り返してくれた。
(選択肢によっては、なぜエロール自身が戦わないかの理由を知ることができる)