「今のは、冗談だ。気にしないでくれ・・・」
とテオドールは答えた。
名誉騎士とはいえ外部の者を跡継ぎにすると、議決権を持つ頭の固い騎士達が黙っていないことは言うまでもない。
しかし、テオドールとしては、本当は跡継ぎにしたいに違いない。
ラファエルは頼りがいがないし、テオドールもハインリヒも老い先短いからだ。
アセトくんは続いてフラーマから火のルビーを授けられた。
テオドールとフラーマの心痛を察し、アセトくんたちは早々にその場を後にした。
ところが、部屋を出ようとした時、テオドールがフラーマに小声で言った。
「フラーマよ、アセトアルデヒド達はここに帰ってこれるだろうか。それとも、ミルザのように・・・・」
縁起でもないことを言われて、扉の前で思わず立ち止まってしまうアセトくん。
フラーマは神の身ぞ知る、と答えるだけだった。
心を切り替え、アセトくんはメルビルに戻った。
そして、警備兵がモンスターに殺されたため、二人は宮殿内に侵入するができたのだった。
宮殿内部の溢れるモンスターを蹴散らし、奥へ進む。
すると皇帝がボスモンスターに襲われている所に遭遇。
よくみるといつか助けた(透明だったけど)ジャンや、イメージイラストを見ると悪者そうに見えるネビルが皇帝を守って戦っている。
ちなみに、アイシャを主人公にしてプレイした時は、まだモンスターは階上まで襲ってこなかったために、ボスは背後から襲ってきた。
(皇帝を守る兵士の数もアイシャが主人公だった時のほうが多かった気がする。うろ覚えだけど(汗))
というわけで皇帝を助けると、全てが終わった後に褒美を取らせると言ってもらえた。
呪いといい、以前ローバーン公が海賊討伐に出かけたはずなのに襲ってくる等、ローバーン公の有罪は確定だと思う・・けど、もしかしてそうはならないかもしれない。
もちろん、その辺を想像するのもフリーシナリオの楽しみである。
さて、そろそろ強力な武器が手に入るイベントが始まる頃である。
その鍵を握るのは、世界中の全ての酒場に現れる謎の詩人。
さっそく話しかけると、サルーインの復活がせまっているという話を聞かされた。
いよいよ最終決戦の始まりだ!