ベイル高原はバファル帝国にある。
急いでブルエーレに向かうため、南エスタミルから船で北エスタミルに戻って見ると、
「・・あっ!アセトアルデヒドさま、ラファエルさまがピンチなのです!」
などと騎士らしき男に声をかけられた。
以前、騎士団領で助けた騎士見習いのラファエルと会っていたテオドールの娘コンスタンツが誘拐され、ラファエルがその罪で牢に入れられ、処刑も真近だというのだ。
いそぎ船で騎士団領へ。
オイゲンシュタットにいってみると、うわさ話をしている二人の女に出会った。
ラファエルのファンらしい。
死ぬ数年前に親がラファエルの両親と同じ職業(父・聖戦士/母・そうりょ)についてたのに、とアセトくんはなんだか納得がいかない。
ラファエルは華やかな恋愛をしたりうわさ話されたりするのに、アセトくんは貴族連中から存在をほぼ忘れ去られている上、一時期一緒にいたシフにも、旅の仲間のアイシャにも、恋愛対象とはまったく見られていないのであった。
顔が特別悪い訳ではないのだが、やはりモテない体質というのはあるらしい。
・・それはともかくとして、二人は城へ向かい。『騎士団の盾』の称号を持つ城主ハインリヒに謁見し、ラファエルの罪を許してもらうように頼むことにした。
熱血テオドールよりも冷静沈着なハインリヒのほうが頼みごとをしやすいからだ。
しかし、ハインリヒは、背中から斬られるのは騎士の恥だから処刑されるのはやむなきことだ、と協力を断った。
ミルザブールに急行し、地下牢のラファエルに話を聞く。
「突然、モンスターに襲われて・・そのまま彼女はモンスターたちに南の方へ、連れていかれました・・・ぼくは・・・騎士失格だ・・・・」
悲痛な声で話すラファエルを放っておくわけにはいかない、とアセトくんは使命感に燃え、強力を申し出た。
しかし、親に隠れて娘と密会していたとはいえ、すぐに相手を処刑しようとは、テオドールも酷いことするなぁ。
まあ、愛の神アムトのシンボルである赤い月に誓った仲らしいから、深い仲である事は間違いないけど。
それはこっちにおいとくことにして、もっと情報を集めるため、テオドールに話を聞いてみる。
と、娘を返して欲しくば火のデステニィストーン「ルビー」を差し出せ、などと言われて困っているらしい。
でも、火のルビーは渡したくないからコンスタンツは見殺しにされるらしい。
騎士のしがらみと現実との苦悩は、親の姿を見てよく知っているアセトくんである。
(一番辛いのは、テオドールさんなんだ・・よし!ぼくが、コンスタンツを助け出そう!)
などと、心の中で一人誓うのであった。
・・が、騎士団のために娘を見殺しにするなんて、とアイシャの怒りが爆発。
「娘一人救えないで、なにが騎士よ!コンスタンツさんは私達が必ず救い出します!!」
と、となりのアセトくんもたじたじの迫力でテオドールにつめよった。
・・プレイヤーはアイシャを支持するな。 騎士である前に親でしょうに。
もしやテオドールってば娘を偏愛するあまり
「どうせ他の男にとられるなら死んでしまえっ!」
とか思ってるタイプじゃなかろうな・・。
まあ、そんな邪推はおいといて、ともかくコンスタンツ救出に向かう。
しかし、そのためにはバイゼルハイムに住むフラーマの魔法の力を借りて、彼女の居場所を突き止めなければならない。
アセトくんとアイシャは早速、フラーマの待つバイゼルハイムの塔を目指し出発した。