| 短髪の女性 | 
      「はぁ… … どうしよう… … はぁ… …」 | 
| チサト | 
      「どうしました? 何か 思いつめている みたいですけど… …」 | 
| 短髪の女性 | 「はい… … じつは 私 スクートから はたらきに でてきたのですけど まったく仕事が みつからないんです… … それで こまってしまって… …」  | 
    
| チサト | 
      「… …」 | 
| 短髪の女性 | 
	「スクートに おいてきた 弟たちのためにも がんばらなくては いけないのに」  | 
    
| チサト | 
      「… …」 | 
| 短髪の女性 | 「あっ」 「す すいません」 「こんなこと話しても しかたがないですよね すいませんでした!」  | 
    
| チサト | 
      
	「… … … … … な… … なんて スバラシイ きょうだいあい でしょう!! わたし かんどうしました! まっててください! わたしが 仕事を みつけてきます!」  | 
    
| 短髪の女性 | 「え?」 | 
    
| チサト | 
      「まっててくださいね!」 | 
    
| チサト | 
      「すいません! ここで 女の子をひとり やとってくれませんか?」 | 
| 西端の店の男性 | 「だめだ だめだめ! うちは あんまり人手に こまってないから!」 | 
    
| チサト | 「あのぉ〜 ひとりのおんなのこを やとってくれませんか?」 | 
    
| 地下の店の女性 | 「ごめんなさぁい〜 さいきんは 人に こまってないのよ」 | 
    
| チサト | 「すいませんが 女の子をひとりですが はたらかせてもらえませんか?」  | 
    
| 老人 | 「うむぅ… … どんなしごとでも もんくは ないのかの? わしのとこなんかでよければ はたらかせてやるぞ?」  | 
    
| チサト | 「ほんとうですか!!」 | 
    
| 老人 | 「ほんとうじゃ よければいつでも こいと つたえてくれ」 | 
    
| チサト | 
      「ありがとうございます!」 | 
    
| 老人 | 「どうじゃ? はたらいてくれそうかの?」 | 
    
| チサト | 
      「ひとつみつけたわよ!」 | 
| 短髪の女性 | 「えっ! ほんとうですか!!」 | 
| チサト | 
      「東のいちばの おじいちゃんが お手伝いが ほしいって」 | 
    
| 短髪の女性 | 「ありがとうございます! これで 弟たちにも お金が おくれます! 本当に ありがとうございました!!」  | 
    
| チサト | 
      「いいのよ こまった時は 助けあわなくちゃね! さぁ 早く行きなさい」  | 
    
| 短髪の女性 | 「はい!」 | 
| 短髪の女性 | 「あっ! そのせつは どうも 何かおかいあげですか?」 |