瀧本労働衛生コンサルタント事務所(大阪)

自殺防止へうつ病対策を強化・厚労省懇


   深刻な社会問題となっている中高年などの自殺の防止対策を審議してきた
厚生労働省の「自殺防止対策有識者懇談会」(座長・木村尚三郎東大名誉教
授)は7日、自殺の引き金となっているうつ病対策に重点を置いた自殺防止対
策の提言案を論議した。これまで検討してきた対策の中間的なとりまとめで、
厚労省の施策に反映させる。

  自殺者の多くが抑うつ状態やうつ病などの問題を抱えている現状を踏まえ、
自殺予防には、心の健康問題に関する国民への普及・啓発や地域や職場にお
けるうつ病対策が重要だと位置づけた。

  自殺増加の背景には失業率の悪化や雇用不安など多くの要因があるとされ
ているが、中でもうつ病との関連が指摘され、その対策が急がれていた。具体
策としては、早期発見、早期対応が重要だとして、マニュアルや研修などを通し
たかかりつけ医、産業医の知識・技術の向上や精神科医との連携の必要性を
指摘。

(日本経済新聞 2002年8月7日)


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