標高は1081mとそれ程高くはありませんが、頂上からの展望は素晴らしく、西
上州から奥秩父の北面が一望できます。また、古くから信仰の山として親し
まれ、木曾御岳と同じく普寛(ふかん)上人によって開かれたという伝説も
あります。
三峰口の駅から右に行き、荒川にかかる白川橋を渡り、国道140号線を右にた
どると駐在所に出ます。その右手の細い車道を行くと、御岳山への道標があ
るので、ここから杉木立の登山道に入ります。墓地の脇を通り山腹に取り付
き、急坂を登ります。尾根に出て送電鉄塔をくぐり、藪の中の抜けると小鹿
野方面の展望が開けてきます。林中で猪鼻への道を分け、尾根の南側を巻く
ように登ると、そこが山ノ神です。ここからはゆるやかな登りで、途中樹林
帯の北側を巻き、登りついたところがタツミチです。
右から猪狩山(いかりやま)経由の古池からの道を合わせます。尾根はここ
から細くなりますが、頂上直下までの急斜面まですぐにたどり着きます。
樹林帯の中の急坂を落石に注意しながら登ります。左からの強石(こわいし)
登山道と合流するとやがて秩父御岳山頂上です。
御岳山の山頂は普寛神社の奥宮がある小さな頂上です。岩稜に特徴のある両
神山をはじめとして、その左に甲武信岳、木賊山、また雲取山、和名倉山、飛竜
山などの奥秩父主脈から奥武蔵の山々が見渡せます。下山路は落合へととるこ
とにします。本来は御岳山表参道として、こちらがメインの上り口になります。
頂上から西側の痩せ尾根を急降下します。滑りやすい道なので注
意して下ります。大きなタルミになったワラビ平の鞍部から杉の植林帯の中
をジグザグと下っていきます。やがて沢沿いに歩くようになるとナメ、釜、
淵が次々に現れてくるので、それらを楽しみながらゆっくりと下りましょう。
左にきよめノ滝が見えれば、もうすぐ普寛神社です。赤い鳥居を過ぎて車道
を左にいくと落合のバス停に出ます。
<問合せ先>
大滝村役場 0494-55-0101
↓大滝村のサイト:交通案内にバスとロープウェイの時刻表があります。
http://www.vill.otaki.saitama.jp/
↓大滝村観光協会のサイト:三峰周辺のハイキングコースの紹介あり。
http://www.otaki.gr.jp/
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なお、大滝温泉の営業時間が変わりました。少しでもゆっくりと利用できる
ようにと、現在は夜8時までの営業となっています。バスの時間調整をしなが
らノンビリとお湯に浸かってからご帰宅下さい。
連絡先等を簡単に繰り返しておきます。
大滝温泉「遊湯館」
<場所> 埼玉県秩父郡大滝村大字大滝4277-2
<電話> 0494-55-0126
<休館日> 毎週木曜日(祝日の場合は翌日)
<営業時間> 10:00〜20:00
<料金> 一般600円 (3時間)
国道140号線沿い、道の駅「大滝温泉」の中の日帰り温泉施設です。
1階にヒノキ風呂、地下に岩風呂があります。休憩所、売店、食堂あり。
物産販売センター、歴史民族資料館などが隣接されています。
*山の状況は変わっておりますので、表示ルート・内容が異なる場合もございます。
地域の山小屋、観光課などにお問合せの上、自己責任において登山を行なって下さい。 |