| <気温>
 東京は暑いから、山に逃げよう。ちょっと避暑地に行こうなどと暑いと考えがちです。
 実際に標高と気温は密接に関係します。高度が100m上昇すると約0.6℃下がるといわれています。
 
  仮に富士山の5合目2300mが気温20℃ とします。そこから富士山頂上の気温を計算で予測すると、
 富士山3776m−富士山5合目2300m=標高差1476m  計算しやすいように1500mとして計算し1500m÷100mX0.6℃=9℃5合目20℃―9℃=11℃が山頂の予想気温です。
 登山の前日、当日でも麓の気温を見て、山頂の気温を予想し防寒対策を。次に風と温度を考え見ましょう。体感温度と言うのがあります。これは、気温
 とは別に人間が感じる温度のことです。夏の暑い日でも風が吹けば涼しく感じ
 ますよね。これが、冬場になると気温以上に寒く感じます。風速1mで体感温
 度が1℃下がります。
  これを富士山頂上で10mの風が吹いた場合、山頂の予想気温11℃―10℃=体感温度1℃となります。それにレンウェアーの不備で雨に濡れた衣服ですと、さらに体感温度が低下し、疲労凍死にも陥りかねません! 
 ある夏の日、雨が降ってきた富士山山頂で、濡れたTシャツ・ジーンズでガタガタ震え、「雨具を貸してください…」と懇願する人と出合ったと、ちょっと怖い話がありました。そんな事にならない様に、計画と準備は念入りに!
 
 
 
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