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島根半島(出雲、松江、美保関)
Shimane Peninsula (
Izumo, matsue, Mihonoseki )

 出雲大社拝殿。シンメトリーにしない美学です。大社造りの豪快さとはちょっと違う洗練された部分か。

 今回初めて国内旅行を取り上げることにしました。08年はサーチャージの重さ、そしていよいよ下の子供も大人料金という負担に負け、久しぶり海外に行かないことになることもあり、改めて国内の旅についてもまとめてみようという訳です。3月のことでした。

 選んだ地は出雲、松江、美保関という松江半島の西端から東端まで、それに足立美術館も足を伸ばしてみよう、というのが大体のルートです。神々の国のちょっと神秘的な面白さというのが先ずは何より。寺ではなくて神社が勝っている、いや殆ど神社しか見ない地域柄。その固有の地域性はどこから来るんでしょうか。古代の人たちのどのような指向によって「神在月」になったのでしょうか。そんなことを考えながら訪ねてみることにしました。
 
 そして蟹がたっぷり食べられる嬉しさ。さすが日本海は素晴らしい。またここまで来たのならば足立美術館にも寄ってみよう・・・そんな風に適度な広さに見所が適度に分散してあるという密度の良さがありました。考えてみるとこの密度の濃さが日本の良さなのです。何十キロ走って人家が全くないなんていう所は、北海道の一部位しかない日本。何処に行っても人の営みがあり、様々な文化を育んできて留からこそ、何処に行っても見るべきものがある。空間の壮大さは大陸の国に比べればかなり足りないし、体験出来る文化の幅も限られるけれど、奥の深さは一級品だと思います。それはヨーロッパの国々での旅行にも通じるものがありますが。
 
 春の連休を利用してのものですが、マイレージの活用により、家計に優しい旅となりました。

朝食
午前
昼食
午後
夕食
ホテル
初日
羽田1830発の出雲行きJAL最終便に乗り、2000着 ホテルへ 空弁を機内で 出雲空港ホテル
2日目
ホテルでしじみ汁定食 タクシー、JR、バスを乗り継ぎ出雲大社へ。本殿は改修中だった。次の日御碕は正に日本海のイメージ 日御碕の食堂「まの商店」で海鮮丼 出雲に戻り、歴史博物館で出雲の国の歴史に触れる。その後一畑電鉄で松江へ。 宿から正面に見えた「おでん庄助」でおでんを一杯食べる 松江 大橋館
3日目
宿でゆったり豪華な朝食 松江城、小泉八雲記念館、武家屋敷という定番の市内観光。よくぞ松江城は残ったものだ。 「八雲庵」で出雲そばを バスで市南部の神魂神社へ。そこから里山を歩き八重垣神社への道を楽しむ。
宿から直ぐの「京茶屋」で海のものなど。面白い店だった。
同上
4日目
宿の広間でゆったり豪華な朝食 市西部の古墳の丘古曽志公園へ。見晴らしがよくて気持ちがいい。 松江市内民芸喫茶店のランチ バスを乗り継いで美保関へ。宿の主人が釣り船に乗せてくれ、美保関灯台を大揺れの中、舟から見る。
宿の食堂で蟹をたらふく頂きました。
美保関 福間館の「浜延舎」
5日目
宿の食堂でゆったり朝食 境港まで宿の主人に送ってもらう。みずきしげるロードを散策の後、JR、送迎バスで足立美術館へ 足立美術館前のそば屋「吾妻そば」で 足立美術館にほぼ閉館までいる。
そこからバス、JR、タクシーで出雲空港へ。1945発最終便、羽田着2100
空弁を機内で

  国内の場合、交通費の高さがネックなのですが、このエリアでは一畑電鉄が頑張っています。パーフェクトチケットという3日間のフリーチケットが3000円で提供してくれており、いや重宝しました。出雲市駅から出雲大社駅480円、出雲大社・日御碕往復980円、出雲大社・松江宍道湖温泉790円、市内バス150円、計2400円というのが初日の交通費ですから、このチケットの有り難さがよく分かります。
 
 地方交通の窮状が各地で表面化していますが、この一畑電鉄、バスはどうなのでしょうか。創業明治45年という伝統ある会社。バス、タクシー、ホテル、百貨店など、地域の交通基盤、生活基盤を担い、発展してきましたが、モータリゼーションの進展に加えて、地域人口の減少によりやはり苦しいというのが実情でしょう。その点地域資産、観光資源があると随分プラスに働いていると思います。一畑電鉄に乗っているのが高校生と観光客が殆どという状況ですから。観光客を呼び込むのにこのチケットはその役割を十分に果たしています。

足立美術館。一枚の絵に見立てたとされている窓と庭園の風景。
広角の歪みを入れてみました。雨が合っていた早春の庭です。