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ペルージャ(Perugia)

43 06 43.10N,12 23 08.81E

 サッカーの中田が最初に外国でプレーしたことにより有名になったペルージャの町ですが(昔の話になってしまいましたが)、立派な山岳都市であり、それ以前にローマ時代以前のの文明であったエトルリア時代の都市として、BC4世紀あたりには歴史の舞台に立っていたという、非常に由緒ある都市なのです。人口も15万人と、今回の都市の中では最もも多い人口を擁し、また大学町として、海外からも多くの人を集めています。

 この町の特徴は、地形とその人口の多さからも来る複雑性でしょう。地形のひだを超えて都市化を進めたため、非常に高密で、時に立体分離が為され、また、現代には都市の地下をバイパスの道路が抜け、と山の上で立体的に非常に込み入った構成になっています。でも歩行者の空間はちゃんと確保されており、自動車が広場を駐車場としているなんて光景は、ここにはありませんでした。そして中央通りにあたるコルソ・ヴァヌッティはかなりの広幅員ながらも、歩行者のための空間として確保されていたのでした。

 またここにはピエロデラフランテェスカの絵画もあり、そこも魅力の一つになっています。その割には未だにウルビノや、サンセポルクロに行けないでいますが。

コルソ・ヴァヌッティから11月4日広場を見る。正面が大聖堂。方角の関係もあり、ここからは正面ではなく、南面が見られるようになっている。「人間のための街路」でもこの道は永久的な歩行者のための散策路として紹介されている。

中心にある11月4日広場。右に大噴水、正面がプリオーリ宮。
左に延びる道がコルソ・ヴァヌッティ。プリオーリ宮も単に直線に作らないところがおもしろいし、広場は道が拡がっているだけという、あえて演出をしなかったような作りになっている。

ヴィア・デル・アケドット。これも「人間のための街路」に登場しており、13世紀の水道橋が歩行者路に転用されたとか。

エトルリア門の重厚さ。これだけの高さがあるのですが、中に入ると、高低差の関係で、半分近くが地形に吸収されてしまいます。

町中にて。カメラに入りきれなかったこれは、何階建てになるのかな

町中にて。街路幅:建物高さ比は1:4位か