秩父鉱山の鉱物

秩父鉱山各地区毎の鉱物標本画像です

道伸窪

石灰沢

橋掛沢

赤 岩

和那波

六 助

大 黒

中 津
秩父鉱山(日窒鉱山)は埼玉県大滝村中津川の北方にあり、鉄、銅、鉛、亜鉛などの金属を目的に稼行された比較的規模の大きな鉱山です。現在はもはや金属は採掘されておらず石灰石の坑内掘りや珪石の露天掘りなどを行っています。金属を採掘していた時期には素晴らしい金属鉱物の結晶を産出しました。現在でもズリや露頭から色々な鉱物を見つける事ができるので鉱物マニアの誰もが一度は訪問を心に期する場所だと思います。秩父鉱山の各鉱物産地は、地質と地形の偶然の関係によりどこも自動車道路から0.5〜1.5h位の場所にあります。道路の通る谷底に石英閃緑岩が露出し、貫入を受けた堆積岩との境界は上方の山腹にあるからです。あまり遠くても疲れてしまいますが、ひやかしがてらにひょっと行ってもすぐに採れる、という程でもありません。若干のリサーチが必要なのと、水晶など美品マニアが狂奔する種類の鉱物があまりないので各地で深刻化している産地の荒廃はそれ程進んでいません