さて、図書館でリクエストしてやってきたのはパソコンの「パ」の字からです。朝日新聞社のぱその増刊号で、著者はサトウサンペイさんです。ママは15秒暇があれば、本を読み、15分暇があれば図書館に行く活字中毒主婦です。
この、ぱそ編集長の五十嵐さん(別名丁稚のイガラシ)に先日、ママはメールを頂きました。ママが以前、村上春樹さんにメールして、それが掲載された村上春樹さんのホームページのCD-ROM化の件でした。一介の主婦のママにわざわざメールを頂き、うれしかった。そんな訳で、ぱそにはちょっと思い入れ(何が?)があります。
著者は長年朝刊に連載した漫画が終了後に運転免許(ちなみに乗っている車はママと同じ)をとり、今度はパソコンに挑戦するという話です。昭和4年生まれで、ママの親の世代ですね。
超初心者向けですが、この本を買ってもやはり使えない人は使えない。サトウサンペイさんには朝日新聞社のきらめく人材がバックに付いているからこれだけの事を短期間に学べたのだと思います。それにパソコンを使いこなす為には一人でどうしても超えなければならない壁がある、それを超えるには自分がパソコンでこれだけはやりたいと決めた目標がとても大事だと思います。
パソコンには初心者の著者ですが、さすが漫画家だけあってWindows95のペイントソフトを使った作品は上手く「弘法筆を選ばず」です。やはり、パソコンは目的を達成するためのひとつの道具なのです。
インターネットには主婦が必要とする情報が少ないように感じます。あるところにはあるのかも知れないけどそれを探しだせません。サーチエンジンでは膨大なページが見つかるが、求めている情報をなかなか見つけられない。それにやたらにダウンロードに時間がかかって電話料金ばかりがかさみ、どうもいけません。
ママはこのような奮闘記を書いていますが、パソコンが趣味という訳ではありません。普通の主婦のようにパン作りやガーデニングに興味があります。お料理のレシピや勘所、庭仕事についての季節ごとのアドバイスなどの情報がインターネットから簡単に手に入らないかしらと思うのです。でも結局、図書館に行ってマニュアル本を借りて来るのが手っ取り早いのかな。
確かにインターネットは誰でも情報を発信できるのが取り柄だけど、現状だとインターネットで情報発信している人は何らかの形でコンピュータに強い人なので、パソコン関係の情報に偏っているように思います。ママも生活情報を載せている訳ではないので、人のこと言えないのですが。最近、パン作りに凝っているのでそのうちに載せるかもしれません。
もうひとつ不満なのが、必要な情報が見付かったときにそれをパソコンのファイルに画像情報ごと簡単保存できないことです。文字だけとか、イメージだけなら保存できるのですがページを丸ごと簡単に保存できない。ブラウザの機能にあってもよさそうなのに何故かできないのです(もしかしたら出来るのかな?)。
そんな訳で、同居人が何かのアンケートに答えて貰ったロータスの「ウェブリケータ」というオートパイロットソフトがあったので、これならなんとか出来るかと思いインストールしてみました。しかし、いまいち使い勝手が良くありません。マニュアルがあまり親切で無いのでいろいろ試行錯誤しながら使ってますが、ママの期待する機能に行き着きません。私の期待が見当違いなのかも知れない。
セコム(あの長島さんがCMをやっていたセコムしてますか? のセコムです)から出ている教育ソフトの「ラインズ先生」の体験版も入手しました。これは単にCD-ROMの学習ソフトではなく、インターネットを使った通信教育風になっているところが売りです。インターネットを使うと言っても先生がメールで質問に答えてくれたり、励ましてくれるというものなのでFaxによる通信教育とあまり大差ないようですが。
小学二年生の体験版を試したのですが、この手のソフトによくあるようにレスポンスが悪く、テレビゲームに慣れた子供にはカッタルイ。それに算数の計算や図形のような問題はいいのですが、国語の漢字の書き取りの勉強には使えない(当たり前ですが^_^)。また漢字の読みの問題や作文には先ずローマ字入力が出来ないと何にも出来ないのがなんだかなぁ。二年生ではまだローマ字を習っていません。
理科や社会、音楽などの勉強には向いているかもしれないけど、それでも小学校高学年にならないと効果的には使えない気がします。我が家の子供たちが中学生になるころにはもっと良くなっているかな。我が家には関係ありませんが、少子化で子供にかける教育費が増えているようなので、教育市場は狙い目? でも絶対数は減っているからどちらともいえないかな。
色々と批判的な事ばかり書いてしまいましたが、パソコンもインターネットもまだ全然成熟していない道具なんでしょうね。まあ、どちらもここ数年で爆発的に普及してきたので、当然と言えば当然ですが。早く一般的な道具に成長して欲しいものです。
そして子供は一人でパソコンを使って親の手を煩わせずにずんずん賢くなってくれる、そんな訳はないですね。