早朝に川に出て釣りをする人。金属製のモーターボートがよく使われる。ブワラ村よりやや下流の位置で撮影。 (2002年8月撮影)
鉄道網が全く無く、道路建設も困難な北部シベリアやアムール下流域で、河川の交通路としての重要性は私達の想像を超えるものがあるはずである。しかも、冬季には河川は凍結して航行不能になるわけだから、短い夏の間に必要な物資の輸送は済ませておかなければならない。写真はコンテナを運ぶ貨物船。 (2002年8月撮影)
行き交う船の中で最も多く見られたのが材木を輸送する船だ。陸上のトレーラー・トラックのように動力部の船と荷台になる艀は別で、動力船がそれを押す形で航行していた。大きなものではその艀部分が2隻連結されているものもあり、かなり熟達した操船技術が必要だろうと思ったものだ。 (2002年8月撮影)
人を運ぶのにはこういう形の水中翼船が多く使われる。大型船に比べると定員では見劣りするが、何と言っても船足の速いのがウリで、ハバロフスクから河口に近いニコラエフスク・ナ・アムーレまで12時間で行くと言ったロシア人がいたけれど、ほんとうだろうか。 (2002年8月撮影)
川を船で行く旅の魅力は何と言っても川の流れと同じように時間がゆったりと過ぎていくことである。岸辺の町や村に寄って観光したり現地の人々と交流するのももちろん楽しいが、こうして船のデッキで時の流れに身を任せていられるのも無上の喜びと言える。 (2002年8月撮影)