2000年夏のカムチャッカ旅行ではホテルだけでなく山小屋にも泊まる旅程であった。小屋にレストランはないから、現地の旅行会社が身内の主婦を調理人として付き添わせた。おかげで、我々は小屋で生活している間中「お袋の味」を振る舞われ続けたわけで、これがめっぽう美味しく、この時の旅行で食事について文句を言う客は一人もいなかった。左の写真は、ボルシチに見えるが、ご当人の説明だと「モスクワ風シチー」だとか。 (2000年8月撮影)
中央アジア風ピラフだと言って出されたもの。気のせいか使われている米は短粒種に見え、粘りけもそれなりにあったように思えた。しかし、我々の口にはよくあって美味しかった。
どこどこ風のヌードルという説明を受けたのだが、どこだったのか思い出せない。我々の日本人の口にまったく違和感のない味付けであった。
秋、茸の穫れるシーズンになるとロシア人は森に入って茸狩りをし、これを自宅で漬け込む。味付けはもちろん家々一軒ずつ異なり、どの家庭でも自分のところのがいちばん美味しいと思っている。
私は「ペリメニ」というこのシベリア風水餃子が大好きで、街を歩いている時に「ペリメニ」という看板を見るとお腹がすいていなくてもついついお店に入ってしまう。このペリメニもバター味をはじめとして様々な味付けのバリエーションがある。
中央アジア風のうどん。これも日本人の口にあう。
「ウハー」という魚のスープは臭みがあって苦手という人が少なくない。写真のは鮭のウハーだったせいか、そんなことはなかった。
ロシアの家庭に招かれて「お茶にしますか?」と聞かれたら、紅茶にクッキー程度の軽いものだと思って返事をしてはいけない。多様なザクースカがウォトカなどのお酒と一緒に出てくるのが普通だからだ。自家製のピクルス、チーズをふんだんに使った前菜類、サラダ、鶏か魚料理、それに温野菜やソーセージなどのことが多い。 (2001年1月撮影)