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群馬多胡郡の渡来人遺跡探索 03.10.19

仁叟寺
 
多胡碑

久しぶりに群馬の多胡郡周辺に出かけてきました。上信越高速道路の吉井ジャンクションから降りてすぐの仁叟寺のレプリカ碑を見て、それから多胡碑記念館と多胡碑をみにいくため、北上しました。その多胡碑のたっているところは御門といい、昔の郡司の役所みたいな場所に御門という地名が残っているそうです。北上の途中で吉井町の池字というところを通ってすぐにあるそこに向かうと、やはり大きな河原沿いに碑文がたっております。どこか高麗郡の高麗神社の大きな川沿いに池がありそこにたたずむトーテムのたつ神社、羊門に囲まれた御廟などとの立地雰囲気がよくにているように感じました。この多胡碑文そばの多胡碑記念館には、朝鮮や中国の碑文との比較もなされています。その後、多胡神社に406号で向かい、最後は18号そばの磯子温泉の中にある「恵みの湯」という500円で夜9時まで入れるきれいな温泉施設に浸ってかえってきました。多胡神社周辺では昨日その地の人にきいたところだと、現在でも多胡さんが多く周辺にいらっしゃるそうです。 多胡郡関連の書物で多胡碑記念館でお勧めされた「多胡の古碑に寄せて」(井上清・長谷川寛見共著・あさを社・2003)を見ましたが、多胡郡や関東から羊関連の伝承や遺物と氏族とのかかわが見える一方で、多胡郡では奈良中期にはその地域の子という姓の新羅系氏族が吉井連と姓を得たりして、羊、子・・というような、動物名と渡来系とのかかわりが問題となっているようです。 多胡碑文の歴史を理解するのにはおすすめの1冊です。