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下川鉱山は上川郡下川町の山間に位置する銅山です。昭和8年に鉱床を発見、昭和16年に三菱金属鉱山の下川鉱業所として操業を開始しました。昭和20年に選鉱場が完成したものの翌年消失、昭和24年に再建されます。昭和25年には南部開発のための通洞坑と落合沢立坑が完成、昭和36年中の沢立坑及び斜坑が完成、昭和39年新選鉱場が完成しました。その後子会社化を経て昭和58年閉山。最盛期には新下川は小学校や幼稚園もある2,500人程度の人口を有する大集落でした。
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鉱業所を門から眺めます。選鉱場はすでに取り壊されその基礎が建物の奥にありました。
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写真左は送水管。写真右は沈殿池。
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鉱業所と通洞坑を結ぶ軌道跡は屋根もついた立派なもので道道を越えていました。
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写真左は菱光小学校、平成2年閉校。写真右は菱光幼稚園、幼稚園は屋根が崩れた後、平成20年に解体されました。
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平成23年には幼稚園は解体され、小学校のみが残っていました。その後体育館は屋根が崩れ、平成25年に解体されました。
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下川鉱山で象徴的な風景が横断歩道の残る旧鉱山住宅跡です。かつてこの道の両側に住宅が立ち並んでいたのです。
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道道の終点には一般道道ペンケ下川停車場線の古い標識がありました。
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下川町のふるさと交流館には資料が展示されています。
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訪問 平成15年8月 平成23年5月 平成24年5月 |
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参考文献 昭和42年 下川鉱山 佐藤節夫 日本鉱業会誌Vol.83 No.956
昭和32年 下川鉱山における操業合理化について 臼井康 日本鉱業会誌Vol.73 No.829
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