北海道の海岸線は一周およそ3,000km。その中で様々な様相を見せます。
函館から時計回りにぐるりと概観してみると函館-小樽は険しい海岸線が続きます。その一部区間では道路さえも通じていない箇所が幾つもある程です。つい最近まで積丹半島も一周する海岸線沿いの道はありませんでした。小樽-石狩は比較的穏やかな海岸線で石狩-増毛は一変してかなり激しい断崖絶壁となります。そして増毛-稚内はひたすら単調な海岸線にまた戻るのです。
オホーツク海岸は北見神威岬、知床半島など一部に山が海までせり出す場所がありますがほとんどは砂浜海岸と海流によってできた海跡湖が続く風景です。そして太平洋側へ行くと根室-釧路は台地が突然切られた様な断崖、釧路-広尾は再び温和な海岸線と続きます。えりも岬周辺は日高山脈が海に落ち込む岬で黄金道路という名物道路がある程の険しい海岸線で道路改良工事が今も絶えることがありません。
その先えりも-苫小牧-室蘭と風景的には多少の相違はありますが単調な海岸線になります。地球岬が唯一の変化を見せる場所でしょう。噴火湾沿いも似たような雰囲気ですがわずかに静狩に道路鉄道ともトンネルが続く断崖が存在します。そして恵山、津軽海峡沿いに山は決して高くはないのですが変化のある海岸線が続くのです。恵山にはやはり海岸線に道路がない箇所さえあるのです。
そんな北海道の海岸線をこのコーナーではぐるりと旅をしていきます。
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