住友赤平炭鉱の立坑は普段は外観を眺めることのみしかできませんがGWやなどの休暇やイベントの期間に合わせて時々一般公開が行われます。内部は立坑のシステムがそのまま保存されていて大変貴重な存在です。昭和38年に竣工した施設で平成6年の閉山まで使用されました。
立坑櫓を間近に見上げます。そしてついにその内部へ右手のシャッターから案内され入ることになりました。写真右正面には当時は購買があり飲食物の購入ができたそうです。
。
シャッターから立入禁止の看板の奥へ歩いていきます。
立坑の建物と写真右の更衣室とは地下道で結ばれています。更衣室はロッカータイプではなく上部に籠を吊るす形式のものでした。
中で住友赤平炭鉱の簡単な説明を受けます。
写真左は入坑のチェックを受ける場所。そして立坑本体の建物へと向かいます。
内部にはケージ操作台2基が鎮座し、炭車の配線が複雑に絡み合った濃密な空間が存在していました。
ケージ操作台に上ることができました。
人員が搭乗するケージは2列4段のもので秒速12mで地中に降下していきました。このケージと同様のものが立坑の奥底に静かに眠っています。
炭車は自動的に移動するよう配線されています。
すぐにでも動き出しそうな不思議な雰囲気でした。
配線。
立坑坑口は現在は密閉されています。
立坑櫓を内部から見上げます。
2階に上ると巻上機の運転室があります。深さの表示は1100mまでありますが実際には650m程までしか掘られることはありませんでした。
巻上機とそれに付随する一連の設備。
北海道旅情報巻頭 3-1.炭鉱町を旅する