第41回 変種リコー500の分

今年からは少し趣きを変えて患者のコーナーを作っていきたいと思います。機能的に面白いものを中心に紹介していきますのでよろしくお願いします。今回はリコーJETと同じなのにリコー500のネームを持つ変種の分解です。いけね!!肝心なトップカバーの写真を撮り忘れていました!!カメラの紹介のアップまで少々お待ちを!!
リコーJETと同じカメラなのになぜかリコー500のネームを持つ多分輸出用であると思われるリコー500を紹介していきます。特徴は何故かブライトフレームファインダーになったために非常に軍艦部が高くなったことです。果たして中身は? ということで中身はこんな感じになっています。高床式の倉庫を思い出させるようにファインダーブロックが高くなっています。なぜこんなことになったのか私にはわかりません。従来のリコーのシステムで問題ないと思われますので?
従来ブライトフレームなしのリコーのレンズシャッター機のこのカメラ同様にファインダーの下に巻き上げ機能をもっています。リコーのこの時代の巻上げの特徴は巻き上げ完了寸前に巻き上げが重くなり大きな音がします。これの解決法はファインダー下のギア類のグリス切れによって起こります。なのでここのグリスアップをすることにより軽快なトリガー巻上げができるようになります。基本的箱型リコーは故障する部分が少ないので非常に完成度の高いカメラであると思います。 シャッター内部の様子です。トリガーは下部にあるのにチャージレバーは上部にあります。よく考えると下部にあるトリガーにチャージレバーも下部にあった方が効率が良いように思えます。なぜなんでしょう?リコレットの時代から名残がここまでひきずっているのでしょうか?ちなみにリコーJETがトリガー付のカパッと外れる方式のものが最後になります。リコレットからの伝統がここで消えます。ちなみに底蓋はすべてのカメラに流用が可能です。