洒落風モーツァルト全集
モーツァルトの作品番号は年代順に曲を配列したケッヒェルのユニークなシステムで1862年にスタートした。番号を知ることにより、生涯の出来事、成長過程をたどることができる、人間味のあるシステムである。研究が進むにつれ、多くの作品の作曲年代が修正され、番号変更を余儀なくされたが、ケッヒェルのオリジナル番号を生かし、アルファベットの枝番を張る方法で、何とか年代順を保ち、運用してきた。ニール・ザスラウがK.100番以降の作品について
[モーツァルトの年齢]=[枝番付きケッヒェル番号]÷25+10
の式をあげているので、ケッヒェルの整理結果が偶然にも「モーツァルトの一年間の作品数をほぼ一定としていた」ことが幸いしている、ということまで分る。ただオリジナル番号との対応をつけるために、二重番号、三重番号で表示することもあり、現在進行中の『新ケッヒェル』が完了すれば四重番号の必要も出てこよう(ザスラウはケッヒェル第1版の番号に戻し、配列だけは年代順という離れ業で解決する作戦をとるかもしれないが)。当然ながら、ジャンル別の番号体系に変更してはどうか、との意見が出たこともある。しかし、何重番号になろうと、またオリジナル番号が今や、年代順の意味を失っていようと、ケッヒェル番号には曲のイメージが長年のうちに染み込んでおり、その曲にまつわる不動の番号という風格さえ感じられる。
これから展開する洒落風モーツァルト全集は、このようなケッヒェルの偉業に敬意を表し、番号と一緒にその作品の特徴、背景、経緯、エピソード、さらには現代に至る受容の変遷などを織り込んだ句を詠み、いわばケッヒェル番号から曲を解読する仕組みを与えるものである。K.1からK.626のオリジナル番号を中心に、枝番のみの作品についてもできるだけとりあげる。記憶術としての利用も考慮し、旧全集番号や調性を織り込んだり、同一ジャンルのものをまとめて織り込むことも試みる。
モーツァルト自身の手による他の作曲家の作品の筆写譜や偽作と見做され今日まで数奇の運命に弄ばれてきた曲も排除することをせず盛り込む。偽作と思われていたが真作であると見做されるようになった曲、あるいはいずれか判定が難しい曲なども多いからである。またもとより偽作と言ってもすべての曲が贋金のように忌まわしいものではない。つまり騙そうとして真の作曲者を隠した例はほとんどないと言って良い。しかも間違ってモーツァルト作とされたのであれば、なおさらその出来栄えを聴いてみたい、そして本来の作曲者を知りたい、と思うのが人情であろう。しかし世の中はそう甘くはない。そのへんの事情についても一曲ずつに付した句に語ってもらおう。
K.1a クラヴィーアのためのアンダンテ ハ長調 [1761初]
K.5b クラヴィーアのためのアンダンテ 変ロ長調(断片) [1764]
「アンダンテ」言え(1a)ば小馬(5b)鹿に「何だって?」
小学校の音楽の時間にチャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」を「何だってかんだって」と記憶すると忘れないと教えた先生がいた。子供達はこのような言葉遊びに敏感に反応する。すぐに「あんただって」「あれっ黒」などという駄洒落が流行った。K.1aはモーツァルト最初の曲。5歳のヴォルフガングのたどたどしい曲の進行を父レーオポルトが書き取っている。終り方が尻切れトンボなのが微笑ましい。
K.1b クラヴィーアのためのアレグロ ハ長調 [1761初]
K.1c クラヴィーアのためのアレグロ ヘ長調 [1761.12.11]
K.3 クラヴィーアのためのアレグロ 変ロ長調 [1762.3.4]
K.5a クラヴィーアのためのアレグロ ハ長調 [1763夏]
アレグロに息吹(1b)が聞こえ(5a)意志(1c)見(3)える
頬を通り過ぎる風のような息吹、意志を表明する竹を割ったような気っ風がこれら最初期の作品にも見出だせる。特にK.1cは《魔法の笛》のパパゲーノの有名なアリアを先取りするメロディーで我々を驚かす。
K.1d クラヴィーアのためのメヌエット ヘ長調 [1761.12.16]
K.1(1e) クラヴィーアのためのメヌエット ト長調 [1764]
K.1(1f) クラヴィーアのためのメヌエット ハ長調 [1764]
K.2 クラヴィーアのためのメヌエット ヘ長調 [1762.1]
K.4 クラヴィーアのためのメヌエット ヘ長調 [1762.5.11]
K.5 クラヴィーアのためのメヌエット ヘ長調 [1762.7.5]
メヌエット一度(1d)ご(5)一(1)緒(4)に(2)踊りたく
姉ナンネルの楽譜帳に収められた先人のクラヴィーア曲は、多くがメヌエットであった。ヴォルフガングもこの楽譜帳を使いメヌエットから順に練習を始めている。ここまで見てきたようにモーツァルトにもメヌエットが一番多い。K.2はトリオを持ち舞曲のメヌエットとしてのバランスも備えている。
K.6 クラヴィーアまたはクラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ハ長調
[1962-64]
K.7 クラヴィーアまたはクラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ニ長調
[1963-64]
K.8 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ 変ロ長調 [1763-64]
K.9 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 [1763-64]
出版の効果早(8)く(9)も胸(6,7)算用
「パリ・ソナタ」とも言う。K.6, 7は作品1、K.8, 9は作品2としてレーオポルトがパリで自費出版している。息子のなみなみならぬ才能を見出だした父レーオポルトはモーツァルトの最良の理解者であった。ヴァイオリン抜きでも演奏できる形にしてあるのは家庭での演奏を考慮してのことで当時の需要に合わせたものであった。以下クラヴィーア版:K.6 アレグロ(♪)、アンダンテ(♪)、メヌエットI(♪)、メヌエットII(♪)、K.7 メヌエットI(♪)、K.8 アレグロ(♪)。
K.10 クラヴィーア、ヴァイオリン(またはフルート)およびチェロのためのソナタ 変ロ長調
[1764]
K.11 クラヴィーア、ヴァイオリン(またはフルート)およびチェロのためのソナタ ト長調
[1764]
K.12 クラヴィーア、ヴァイオリン(またはフルート)およびチェロのためのソナタ イ長調
[1764]
K.13 クラヴィーア、ヴァイオリン(またはフルート)およびチェロのためのソナタ ヘ長調
[1764]
K.14 クラヴィーア、ヴァイオリン(またはフルート)およびチェロのためのソナタ ハ長調
[1764]
K.15 クラヴィーア、ヴァイオリン(またはフルート)およびチェロのためのソナタ 変ロ長調
[1764]
ヴァイオリン、ピアノとチェロがどう絡む(10から6曲)
作品3としてロンドンで自費出版されている。二つの版があり、かつては「ヴァイオリンまたはフルートの伴奏で演奏できるクラヴサンのためのソナタ」のタイトルのあるヴァイオリン・ソナタ版が基礎とされていたが、新全集ではチェロの印刷譜を含む版を王妃への献呈版とみなし上記の標題でクラヴィーア三重奏のジャンルに編入した。しかしヴァイオリンの役割は付随的であり、またチェロなしでも演奏できることから新全集でもタイトルだけはソナタとなっている。「ロンドン・ソナタ」とも言う。
K.15a-ss 42の小品 (「ロンドン・スケッチ帳」)[1764-65]
スケッチに人超え(15a)進(-ss)む兆しあり
舞曲、アンダンテ、プレリュード、ソナタの終楽章、そして交響曲楽章の草稿など42曲からなっている。楽器編成も単にクラヴィーアだけのためではなくオーケストラを念頭に置いた曲も見受けられ作曲意欲満々のところを見せている。父の助けを借りないモーツァルトの自立が早くも感じられる小品集である。
K.16 交響曲 変ホ長調 [第1番] [1764末]
ロンドンでお披露(16)目初のシンフォニー
ナンネルは弟ヴォルフガングの死後「最初の交響曲」を作曲したときのことを回想し、トランペットとティンパニを伴ったシンフォニーをナンネルが筆写したと述べている。しかしながらK.16
はトランペットとティンパニを含まずヴォルフガング自身の自筆譜の形で残っている。「トランペットとティンパニ付きのシンフォニー」を紛失したものと見る(ザスラウ)かナンネルの記憶違いと見る(書簡全集)かの決着はついていない。
K.16a 交響曲 イ短調
オゼンセで拾え(16a)どにせものシンフォニー
1983年にデンマークのオーゼンセで再発見されたが伝承、様式上真作とは認め難い。筆写譜の表紙に「モーツァルト作」とあるのは第4のモーツァルトを指すのかもしれず、あるいは単なる間違いかもしれない。しかし、オーゼンセおよびその周辺のジャーナリズムがこの曲を真作として紹介してしまったのは罪なことである。1985.7.11の日本初演(門 良一指揮、モーツァルト室内管弦楽団)では偽作であること明記。
K.17(Anh.C11.02) 交響曲 [第2番] 変ロ長調
4楽章真贋判定やはり否(17)
初期のシンフォニーは3楽章だがこの曲は4楽章である。クリフ・アイゼンによれば、レーポルト・モーツァルトの作。
K.18(Anh.A51) K.F.アーベルの交響曲 変ホ長調のモーツァルト自身の手による筆写編曲譜
[1764]
丸写し?いや(18)書き換えが管にあり
かつては真作とされ交響曲第3番として録音もされていた(ウェストミンスターにラインスドルフのCDあり)が、現在ではK.F.アーベルの作品7の6(シャンドスにCDあり)を筆写したものであることが分かり、顧みられなくなった。しかし、丸写しではなく、オリジナルのオーボエをクラリネットに代えているので単なる手習いのための模写であるというよりは、むしろ演奏のチャンスを狙っての筆写であったものと考えるべきであろう。モーツァルト最初期のオーケストラの響きの中に、既にクラリネットが入っていたということは極めて重要な意味を持っている。ケッヒェル番号について言えば、Anh.A
の項(モーツァルト自身の手による筆写譜)ではなくヘンデルの作品の編曲であるK.566やK.572と同様に年代順の本編の方へ入れるべきであり、その場合はK.18が再び使用されることになるであろう。
K.19 交響曲 ニ長調 [第4番][1765]
クリスティーアン・バッハに負うはいく(19)たびも
出だし2小節ずつのフォルテとピアノの交替(二元性)はクリスティーアン・バッハの幾つかの交響曲の影響であり、最後の交響曲《ジュピター》にまで影響が及んでいるとの指摘はアインシュタインによるものである。またサン=フォアはこの作品がクリスティーアン・バッハの交響曲作品3の1にとりわけ負うところが多いと主張している。ただしザスラウは唐突な転調の手法に着目し、クリスティーアン・バッハよりもエマーヌエル・バッハのスタイルに親しんだ可能性を指摘している。なお新全集により、第1音と第2音とを結ぶタイが取り除かれファンファーレ風が強調されるようになったため、旧全集に馴染んだ耳には違う曲に聞こえるほどリフレッシュされた(コープマン、マッケラスの演奏を参照。ホグウッド、マリナーは新全集によっていないので要注意!)。
K.19a 交響曲 ヘ長調 [1765]
新発見交響曲は等級A(19a)
1980年末にミュンヒェンのバイエルン国立図書館に個人蔵の楽譜が大量に持ち込まれた。その束の中から発見されたこの交響曲は今生まれたばかりのように瑞々しい。楽譜を死蔵していた元の所有者は何と無粋な人であったことだろう。このような場合正しくは「再発見」というべきであろうが、この曲については「新発見」あるいは「大発見」と言いたい。
K.19b 交響曲 ハ長調 [1765](冒頭2小節半のみ)(♪)
シンフォニー真作確率幾(19b)分か
K.19 のパート譜の表紙の紙は最初ヘ長調交響曲(K.19a)の表紙に使われ、次にはハ長調交響曲(K.19b)の表紙に使われていた形跡がある。一方ブライトコプフ・ウント・ヘルテル社の手書き目録にはハ長調交響曲(K.19b)の主題が掲載されている。これらK.19bが同一曲でしかも真作である可能性はかなり高い。冒頭のリズムは後にパリで好まれる「弓の最初の一弾き」に相当するもので、クリスティーアン・バッハの交響曲作品18の4やK.482にも出てくる。さらに1小節多い形でK.364、K.375にも使われているリズムであることは発見されたときのために覚えておいてよいだろう。
K.19d 4手のためのクラヴィーア・ソナタ ハ長調 [1765.5.13以前]
連弾は幾度(19d)も交差互いの手
第3楽章の第17-24 小節、第29-32 小節に二人の奏者の手が交差する箇所がある。これは2段鍵盤のチェンバロのために書かれたからであると説明されている。最新の研究では自筆譜がない上に、唯一の拠り所である出版譜がかなり遅くなってから出回っていることから、真正が疑わしいとされるに至った。
K.20 モテット「神はわれらの避け所」[1765.7]
宗教に触れ(20)た最初の小合唱
ロンドン滞在の終り頃訪問した大英博物館に表敬の意味を込めて作曲し、贈った4声の無伴奏小合唱曲。歌詞の書き込みのため小節線が歪められ幼さの感じられる譜面であるが、曲は厳粛に仕上げられている。
K.21(19c) アリア「行け、怒りにかられて」[1765]
パスティッチョ《エツィオ》に付帯(21)の初アリア
パスティッチョとは幾人かの作曲家のアリアやレチタティーヴォを寄せ集めて舞台にかける方式であり、ロンドンで特に盛んであった。計画の失敗により娘の愛するエツィオが犯人として捕らえられた。父を責める娘を前にして歌うアリアである。
K.22 交響曲 変ロ長調 [第5番][1765.12]
フィナーレに二重に(22)写るフィガロかな
デン・ハークで作曲した交響曲はフィナーレに初めてロンド形式を配している。主題は誰が見ても《フィガロの結婚》第2幕のフィナーレに顔を出す旋律と似ており、ブッフォ的性格が高められている。
K.23 アリア「誠実に身を保って」 [1765.10, 1766.1改作?]
誠実に身を保ってと文(23)を書き
アルタセルセの妹マンダーネが恋人アルバーチェとの別れに際して歌う曲である。『私は心の中でいつもあなたと語り合うことでしょう。あなたは誠実に身を保って私のことを忘れないでいてください』
K.24 C.F.グラーフのオランダ歌曲によるクラヴィーアのための8つの変奏曲 ト長調
[1766.1]
K.25 「ヴィレム・ヴァン・ナッソウ」の歌によるクラヴィーアのための7つの変奏曲 ニト長調
[1766.2]
オランダの歌曲によ(24)った双子(25)曲
構成、手法とも良く似た変奏曲。K.25 の主題はK.32の終曲にも使われている当時オランダで流行していた旋律。
K.26 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ 変ホ長調 [1766.2]
K.27 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 [1766.2]
K.28 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 [1766.2]
K.29 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ニ長調 [1766.2]
K.30 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ヘ長調 [1766.2]
K.31 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ 変ロ長調 [1766.2]
前回の例踏む(26)6曲ソナタ集
デン・ハークにてナッソウ・ヴァイルブルク侯妃の依頼で作曲され、彼女に捧げられた。K.6〜K.7、K.8〜K.9およびK.10
〜K.15 に続く作品4として出版。ヴァイオリンは伴奏であるが前作K.6〜K.7のようにヴァイオリンを抜いても良いとの表記はない。「デン・ハーク・ソナタ」とも言う。
K.32 ガリマティアス・ムジクム [1766.3]
無駄話縮めてミニ(32)のシンフォニー
タイトルは「音楽の無駄話」の意で様々な曲を組み合わせ対照の妙を楽しむ曲である。新全集では第1〜17曲の他に多くの異版を付録に載せている。実際、モーツァルト自身演奏のたびに曲を組み替えたものと思われる。第1〜17番をそのまま録音しているのがヘルビッヒ盤、第11a,11b,11c
番を含めた上で数曲をカットして録音しているのがコッペンブルク盤、そしてミニの4楽章シンフォニーの形で第1,2,2a+5a,3番を録音しているのがホグウッド盤というように現代の演奏も種々雑多のメニューで楽しませてくれる。
K.32a 第3スケッチ帳 《カプリッチ》(散失)
3つある(32a)はずの最初期スケッチ帳
モーツァルトのスケッチ帳と言えば、《ナンネルの楽譜帳》、《ロンドン・スケッチ帳》が知られているが、第3のスケッチ帳もある。レーオポルトが「2冊の楽譜帳。クラヴィーア作品が書きこまれているが、これらの曲をモーツァルトはロンドン、オランダなどで漸次作曲した」という記述を残していた。一冊は前述の《ロンドン・スケッチ帳》、もう一冊が第3のスケッチ帳である。コンスタンツェはモーツァルトの死後、表紙にレーオポルトの手で「W.A.モーツァルトのカプリッチ、1764年12月ロンドンにて」と書かれた『小楽譜帳』を持っており、「中にはモーツァルトが作曲したおそらく最初期の作品、あるいは少なくとも1765年か1766年の作品と同時期のものが含まれていた」という。しかし、1802年4月3日にはコンスタンツェの手元にあった《カプリッチ》はその後行方不明になってしまった。
K.33 キリエ ヘ長調 [1766.6.12]
耳(33)洗うキリエは典礼初作品
10歳のモーツァルトが作曲したミサ典礼文への最初の作品である。フランスの歌曲の旋律に基づく小合唱曲はのちのモーツァルトの宗教曲とは趣を異にしている。
K.33a フルート独奏曲(散失) [1766.9.中旬、ローザンヌ]
フルートの燦々明ける(33a)陽の如く
レーオポルトによる息子の作品目録に記載あるのみで曲は知られていない。のちにモーツァルトはフルートの音程の不確かさからこの楽器を嫌うことになるが、このころの作品はまだ楽器の可能性を充分に引き出すまでには至らないと思われ、若書きのみずみずしさが期待されるところである。
K.33B クラヴィーアのための作品 ヘ長調 [1766.10.初]
サザビーズ(33B)売るには困る記録帳
自筆稿は、チューリヒ・コレギウムがモーツァルト姉弟の音楽会を記録した記録書の第4ページに記入されている。モーツァルトの場合市販の五線紙以外の用紙に作曲したものが残っている例は極めて珍しい。チューリヒのコレギウムが大切に保存してきたことが幸いし、現在はチューリヒ中央図書館に保存されている。もし、現代の競売に掛けられるとしたら、果たして音楽会記録書の全4ページとして競売するのであろうか、それともクラヴィーアのための作品のページだけ競売に掛けるのであろうか、などとよけいな心配をしてしまう。
K.33b チェロ独奏曲 (散失)、[1766.10、ドーナウエッシンゲン]
チェロ奏者みすみす挽回(33b)チャンス逃げ
モーツァルトはチェロに興味がなかったからチェロ独奏曲を書かなかったとか、有能なチェロ奏者に巡り会わなかったからチェロ協奏曲を書かなかったと言われるが、両方とも間違った説であることは両曲が書かれたのち紛失している事実から証明される。(協奏曲はヘ長調 K.206aが書かれた)。独奏曲はレーオポルトによる息子の作品目録に記載されている。果たしてチェロの技巧を駆使した曲かどうかは定かならずとも、モーツァルティアンのチェリストのレパートリーにはなると思われ、発見が待たれる曲ではある。
K.33c スターバト・マーテル (散失)
スターバト・マーテル聴けぬ寂し(33c)さや
レーオポルトによる1767年までの息子の作品目録に「短いスターバト・マーテル、無伴奏」とあり、ナンネルも1801年にブライトコプフ・ウント・ヘルテル社宛の手紙で言及している。少年モーツァルトが悲しみの聖母をどのように作曲したのか、のちに手を染める機会に恵まれなかった主題ゆえ紛失したことが惜しまれる。
K.33d クラヴィーア・ソナタ ト長調 (冒頭3小節のみ)(♪)
K.33e クラヴィーア・ソナタ 変ロ長調 (冒頭3小節のみ)(♪)
K.33f クラヴィーア・ソナタ ハ長調 (冒頭5小節のみ) (♪)
耳で(33d,e)聞き譜(f)で確認は曲首のみ
ナンネルは1800年2月8日にブライトコプフ・ウント・ヘルテルあてに次の手紙を送っている。「以下に冒頭の主題をお示しする3つのソナタについても、私は写しを所有しておりますが、今回は同封いたしません。もし、貴社がそれらをお持ちでなく、お気に召したとおっしゃられるのでしたら、早速お送りいたします」。ブライトコプフはこれを請求したのでナンネルは3月23日に写しを送っている。手紙の中での冒頭主題の順序はK.33f、K.33e、K.33dの順であるが、ブライトコプフの手書きカタログに載ったときには順序が逆になった。ケッヒェル番号は手書きカタログ記載の順序によっている。
K.33g クラヴィーア・ソナタ ヘ長調 (冒頭4小節のみ) (♪)
真作か、捧げ(33g)られたはデュルニッツ
上記3曲に続き、ブライトコプフの手書きカタログにはさらに1曲が「デュルニッツ」の表記付で付加されている。ケッヒェル第6版では「これら4曲はすでに1770年にレーオポルトがブライトコプフに委託しており、同社の手書き目録の31ページに記載されている」と説明していた。従って作曲は1770年以前に相当する1766年としていたのであるが、しかし新全集では1770年のレーオポルトの件については触れておらず、「1775年以前の作」とのみ記している。恐らくレーオポルトの委託した曲との同一性がはっきりしないためであろう。それだけ厳密な新全集であるのだから、ナンネルが送った3曲だけの真正を主張するかと思えばさにあらず、むしろ積極的に「6曲の連作の可能性も否定できない」としているのは驚きである。
K.33h ヴァルトホルンのための作品 (散失)
ホルン
年代は近所へさっさ(33)と放り(h)込み
レーオポルトは1778年2月16日付の妻と息子宛の手紙でモーツァルトがかつてヴァルトホルンのために小曲を作ったことに触れている。しかし、時期については全くわかっておらず、曲も現存していない。ケッヒェル番号はアインシュタインの大胆な憶測によるもの。
K.34 聖ベネディクト祭のオッフェルトリウム「スカンデ・チェリ・リミナ」ハ長調 [67初、バイエルン州ゼーオン]
奉献唱見よう(34)見まねで作曲し
フランスの影響を受けた3部形式からなるも、合唱であるべきところをソプラノが歌ったり、バスが歌うところを合唱が歌ったりでちぐはぐであるとアインシュタインにより指摘されている。
K.35 宗教的ジングシュピール《第一戒律の責務》[67初、ザルツブルク]
実力を見込(35)まれ巨匠と名を連ね
大司教シュラッテンバッハに指名され、10歳のモーツァルトが第1部、楽長M.ハイドンが第2部、室内作曲家兼オルガン奏者A.K.アードルガッサーが第3部をそれぞれ作曲した。レーオポルトの手が入っていると疑われるのは当然で、自筆譜の筆跡もそれを物語っているが、楽想の教唆がどのくらいあったのかは今になってはわからない。大司教はこのあと、モーツァルトを部屋に閉じこめて1曲書かせてみるということまでして腕前を再確認している。
K.36(33i) レチタティーヴォとアリア「務めが私を強いる今こそ/ジーギスムントの事蹟はかくも偉大にして」 [1766.12]
徳称えサロン(36)で歌うリチェンツァ
大司教の叙階式記念日(1766.12.21)にイタリア劇団が演劇を催したあと、インテルメッツォがあり、そのあと最後にこの曲が歌われた。劇の筋とは関係なく、主君ジーギスムント・フォン・シュラッテンバッハを称える寓意的な歌詞を持つリチェンツァ。リチェンツァはこのようにオペラや祝賀の催しが終わったあと、祝われる人を称えて歌う音楽で、モーツァルトにはもう一曲のリチェンツァK.70がある。
K.37 クラヴィーア協奏曲 へ長調 (第1番) [67.4、ザルツブルク]
K.39 クラヴィーア協奏曲 変ロ長調 (第2番) [67.6、ザルツブルク]
K.40 クラヴィーア協奏曲 ニ長調 (第3番) [67.7、ザルツブルク]
K.41 クラヴィーア協奏曲 ト長調 (第4番) [67.7、ザルツブルク]
皆(37)サンキュー(39)より(40)よい(41)曲の下敷きに
K.38 ラテン語喜劇《アポロとヒュアキントゥス》[67春、ザルツブルク]
見渡(38)せばアポロ神殿ギリシャの地
K.42(35a) 《聖墓の音楽》[67受難週、ザルツブルク]
聖金曜キリストの死(42)に涙する
K.43 交響曲 へ長調(第6番) [67秋]
作曲地読み(43)とれなくしたシンフォニー
K.44(73u) アンティフォナ(イントロイトゥス)「チバーヴィト・エオス」(J.シュタトルマイヤ作、WAM筆、NMAには不採用)
マルティニの手本を用紙(44)に丸写し?
K.45 交響曲 ニ長調(第7番) [68.1.16ヴィーン]
シンフォニー、オペラ序曲へ横(45)滑り
K.45a 交響曲 ト長調 《旧ランバッハ》 [66.3、67改作]
ランバッハ横へ(45a)除けたがまた戻し
K.45b 交響曲 変ロ長調 [68初?ヴィーン?]
ジュピターの音型あるが喜べ(45b)ず
K.46(Anh.B zu 370a) 弦楽五重奏曲 変ロ長調
素人(46)の稚拙な編曲五重奏
K.46d (ヴァイオリンとバスのための)ソナタ ハ長調 [68.9.1、ヴィーン]
K.46e (ヴァイオリンとバスのための)ソナタ ヘ長調 [68.9.1、ヴィーン]
和音付けピアノで演奏しろと(46d)言い(e)
K.47 「ヴェニ・サンクテ・スピリトゥス」 [68秋?、ヴィーン]
しな(47)くてはならぬ大ミサ予備練習
K.48 交響曲 ニ長調〔第8番〕 [68.12.13、ヴィーン]
世は(48)挙げてシンフォニ作家賛美かな
K.49(47d) ミサ・ブレヴィス ト長調 [68.10-11、ヴィーン]
よく(49)出来たミサ・ブレヴィスの初作品
K.50(46b) 1幕のジングシュピール《バスティアンとバスティエンヌ》[67-68、ヴィーン]
バスティアンこれ(50)ぞ少年モーツァルト
K.51(46a) 3幕のオペラ・ブッファ《ラ・フィンタ・センプリーチェ》[68春、ヴィーン]
かまととのロジーナ恋(51)をもてあそび
K.52(46c) リート「ダフネよ、汝がばら色の頬」(LM筆、K.50 Nr.11から)[68夏、ヴィーン](♪)
レオポルト子に(52)従いて編曲し
K.53(47e) リート「歓喜に寄す」 [68秋、ヴィーン]
いつ見(53)ても「歓喜に寄す」はベートーヴェン
K.54(547b) アレグレットの主題によるクラヴィーアのための5つ(6つ?)の変奏曲 ヘ長調 [88.7、ヴィーン]
20年ケッヒェル誤処理(54)で繰り下がり
K.55(Anh.C23.01) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ヘ長調
K.56(Anh.C23.02) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ハ長調
K.57(Anh.C23.03) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ヘ長調
K.58(Anh.C23.04) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ 変ホ長調
K.59(Anh.C23.05) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ハ短調
K.60(Anh.C23.06) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ホ短調
ここ(55)からの6曲ソナタ皆偽作
K.61(Anh.C23.07) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ イ長調(ラウパッハの作品)(♪/♪)
偽作だと無意(61)識のうちに差別感
K.62 カッサシオン(行進曲) ニ長調 [69夏、ザルツブルク]
K.100(62a) セレナード ニ長調 (《フィナールムジーク》) [69夏、ザルツブルク]
記録に(62)てマーチ入れれ(100)ばカッサシオン
K.63 カッサシオン ト長調 (《フィナールムジーク》) [69夏、ザルツブルク]
K.99(63a) カッサシオン 変ロ長調 [69夏、ザルツブルク]
睦み(63)あう苦学(99)の日々を幾星霜
ザルツブルクでは大学の学期が修了する8月に論理学科と物理学科の学生たちが領主や教授に敬意を表するためにフィナールムジークを奏する習慣があった。
K.64 メヌエット ニ長調 [69初め、ザルツブルク](LM作?、LM筆。 NMAには不採用)
メヌエット真偽の判定難し(64)い
K.65(61a) ミサ・ブレヴィス ニ短調 [69.1.14、ザルツブルク]
帰郷してよく似た(ニ短)ミサの向こ(65)う張り
K.66 ミサ ハ長調 (《ドミーニクス・ミサ》) [69.10、ザルツブルク]
ドミニクス曲は(ハ長)ろくろく(66)聴く間なし
K.66c 交響曲 ニ長調 (冒頭主題のみ) (疑作?)(♪)
K.66d 交響曲 変ロ長調 (冒頭主題のみ) (疑作?)(♪)
K.66e 交響曲 変ロ長調 (冒頭主題のみ) (疑作?)(♪)
さあ捜せリズム(66)主(c)題(d,e)のシンフォニー
K.67(41h) 教会ソナタ 変ホ長調 (第1番) [72?、ザルツブルク] (P、T:71/72)
K.68(41i) 教会ソナタ 変ロ長調 (第2番) [72?、ザルツブルク] (P、T:71/72)
K.69(41k) 教会ソナタ ニ長調 (第3番) [72?、ザルツブルク] (P、T:71/72)
禄(69)受ける牢屋(68)の如き日々空(67)し
K.70(61c) レチタティーヴォとアリア「ベレニーチェとヴォロジェーゾには/のぼる日の」[66.12?、ザルツブルク](Z:67-69)
大司教昇る朝日の如くなれ(70)
K.71 アリア「ああ、もう震えおののこうとは思わぬ」 (断片) [70春]
捜しても「無い(71)」との答もう半分
K.72(74f) オッフェルトリウム「インテル・ナートス・ムリェールイ」ト長調 [71.5-6/70年代末、ザルツブルク]
女より生まれしヨハネの名に(72)ちなむ
K.72a クラヴィーアのためのアレグロ ト長調 (断片) [69.12.27-70.1.6、ヴェローナ]
譜めくりは無理な曲絵の中にあ(72a)り
K.73 交響曲 ハ長調〔第9番〕 [69後期-70初?、ザルツブルク?]
シンフォニー並み(73)居る貴族に賛美され
K.74 交響曲 ト長調〔第10番〕[T、Z:70.4ミラーノ?]
ミラノにてシンフォニ真贋疑念なし(74)
K.74b アリア「私は小心な恋人の愛など気にかけない」 [71初、ミラーノ/パドヴァ]
軟弱は嫌い今更なぜ呼ぶ(74b)の
K.75 交響曲 ヘ長調 [71初?、ザルツブルク?]
メヌエット古き名残(75)で2楽章
K.76(42a) 交響曲 ヘ長調 (疑作?) [67秋?ヴィーン]
真作と「なろ(76)う」「なるまい」シンフォニー
K.77(73e) レチタティーヴォとアリア「私はなんと不幸なのだ/あわれな幼子よ」[70.3、ミラーノ]
汝が名(77)をば妹(いもと)と呼べとは!我が妻よ
K.78(73b) アリア「願わくはいとしい人よ」[T:65終-66初、Z:65-66、オランダ?] (68、70.2/3)
これほどに悩(78)む私に憐れみを
K.79(73d) シェーナ(レチタティーヴォとアリア)「おお、無謀なアルバーチェよ/かの父親の抱擁により」[T:65終-66初、Z:65-66、オランダ?] (68、70.2/3)
我が罪を被る子を見て父は泣く(79)
K.80(73f) 弦楽四重奏曲 ト長調〔第1番〕 [70.3.15ローディ、ロンドは73/74初ザルツブルクあるいはヴィーン] (T、Z:ロンドは73-75)
ローディで天晴れ(80)最初のカルテット
K.81(73l) 交響曲 ニ長調 [70.4ローマ?]
K.84(73q) 交響曲 ニ長調〔第11番〕 [70.7着手、ボローニャ] (70.1-3ミラーノあるいは70-7ボローニャ)
K.95(73n) 交響曲 ニ長調 [70.4] (Z:67、ザルツブルク)
K.97(73m) 交響曲 ニ長調 [70.4ローマ?]
食い(95)つくな(97)シンフォニ偽なら恥(84)は倍(81)
K.82(730) アリア「もし、勇気と希望とが」 [70.4.25、ローマ]
言の端に(82)勇気と希望力づけ
K.83(73p) アリア「もし、私の悩みのすべてを」 [70.4-5、ローマ]
伝えたい闇(83)より暗い我が気持
K.85(73s) ミゼレーレ イ短調 [70.7-8、ボローニャ]
ミゼレレの歯ご(85)たえアレグリ我が手中
K.86(73v) アンティフォン「クェリテ・プリムム・レーニュム・デイ(まず神の御国を求めよ)」[70.10.9、ボローニャ]
アンティフォナ模範解答そのパロ(86)ディ
K.87(74a) 3幕のオペラ・セーリア《ポントの王ミトリダーテ》 [70.9着手、70.12未完成、ミラーノ]
ポント王話(87)のわかるミトリダテ
K.88(73c) アリア「烈しい息切れとときめきのうちに」[70.2/3、ミラーノ]
早(88)まったことをした父「暗殺者」?
K.89(73k) キリエ ト長調 [72初夏、ザルツブルク] (Z:70.5)
K.90 キリエ ニ短調 [72後半、ザルツブルク]
K.223(166e) オザンナ(断片)ハ長調(?作、WAM筆)[72] (用紙Skb1768βを含む)
真作と値踏み(223)てミサの役(89)をくれ(90)
K.91(186i) キリエ ニ長調 (K.G.ロイター作、WAM筆) [T:87.12-89.2、ヴィーン]
K.93(Anh.A22) 詩篇「デ・プロフンディス・クラーマヴィ」ハ短調(K.G.ロイターの作品の筆写譜) [T:87-89]
ロイターに取り組み(93)習作悔い(91)はなし
K.92(Anh.C3.01) サルヴェ・レジーナ ニ短調
レジーナ
真作の失言苦に(92)して夜も寝れず
K.94(73h) メヌエット ニ長調 [P:69、ザルツブルク]
オケ版の演奏窮す(94)るメヌエット
K.96(111b) 交響曲 ハ長調 [71.10-11] (Z:74/75のクリスマス、ザルツブルク)
シンフォニー様式論で苦労(96)する
K.98(Anh.C11.04) 交響曲 ヘ長調
偽作だと言われ悔(98)しいシンフォニー
K.101(250a) 4つのコントルダンス (Z:76初?、ザルツブルク)
人と人(101)コントルダンスは庶民的
K.102(213c) 交響曲のフィナーレ ハ長調 [76.3頃] (Z:76/77)
K.120(111a) 《アルバのアスカーニオ》のシンフォニーアヘのフィナーレ [71.10-11、ミラーノ?] (Z:71.12後半-72.10初)
K.121(207a) ディヴェルティメントあるいは交響曲のフィナーレ ニ長調(後に《偽りの女庭師》の交響曲へのフィナーレとして転用)[74後期-75初期、ミラーノ?] (P、Z:75春、T:72.11-73初)
K.161/163(141a) 《シピオーネの夢》による交響曲 ニ長調 [72、ザルツブルク] (T:72.5-10、P:73/74夏)
意に添わ(120)で広さ(163)広い(161)とつ(102)いに言(121)い
K.103(61d) トリオ付きまたはトリオなしの20(19)メヌエット [P:72初夏/夏、ザルツブルク] (N:71/72、Z:72初夏)
暇を見(103)てトリオ入れたりメヌエット
K.104(61e) 6つのメヌエット(MH作:MHdeest+MH135+MH136、一部のみWAM筆) [70秋] (N:71/72、P:70秋-71初、ボローニャまたはミラーノ)
K.105(61f) トリオ付き6つのメヌエット(MH作:MHdeest、一部のみWAM筆。クラヴィーア版はナンネル筆) [70秋] (N:71/72)
真作に入れし(104)がミヒャエル・メヌエット
ナンネルも入れ込(105)むミヒャエル・メヌエット
K.106(588a) 序曲と3つのコントルダンス [90.1?、ヴィーン] (疑作?)
序曲つきコントルダンス人気とる(106)
K.107 Nr.1 クラヴィーア協奏曲 ニ長調 (J.C.バッハのOP.5-2による) [T:72、N:70-71冬/72、Z:71、ザルツブルク]
K.107 Nr.2 クラヴィーア協奏曲 ト長調 (J.C.バッハのOP.5-3による) [T:72、N:70-71冬/72、Z:71、ザルツブルク]
K.107 Nr.3 クラヴィーア協奏曲 変ホ長調 (J.C.バッハのOP.5-4による) [T:72、N:70-71冬/72、Z:71、ザルツブルク]
原曲を入れな(107)いCDもの足りぬ
K.108(74d) レジーナ・チェリ ハ長調 [71.5、ザルツブルク]
K.127 レジナ・チェリ [72.5、ザルツブルク]
K.276(321b) 「レジナ・チェリ」 ハ長調 [79、ザルツブルク]
レジナ・チェリ(0276)祈れば(108)清き人にな(127)る
K.109(74e) 女王、童貞聖マリアのためのリタニア 変ロ長調 [71.5、ザルツブルク]
ロレートのリタニア唱和の人多く(109)
K.110(75b) 交響曲 ト長調〔第12番〕[71.7ザルツブルク]
シンフォニーカノンで全曲ひと(110)まとめ
K.111 2幕の祝典劇《アルバのアスカーニオ》 [71.8末-9、ミラーノ]
アスカーニオ人々言(111)うはアスカーニョ
K.112 交響曲 ヘ長調〔第13番〕 [71.11.2、ミラーノ]
シンフォニー再びミラノの人々に(112)
K.113 コンチェルトまたはディヴェルティメント 変ホ長調 [第1稿:71.11、ミラーノ。第2稿:73初?、ミラーノ]
いい耳(113)で楽器のバランス取り直し
K.114 交響曲 イ長調〔第14番〕 [71.12.30ザルツブルク]
K.124 交響曲 ト長調〔第15番〕 [72.2.21、ザルツブルク]
響き良(114)いシンフォニ主題ひとつにし(124)
K.115(166d) ミサ・ブレヴィス ハ長調 (未完) (LM作の草稿/筆写、LM筆。NMAには不採用)
ミサ曲の補作は果たしていいこ(115)とか
K.116(90a) ミサ・ブレヴィス ヘ長調からキリエ (?作、LM筆、NMAには不採用)[68?]
ミサ断片一つ一つに無理(116)があり
K.117(66a=47b) オッフェルトリウム「ベネデイクトゥス・シト・デウス」ハ長調 [68.10-11、ヴィーン] (K6,Z:69)
奉献のソプラノメロディいい流れ(117)
K.118(74c) 2部の宗教劇《救われたベトゥーリア》[71夏、ザルツブルク] (Z:71.3-7
人々は(118)ネブカドネザルの脅威解け
K.119(382h) アリア「すばらしい愛の気持は」 [82、ヴィーン]
私にもいい組(119)み合わせ見つかるわ
K.122(73t) メヌエット 変ホ長調 (デラーあるいはシュタルツァー作、WAM筆) [70.3.24-27/28] (Z:70.8、ボローニャ)
メヌエットひとつに(122)あれこれ真偽説
K.123(73g) コントルダンス 変ロ長調 [70.4.14/それ以前、ローマ]
日に3(123)度コントルダンスの村祭り
K.125 聖体の祝日のためのリタニア 変ロ長調 [72.3、ザルツブルク]
リタニアのフーガの復権人に請(125)い
K.126 [ver.1] 劇的セレナータ《シピオーネ〔スキピオ〕の夢》 [71.4-8、ザルツブルク]
《シピオーネ》献呈振り替えヒェロニム(126)ス
K.128 交響曲 ハ長調〔第16番〕 [72.5ザルツブルク]
K.129 交響曲 ト長調〔第17番〕 [72.5、ザルツブルク] (P:72.5以前着手)
K.130 交響曲 ヘ長調〔第18番〕 [72.5ザルツブルク]
K.132 交響曲 変ホ長調〔第19番〕 [72.7ザルツブルク]
K.133 交響曲 ニ長調〔第20番〕 [72.7ザルツブルク]
K.134 交響曲 イ長調〔第21番〕 [72.8ザルツブルク]
一つの矢(128)いざよう(〜134)なかれいざ射抜け(-131)
K.131 ディヴェルティメント ニ長調 [72.6、ザルツブルク]
いっさい(131)が気晴らし楽し喜遊曲
K.135 3幕の音楽劇《ルーチオ・シッラ》 [72.10-12、ミラーノ]
いざこ(135)こに誓ってシッラを打ち倒そう
K.135a バレエ《後宮の嫉妬》(J.シュタルツァーの《サルタンの5人の妃》、《後宮の嫉妬》他から筆写) [73.1-2](♪/♪/♪)
後宮の嫉妬飛び交ういがみ声(135a)
K.136(125a) ディヴェルティメント ニ長調 [72初、ザルツブルク]
K.137(125b) ディヴェルティメント 変ロ長調 [72初、ザルツブルク]
K.138(125c) ディヴェルティメント ヘ長調 [72初、ザルツブルク]
弦の音が一層流(136〜)麗三幅対
K.139(47a) ミサ〔・ソレムニス〕ハ短調(《孤児院ミサ》) [68秋、ヴィーン] (N:68秋-69、T:68末までに着手)
孤児院でミサ歌う子ら瞳黒(139)
K.140(Anh.C1.12) ミサ・ブレヴィス ト長調 (疑作?、NMAには採用)[73?、ザルツブルク]
人寄れ(140)ば真贋諸説のミサ・ブレヴィス
K.141(66b) テ・デウム [69末、ザルツブルク]
ミヒャエルを引用非(141)難のテ・デウム
K.142(Anh.C3.04) 「タントゥム・エルゴ」 変ロ長調 (疑作?、NMAには採用)[N:72]
K.197(Anh.C3.05) 「タントゥム・エルゴ」 ニ長調 (疑作?、NMAには採用)[N:72] (Z:74?)
陽の当たる道を行くな(197)らご一緒(142)に
K.143(73a) レチタティーヴォとアリア「それ故に大切なことは/高きを求め」[73後半、ザルツブルク]
聖俗に見られる等しさ(143)オペラ風
K.144(124a) 教会ソナタ ニ長調 (第4番) [74?、ザルツブルク]
K.145(124b) 教会ソナタ ヘ長調 (第5番) [74?、ザルツブルク]
ソナタ
意思交(145)流教会そなたとご一緒し(144)
K.146(317b) アリア「来れ、汝ら恥知らぬ罪人たちよ」 [79.3-4?、ザルツブルク]
オラトリオ人の世の無(146)知戒めて
K.147(125g) リート「いかに私は不幸なことか」 [72/75-76?/84頃?](Z:72)
君恋し言い様のなき(147)この苦痛
K.148(125h) リート ヨハネ分団の儀式のための賛歌「おお,聖なる絆よ」[72または75-76?/84頃?] (Z:75-76?)
元来は石屋(148)の友愛メイスンリー
K.149(125d) リート「おおらかな落ち着き」 (LM作?、LM筆、NMAには不採用)[72?、ザルツブルク]
父と子が等しく(149)おおらか落ち着いて
K.150(125e) リート「ひそかなる愛」 (LM作?、LM筆、NMAには不採用) [72?、ザルツブルク]
独り言(150)ひそかなる愛胸に秘め
K.150(125e) リート「ひそかなる愛」 (LM作?、LM筆、NMAには不採用) [72?、ザルツブルク]
低き身に一期一(151)会のチャンスあり
K.152(210a) カンツォネッタ「静けさはほほえみつつ」 [72-75]
静けさがほほえみ以後に(152)君来たる
K.153(375f) Nr.1 クラヴィーアのためのフーガ 変ホ長調 (断片) [83.7-10、ザルツブルク] (N:82春)
K.154(385k) クラヴィーアのためのフーガ ト短調 (断片) [82]
シュタンツェル,フーガ引き込み(153)以後繁(154)く
K.155(134a) 弦楽四重奏曲 ニ長調〔第2番〕 [72.10末-72.11初、ボルツァーノとヴェローナ]
K.156(134b) 弦楽四重奏曲 ト長調〔第3番〕 [72末、ミラーノ]
K.157 弦楽四重奏曲 ハ長調 〔第4番〕 [73初/72末、ミラーノ]
K.158 弦楽四重奏曲 へ長調 〔第5番〕 [73初/72末、ミラーノ]
K.159 弦楽四重奏曲 変ロ長調 〔第6番〕 [73初、ミラーノ]
K.160(159a) 弦楽四重奏曲 変ホ長調 〔第7番〕 [73初、ミラーノとザルツブルク]
カルテット連作ミラノで人心地(155〜)
K.162 交響曲 ハ長調〔第22番〕[73.4.19/29?、ザルツブルク]
イタリアの色に(162)染まりしシンフォニー
K.164(130a) 6つのメヌエット [72.6、ザルツブルク]
コロレドに色良(164)い返答メヌエット
K.165(158a) モテット「エクスルターテ・ユビラーテ(踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ)」[73.1、ミラーノ]
イタリアの影響色濃(165)いユビラーテ
K.166(159d) デイヴェルティメント 変ホ長調 [73.3.24、ザルツブルク]
K.186(159b) デイヴェルティメント 変ロ長調 [73.3、ミラーノ] (P:72前半)
彩り(166)にコールアングレえもいわぬ(186)
K.167 ミサ ハ長調 (《聖三位一体の祝日のミサ》) [73.6、ザルツブルク]
ミサ曲にいろんな(167)種類トリニティ
K.168 弦楽四重奏曲 ヘ長調 〔第8番〕 [73.8、ヴィーン]
K.169 弦楽四重奏曲 イ長調 〔第9番〕 [73.8、ヴィーン]
K.170 弦楽四重奏曲 ハ長調 〔第10番〕 [73.8、ヴィーン]
K.171 弦楽四重奏曲 変ホ長調 〔第11番〕 [73.8、ヴィーン]
K.172 弦楽四重奏曲 変ロ長調 〔第12番〕 [73.9?、ヴィーン]
K.173 弦楽四重奏曲 ニ短調 〔第13番〕 [73.9?、ヴィーン]
カルテットの「いろは(168〜)」、「人並み(173)」とうに超え
K.174 弦楽五重奏曲 変口長調 [73.12、ザルツブルク]
ミヒャエルの鯔背(174)なエコーの五重奏
K.175 クラヴィーア協奏曲 二長調〔第5番〕[73.12、ザルツブルク、第2楽章 オーボエ・パート:78.2.13以前]
いたずらのイナゴ(175)は御(5)免と漱石氏
K.176 16のメヌエット[73.12、ザルツブルク]
メヌエット如何なる(176)書法かあでやかに
K.177/342(Anh.C 3.09) オッフェルトリウム・スブ・エクスポジト・ヴェネラビリ:コンヴェルテントゥル・セデンテス ニ長調(LM作)
算術(342)に人はなかなか(177)聡いもの
K.178(417e) アリア「ああ、あなたに明かしたい、おお神よ」 [83.6、ヴィーン]
プリマ歌手その人の名は(178)アロイジア
K.179(189a) J.C.フィッシャーのメヌエットによるクラヴィーアのための12の変奏曲 [夏、ザルツブルク] (N:74.12.6以前)
ヴァリエーションピアノの先生いなくとも(179)
K.180(173c) サリエーリの《ヴェネツィアの市》の第2幕フィナーレ主題によるクラヴィーアのための6つの変奏曲 ト長調 [73秋、ヴィーン]
言われ(180)るはヴェネツィアの「市」とも「野獣」とも
サリエーリのオペラ原題は"La fiera di Venezia"である。この「フィエラ」をかつてはリブレットを調べることなく「野獣」と訳していた(「美女と野獣」のストーリーでも頭をよぎったのであろうか)。1970年代までこの訳が見られたが、正しくは「市(いち)」である。ところが日本語で表示すると「市」を「し」と読む人が出てきてしまい、《ヴェネツィア市》という解釈を許してしまう。属啓成氏はそれを見込んで《ヴェネツィアの大市》と訳していた。しかしこの単語「大市」とて私は『おおいち』と読んでいるが、最近のNHKでは『だいいち』と読んでおり、昔のNHKではこの議論を避けてか『としのいち』と意訳して読んでいたくらい読み方がゆれている。(ちなみに「大市=歳の市」とは年に一度の市のことであるが、このオペラの市がそうであるのかどうかは問題である)。さて、現在ローマへ行くと道路の案内表示に"Fiera di Roma"と書いてあるのにお目にかかる。これははっきり日本語表示できる。『ローマ見本市会場』のことである。
K.181(162b) 交響曲 二長調 (序曲)〔第23番〕[73.5.19、ザルツブルク]
ファンファーレ、シンフォニ開始で先ず祝い(181)
K.182(173dA) 交響曲 変ロ長調〔第24番〕[73.10.3ザルツブルク]
何故かしらいやに(182)お好みシンフォニー
K.183(173d8) 交響曲 ト短調〔第25番〕[73.10.5、ザルツブルク]
人は皆(183)疾風怒濤通り抜け
K.184(161a) 交響曲 変ホ長調 (序曲) 〔第26番〕 [73.3.30、ザルツブルク]
シンフォニは序曲が元祖と言わし(184)める
K.185(167a) セレナード ニ長調 (《フィナールムジーク》) [73.7-8、ヴィーン]
K.189(167b) 行進曲 ニ長調 [73.7-8、ヴィーン]
祝い事(185)迎えて一層箔(189)が付き
K.187(Anh.C17.12) 管楽器とティンパニのための小品 Nr.1-5,7,9,10 (原曲はNr.1-5がシュタルツァーの同一編成の室内音楽、Nr.7-10がグルックの《パリデとエレーナ》。LM/WAMの筆跡が混在)[73.3.14ザルツブルクで演奏?]
言わな(187)いで10曲すべてが偽作とは
K.188(240b) ディヴェルティメント ハ長調 [73中?、ザルツブルク]
「偽作」よりいわば(188)「編曲」喜遊曲
K.190(186E) 2つの独奏ヴァイオリンのためのコンチェルトーネ ハ長調 [74.5.31、ザルツブルク]
日が暮れ(190)てコンチェルトーネひとすさび
K.191(186e) ファゴット協奏曲 変ロ長調 [74.6.4、ザルツブルク]
低音で茶目っ気ファゴット人を食い(191)
K.192(186f) ミサ・ブレヴィス (《小クレード・ミサ》) ヘ長調 [74.6.24、ザルツブルク]
ジュピターの一句に(192)繋がるクレド主題
K.193(186g) ディクシットとマニフィカト ハ長調 [74.7、ザルツブルク]
ディクシット、マニフィカト付け一組に(193)
K.194(186h) ミサ・ブレヴイス ニ長調 [74.8.8、ザルツブルク]
ミサ曲は明快さより慈し(194)み
K.195(186d) 女王、童貞聖マリアのためのリタニア ニ長調 [Z:74.5、ザルツブルク]
春迎えマリアを讃え生く五(195)月
K.196 3幕のドランマ・ジョコーソ《偽りの女庭師》 [74.9-75.1、ミュンヒェン]
偽物の庭師になるのも一苦労(196)
K.198(Anh.C3.08) オッフェルトリウム「スプ・トゥウム・プレシディウム(主の保護のもとに)」ヘ長調 [74、ザルツブルク]
幾ばく(198)か真偽に疑問の奉献誦
K.199(161b) 交響曲 ト長調〔第27番〕 [73.4.10/16?、ザルツブルク]
フーガ風ジュピターの他に幾組(199)も
K.200(189k) 交響曲 ハ長調〔第28番〕 [74.11.12?/17] (Z:73?/74.11.12?/17ザルツブルク)
フィナーレは棒が振れれ(200)ば超特急
K.201(186a) 交響曲 イ長調〔第29番〕[74.4.6ザルツブルク]
澄まし顔二枚(201)目気取りのシンフォニー
K.202(186b) 交響曲 二長調〔第30番〕[74.5.5ザルツブルク]
主題群譜例に(202)見る(30)は苦労跡
K.237(189c) 行進曲 ニ長調 [74夏、ザルツブルク]
K.203(189b) セレナード ニ長調 [74.8、ザルツブルク]
コロレドのお触れ見(203)足を踏みならす(237)
K.215(213b) 行進曲 ニ長調 [75.8、ザルツブルク]
K.204(213a) セレナード ニ長調 [75.8.5、ザルツブルク]
舞台越(215)え山風匂う夜(204)学期末
K.205(167A) ディヴェルティメント ニ長調 [73.7、ザルツブルク]
K.290(167AB) 行進曲 ニ長調 [72夏、ザルツブルク]
触れ込(205)みで銀婚式客膨れ(290)すぎ
K.206=K.366 Nr.8 3幕の音楽劇《クレータの王イドメネーオ》の行進曲[81.1、ミュンヒェン]
K.362=K.366 Nr.14 3幕の音楽劇《クレータの王イドメネーオ》の行進曲[81.1、ミュンヒェン]
イドメネの魅力に(362)触れる(206)マーチ集
K.207 ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調〔第1番〕 [73.4.14、ザルツブルク]
解説書初コンチェルトに触れぬ(207)まま
K.208 2幕の音楽劇《羊飼いの王》 [75.4.23前、ザルツブルク]
牧人の王が案出二十八宿(208)
K.209 アリア「命は恋する者に」 [75.5.19、ザルツブルク]
美辞麗句(209)並べて讃える恋敵
K.210 アリア「従いかしこみて」 [75.5、ザルツブルク]
お辞儀から老恋敵にお追従(210)
K.211 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調〔第2番〕[75.6.14、ザルツブルク]
フランスの趣似合い(211)のコンチェルト
K.212 教会ソナタ 変ロ長調 [75.7、ザルツブルク]
ミサ中に不意に(212)始まるソナタ曲
K.213 ディヴェルティメント ヘ長調 [75.7、ザルツブルク]
K.240 ディヴェルティメント 変ロ長調 [76.1、ザルツブルク]
K.252(240a) ディヴェルティメント 変ホ長調 [76.1-8、ザルツブルク]
K.253 ディヴェルティメント ヘ長調 [76.8、ザルツブルク]
K.270 ディヴェルティメント 変口長調 [77.1、ザルツブルク]
(252) (213) (253) (240) (270)
2個続けいざ吹こ蜜より乙な音
ザルツブルクでは管楽合奏による食卓音楽が特に好まれていた。管楽器の効用は食事中のオナラの音を消すことであるとの説がある。しかし、モーツァルトの地獄耳は聞き逃してはくれない。彼にとってオナラとは匂いより音が気になるもの(1778.1.31手紙「あなかぐわしや蜂蜜の匂い。だがその音響はいただけず…」)であり、舞台で踊っている道化のオナラの音まで聞こえてしまう(1770.1.26手紙)からである。それではいっそ、モーツァルトの気に入るリズムのオナラに挑戦してみよう、という不謹慎者が出てもおかしくはないであろう。
K.214 行進曲 ハ長調 [75.8.20、ザルツブルク]
付帯す(214)るセレナーデなくマーチのみ
K.216 ヴァイオリン協奏曲 ト長調〔第3番〕[75.9.12、ザルツブルク]
二色(216)の音色も魅(3)力のコンチェルト
K.217 アリア「あなたは情熱的な恋人のように律儀な心の持主」 [75.10.26、ザルツブルク]
お上手ねあなたの舌は二枚な(217)の?
K.218 ヴァイオリン協奏曲 二長調〔第4番〕[75.10、ザルツブルク]
部隊早(218)シュトラスブルク攻め撤回
K.219 ヴァイオリン協奏曲 イ長調〔第5番〕[75.12.20、ザルツブルク]
異国趣味トルコに行く(219)よな疑似体験
K.220(196b) ミサ・ブレヴィス ハ長調 (《雀ミサ》) [75-76、ザルツブルク]
伴奏が雀に似れ(220)ば人気ミサ
K.221(Anh.A1) キリエ ハ長調(E.エーベルリーン作、LM筆)
不似合い(221)の曲想やはりエーベルリン
K.222(205a) オッフェルトリウム・デ・テンポーレ「ミゼリコルディアス・ドミニ〔主の御憐れみを〕」ニ短調 [75初、ザルツブルク]
老師には普通に(222)見えたモーツァルト
K.223(166e) オザンナ(断片)ハ長調(?作、WAM筆)[72]
オザンナの響き会衆包み(223)込み
K.224(241a) 教会ソナタ ヘ長調 (第7番) [80初、ザルツブルク]
謹ん(224)で書簡の祈りに与れり
K.225(241b) 教会ソナタ イ長調 (第8番) [80初、ザルツブルク]
教会のソナタ伝統続こうか(225)
K.226(Anh.C10.02) カノン「ああ、姉妹たちよ、アモールを信じるな」(A.キルヒャー作)
愛不信カノン綴る(226)はどこの誰
K.227(Anh.A31) 3声のカノン「おお、神の大地はまこと美しく」(W.バード作)
不束な(227)我バードをば手習いす
K.228(515b) 二重カノンI.(4声,歌詞なし)/II.「ああ!私たちの人生はあんまり短くって」[87.4.24前、ヴィーン] (Z:86/それ以前)
教えるは二重に運(228)ぶ謎カノン
K.229(382a) カノン 「彼女は死んだ」 [82、ヴィーン]
K.230(382b) カノン「幸いなるかな、幸いなるかな」 [82、ヴィーン]
歌詞なしのカノンは無様(230)と不服(229)言い
K.231(382c) カノン 「おれの尻をなめろ」 [82、ヴィーン]
青二才(231)、馬鹿垂れ、糞垂れ、この野郎
K.232(509a) カノン「親愛なるフライシュテットラー君,親愛なるガウリマウリ君」[87.7.4以降、ヴィーン]
通称を2つ身に(232)つけ自由市民
K.233(382d) カノン「おれの尻をなめろ、きれいにきれいにね」 (P:W.J.トゥルンカ作)
K.234(382e) カノン「夏の暑さにおれは喰う」 (P:W.J.トゥルンカ作)
カノン
ケツ嘗めでふざけ三昧(233)いいのかのう
風味よし(234)夏の暑さに俺は食う
K.235(Anh.C10.17) クラヴィーアのためのカノン(C.P.E.バッハ作)
バッハ
エマヌエルばかにするなとふさぎ込(235)み
K.236(588b) グルックの《アルチェステ》のアルチェステのアリア「狼狽しないで」によるクラヴィーアのためのアンダンティーノ 変ホ長調 [83.3.23以前?、ヴィーン]
変奏はアルチェステから口遊む(236)
K.238 クラヴィーア協奏曲 変ロ長調〔第6番〕[76.1、ザルツブルク]
自らのソロ(6)に相応(238)し技巧かな
K.239 セレナード ニ長調 (《セレナータ・ノットゥルナ》) [76.1、ザルツブルク]
セレナータ・ノットゥルナこれ自作(239)の名?
K.241 教会ソナタ ト長調 [76.1、ザルツブルク]
ミサ次第通常入(241)れるエピストラ
K.242 クラヴィーア協奏曲 へ長調〔第4番〕(《ロードゥロン協奏曲》)[76.2、ザルツブルク]
素(4)人で無事に(242)つとまるピアノソロ
K.243 聖体の祝日のためのリタニア 変ホ長調 [76.3、ザルツブルク]
リタニアに意欲を見せた強み(243)あり
K.244 教会ソナタ ヘ長調 [76.4、ザルツブルク]
K.245 教会ソナタ ニ長調 [76.4、ザルツブルク]
オルガンが浮上し(244)2曲横(245)並び
K.246 クラヴィーア協奏曲 ハ長調〔第8番〕(《リュッツォウ協奏曲》)[76.4、ザルツブルク]
晴(8)れ舞台手に汗にじむ(246)ピアニスト
K.248 行進曲 へ長調 [76.6、ザルツブルク]
K.247 ディヴェルティメント (《ロードゥロン・セレナードI》) へ長調 [76.6、ザルツブルク]
錦綾(248)不思議な(247)魅力のロードゥロン
K.249 行進曲 ニ長調 [76.7.20、ザルツブルク]
K.250(248b) セレナード ニ長調 (《ハフナー・セレナード》) [76.7、ザルツブルク]
縁強く(249)二人の婚礼(250)ハフナー家
K.251 ディヴェルティメント ニ長調 [76.7、ザルツブルク]
ナンネルが都合い(251)かがとご招待
K.254 クラヴィーア三重奏(ディヴェルティメント) 変ロ長調 [76.8、ザルツブルク]
喜遊曲ピアノトリオに都合よし(254)
K.255 レチタティーヴォとアリア(ロンド)「幸せの影よ/私はお前を残していく」[76.9、ザルツブルク]
アルト曲二度と今後(255)現れぬ
K.256 アリア「クラリーチェは私のいとしの妻になるはず」[76.9、ザルツブルク]
元オペラ作者はニッコロ(256)・ピッチンニ
K.257 ミサ ハ長調 (《クレード・ミサ》) [76.11] [Z:76後期/77初、ザルツブルク]
我信ず約束守る二言なし(257)
K.258 ミサ・ブレヴィス ハ長調 [75.12、ザルツブルク]
にこやか(258)にシュパウル祝うミサブレヴィス
K.259 ミサ・ブレヴィス ハ長調 (《オルガン・ソロ・ミサ》) [75.12/76.12、ザルツブルク]
コロレドの布告(259)にオルガン味を付け
K.260(248a) 聖体の祝日のためのオッフェルトリウム「ヴェニテ・ポプリ〔来たれ,もろもろの民よ〕」ニ長調 [76、ザルツブルク]
来たれ民、節くれ(260)立った手に手取り
K.261 ヴァイオリンのためのアダージョ ホ長調 [76、ザルツブルク]
ブルネッティ古い(261)アダージョ気に入らず
K.262(246a) ミサ・ロンガ ハ長調 [75.6/7、ザルツブルク]
オーケストラ、フルに(262)使ったミサ・ロンガ
K.263 教会ソナタ ハ長調 [76.12?、ザルツブルク]
コロレドに恨み辛み(263)のソナタかな
K.264(315d) ドゼードの「リゾンは森で眠ってた」の主題によるクラヴィーアのための9つの変奏曲 ハ長調 [78晩夏/秋、パリ/ザルツブルク]
星降る夜(264)リゾンは森で眠ってた
K.265(300e) 「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」によるクラヴィーアのための12の変奏曲 ハ長調 [P:81-82、ヴィーン]
辛いこと(265)きらきら星が忘れさす
K.266(271f) 〔トリオ・〕ソナタ (ヴァイオリンとバスのためのアダージョとメヌエット)変ロ長調 [77初、ザルツブルク] (T:76/77)
希少価値「弦楽トリオ」のプロローグ(266)
K.267(271c) 4つのコントルダンス [77初、ザルツブルク] (T:76/77)
人あふれコントルダンスで通路無し(267)
K.268(Anh.C14.04) ヴァイオリン協奏曲〔第6番〕変ホ長調 (疑作)
ヴァイオリンプロは(268)テクニックだけならず
K.269(261a) ヴァイオリンのためのロンド 変ロ長調 [75-77?] (T、Z:76、ザルツブルク)
代替のロンドと言うより付録(269)かな
K.271 クラヴィーア協奏曲 変ホ長調〔第9番〕(《ジュナミ協奏曲》)[77.1、ザルツブルク]
旧(9)来に似ない(271)開始のコンチェルト
K.272 レチタティーヴォとアリアおよびカヴァティーナ「ああ、私は前からそのことを知っていたの!/私の目の前から消え去っておくれ/ああ、この波を越えていかないで下さい」[77.8、ザルツブルク]
ペルセオは二人の仲に(272)亀裂生み
K.273 「サンクタ・マリア・マーテル・デイ」 ヘ長調 [77.9.9、ザルツブルク]
無事な道(273)サンクタ・マリアの庇護の下
K.274(271d) 教会ソナタ ト長調 [T:76/77、ザルツブルク]
K.278(271e) 教会ソナタ ハ長調 [T:76/77、ザルツブルク]
繋ぎ役(278)オルガン・ソナタ2度と無(274)し
K.275(272b) ミサ曲変ロ長調 [77後半、ザルツブルク]
ミサ捧げ祈る旅路の無事なこと(275)
K.277(272a) 聖母マリアのためのオッフェルトリウム「アルマ・ディ・クレアトリス〔麗しの創造主なる神の御母〕」ヘ長調 [77夏/秋、ザルツブルク]
不安なき長の(277)旅路の御加護かな
K.279(189d) クラヴィーア・ソナタ ハ長調 [P:75初、ミュンヒェン]
6曲を繋ぐ(279)ソナタの調選び
K.280(189e) クラヴィーア・ソナタ ヘ長調 [75初、ミュンヒェン]
突っ張れ(280)ば音域ひょいと5オクタヴ
K.281(189f) クラヴィーア・ソナタ 変ロ長調 [75初、ミュンヒェン]
ツヴァイ(281)テン・ザッツ:アンダンテ・アモローソ
K.282(189g) クラヴィーア・ソナタ 変ホ長調 [75初、ミュンヒェン]
バロックに似せたばかりに(282)「初期ソナタ」
K.283(189h) クラヴィーア・ソナタ ト長調 [75初、ミュンヒェン]
譜は見(283)ずに貴族の前で弾きまくり
K.284(205b) クラヴィーア・ソナタ ニ長調 (《デュルニッツ・ソナタ》)[75初、ミュンヒェン]
出版で装飾増やし(284)た「デュルニッツ」
K.285 フルート四重奏曲 ニ長調 [77.12.25、マンハイム]
フルートも吹けばいつ(285)の間好きになる
K.286(269a) ノットウルノ ニ長調 [76.12-77.1、ザルツブルク]
ノットゥルノ、エコーが響く庭向(286)こう
K.287(271H) ディヴェルティメント 変ロ長調 [77.6、ザルツブルク]
そぞろ行く夜の庭な(287)らロードゥロン邸
K.288(246c) ディヴェルティメント ヘ長調 (断片) [76.6、ザルツブルク]
喜遊曲俄や(288)っつけ未完成
K.289(271g) ディヴェルティメント 変ホ長調 (疑作?) [77初夏、ザルツブルク]
喜遊曲真贋眉毛に唾黒(289)く
K.291(Anh.A52) 交響曲のフィナーレ(フーガ) ニ長調(MH作:MH287=P43、WAM筆)[83用紙]
ミヒャエルのフーガと見破るにくい(291)人
K.292(196c) ファゴットとチェロのためのソナタ 変ロ長調 [75初、ミュンヒェン]
ファゴットを吹くに(292)は楽し二重奏
K.293(416f) オーボエ協奏曲 ヘ長調 (断片) [78.11、マンハイム]
書きかけてやめたはオーボエ吹くを見(293)て
K.294 レチタティーヴォとアリア「アルカンドロよ、わしはそれを告白する/わしは知らぬ、このやさしい愛情がどこからやってくるのか」[78.2.24、マンハイム]
憎し(294)みが赦しへ変わるこの不思議
K.295 アリア「もし私の唇を信じないなら/悩み苦しむ心だが」 [78.2.27、マンハイム]
仕立てよい服の如(295)くに歌作る
K.295a レチタティーヴォとアリア「もうたくさん、あなたが勝ったのだわ/ああ、私を見捨てないで」[78.2.27、マンハイム]
ドローテア夫人の能力不足越え(295a)
K.296 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 [78.3.11、マンハイム]
K.378(317d) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ 変ロ長調 [T:79-80/81初、ザルツブルク]
K.380(374f) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ 変ホ長調 [N:81.4.7、ヴィーン]
K.376(374d) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ヘ長調 [81夏、ヴィーン]
K.377(374e) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ヘ長調 [81夏、ヴィーン]
K.379(373a) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 [81夏?、ヴィーン]
旧含む(296)皆で6曲(376〜)ソナタ集
K.297(300a) 交響曲 ニ長調〔第31番〕(《パリ》)[初演版:78.6.12以前、パリ。再演版:78.8.15以前、パリ。再々演版:78.10.24以前、シュトラスブルク。改稿:86.11/12、ヴィーン]
空しさや皮肉な(297)パリの成果かな
K.298 フルート四重奏曲 イ長調 [86後期/87、ヴィーン]
フルートを吹くは(298)ドジャンか別人か
K.299(297c) フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 [78.4?、パリ]
父娘2人で汲々(299)コンチェルト
K.299b パントマイム《レ・プティ・リアン》のためのバレエ音楽 [78.5-6、パリ]
無言劇「真」「偽」「疑」曲に付く区別(299b)
K.299c バレエ・インテルメッツオのためのスケッチ [78春/夏、パリ]
憎くし(299c)てかつ愛しきは妬き始め
K.300 ガヴォット 変ロ長調 [78.5-6、パリ]
ガヴォットの自筆見れれ(300)ば由来得ん
K.301(293a) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ト長調 [78初、マンハイム]
K.302(293b) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ 変ホ長調 [78初、マンハイム]
K.303(293c) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 [78初、マンハイム]
K.304(300c) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ホ短調 [P:78初-夏、マンハイムとパリ] (Z:78初夏)
K.305(293d) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ イ長調 [P:78夏、パリ]
K.306(3001) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ニ長調 [78夏、パリ]
マンハイム(6)ソナタはクラヴィアさて措い(301〜)て
K.307(284d) アリエツト「鳥たちよ、毎年」 [77.10.30-78.3.13-14、マンハイム] (Z:77-78冬)
鳥達は毎年冬に見られな(307)く
K.308(295b) アリエツト「淋しく暗い森で」 [77.10.30-78.3.13-14、マンハイム] (Z:77-78冬)
裏切られ記憶拭えど顔見れば(308)
K.309(284b) クラヴィーア・ソナタ ハ長調 [77.10-11、マンハイム]
心地良く身を置く(309)居場所カンナビヒ
K.310(300d) クラヴィーア・ソナタ イ短調 [78夏、パリ]
疾風の如き多感に魅入られ(310)る
K.311(284c) クラヴィーア・ソナタ ニ長調 [77.10-11、マンハイム](Z:12中)
最愛(311)のクラヴィーアでのソナタ書き
K.311a 序曲 変ロ長調 (偽作)
「この曲は真作ですか?」見て「いいえ」(311a)
K.312(590d) クラヴィーア・ソナタ楽章 ト短調 [夏][90-91?、ヴィーン]
クラヴィアのソナタ財布(312)を潤さず
K.313(285c) フルート協奏曲 ト長調 [第1番] [78.1/2?、マンハイム]
幸先(313)を占うフルートコンチェルト
K.314(285d) フルート協奏曲 ニ長調 [第2番〕[78.1/2?、マンハイム]
オーボエをフルートに替えてまた採用(314)
K.315(285e) フルートのためのアンダンテ ハ長調 [78.1/2?、マンハイム] (Z:79/80)
再考(315)が必要曲の帰属先
K.316(300b) レチタティーヴォとアリア(シェーナ)「テッサリーアの民よ/不滅の神々よ、私は求めはしない」[78.7着手、パリ、79.1.8完成、ミュンヒェン] (Z:78.7、79.1.8)
恋人に最良(316)の曲テッサリア
K.317 ミサ ハ長調 (《戴冠式ミサ》) [79.3.23、ザルツブルク]
戴冠ミサ"Dove sono"みたいな(317)アニュス・デイ
K.318 交響曲 ト長調 (序曲) 〔第32番〕 [79.4.26ザルツブルク]
再発見(318)されるか何の序曲だか
K.319 交響曲 変ロ長調 〔第33番〕 [79.7.9ザルツブルク] (T:メヌエットは85.6-12ヴィーン)
メヌエット再組合(319)せでヴィーンデビュー
K.335(320a) 2つの行進曲 二長調 [79.8初、ザルツブルク]
K.320 セレナード ニ長調 (《ポストホルン・セレナード》) [79.8.3、ザルツブルク]
身に覚え(320)3日3晩を恋(335)文に
K.321 主日のための晩課〔ヴェスペレ〕 ハ長調 [79、ザルツブルク]
間違って盛んに言(321)われる「主日」かな
K.322(296a=296b) キリエ 変ホ長調 (断片) [79初?、ザルツブルク]
キリエ章マンハイム職夢見つつ(322)
K.323 キリエ ハ長調 (断片) [T:87.12-89.2、ヴィーン]
先に見(323)よ様式論より五線紙を
K.324(Anh.C3.02) 讃歌「病める者の恢復」(偽作)
身にし(324)みる「偽作」はいつも弱き者
K.325(Anh.C3.03) 聖母マリアの讃歌「聖マリアよ、我らのために祈り給え」(偽作)
偽作でもマリアの賛辞声(325)高く
K.326(Anh.A4) 讃歌「ユストゥム・デドゥクシト」と「オ・サンクテ」ハ長調(E.エーベルリーン作、LM筆)
父筆写更に昔(326)のエーベルリン
K.327(Anh.A13) 三位一体の祝日のためのオッフェルトリウム「トレス・スント」ハ長調(M.ハイドン作、LM筆)
レオポルト筆写譜のみに何(327)故残る
K.328(317c) 教会ソナタ ハ長調 [79前半?、ザルツブルク]
モーツァルトのミサには(328)該当無いソナタ
K.329(317a) 教会ソナタ ハ長調 (16番) [79.3?、ザルツブルク]
オルガンのソナタはザルツブルク(329)のみ
K.330(300h) クラヴィーア・ソナタ ハ長調 [T:83、ヴィーン/ザルツブルク] (P:早くて80夏)
燦々と(330)気分晴々ハ長調
K.331(300i) クラヴィーア・ソナタ・ソナタ イ長調 (《トルコ行進曲付き》) [T:83、ヴィーン/ザルツブルク] (P:早くて80夏)
ソナタ無きソナタの批判些細(331)なり
K.332(300k) クラヴィーア・ソナタ ヘ長調 [T:83、ヴィーン/ザルツブルク] (P:早くて80夏)
流麗で耳に(332)自然のソナタかな
K.333(315c) クラヴィーア・ソナタ 変ロ長調 [83.10後期-11初、リンツ] (P:83/84頃)
リンツではさらさら作曲(333)、否、労作
K.445(320c) 行進曲 ニ長調 [80夏、ザルツブルク] (P:早くて80夏/それ以降)
K.334(320b) ディヴェルティメント《ロービニヒ》 ニ長調 [79-80、ザルツブルク]
耳よ(334)りも心にしみじみ好(445)ましい
K.336(336d) 教会ソナタ ハ長調 (第17番) [80.3、ザルツブルク] (Z:80初)
使徒書簡ミサで朗(336)読ソナタ付き
K.337 ミサ・ソレムニス ハ長調 [80.3、ザルツブルク]
耳慣(337)れた"Porgi amor"のソレムニス
K.338 交響曲 ハ長調 〔第34番〕 [80.8.29、ザルツブルク]
メヌエット代わりにささや(338)くアンダンテ
K.339 証聖者の盛儀晩課〔ヴェスペレ〕 ハ長調 [80、ザルツブルク]
聖職者晩課創作(339)当世風
K.340(Anh.C3.06) キリエ ハ長調(偽作)
お察しの通(340)りアカペラ擬古キリエ
K.341(368a) キリエ ニ短調 [80.11-81.3、ヴィーン] (Z:88-91)
キリエ章「ミュンヒェン作」は差し違い(341)
K.343(336c) 2つの教会用歌曲「おお、神の子羊/エジプトよりイスラエルの民が」[87初、ヴィーン]
ドイツ語でさあ読み(343)たまえ教会歌
K.344(336b) 2幕のジングシュピール《ツァイーデ(後宮)》 [79-80、ザルツブルク]
ツァイーデは山椒(344)の小粒メロドラマ
K.345(173d)《エジプトの王ターモス》のための2つの合唱 [73.8-11]
K.345(336a)《エジプトの王ターモス》のための5つの幕間音楽 [P:77、ザルツブルク]
見よこ(345)れが魔笛の先駆タモス王
K.346(439a) 三重唱(ノットゥルノ)「いとしい光,うるわしい光よ」 [87/87以降、ヴィーン]
K.436 三重唱(ノットゥルノ)「いまこそあのむごい時が来た」 [87/87以降、ヴィーン]
K.437 三重唱(ノットゥルノ)「黙しながら嘆こう」 [87/87以降、ヴィーン]
K.438 三重唱(ノットゥルノ)「いとしき人よ,お前が遠くにいると」 [87/87以降、ヴィーン]
K.439 三重唱(ノットゥルノ)「愛らしい2つの瞳が」 [87/87以降、ヴィーン]
K.549 三重唱(カンツォネッタ)「数多い恋人たちの間にももう見られない」 [88.7.16、ヴィーン]
(346) (436〜9) (549)
差し向かい趣味睦まじく心地よく
K.347(382f) カノン(「泡立つ酒がグラスに光るところ」)(草稿スコア) [T:84/85、ヴィーン]
差しな(347)らば泡立つ酒を傾けよう
K.348(382g) カノン「こころやさしく君を愛す」 [T:83、ヴィーン]
「君愛す」三者は(348)厄介カノンかな
K.349(367a) リート「満足」 [80-81の冬、ミュンヒェン]
日々満足未熟(349)ながらも神感謝
K.350(Anh.C8.48) 子守歌(B.フリース作)
フリースが見事(350)穴埋め子守歌
K.351(367b) リート「おいで、いとしのツィターよ」 [80-81の冬、ミュンヒェン]
さあ来い(351)と愛するツィターに呼びかける
K.352(374c) グレトリーのオペラ《サムニウム人の結婚》の合唱曲「愛の神」によるクラヴィーアのための8つの変奏曲 ヘ長調 [81.6、ヴィーン]
変奏はグレトリ・オペラ参考に(352)
K.353(300f) 「きれいなフランソワーズ」によるクラヴーィアのための12の変奏曲 変ホ長調 [P:81-82、ヴィーン]
ヴォードヴィル売れる見込み(353)のヴァリエーション
K.354(299a) ボーマルシェの《セビリヤの理髪師》のロマンス「私はランドール」によるクラヴィーアのための12の変奏曲 変ホ長調 [78春/夏、パリ]
オペラ・ネタ流行見越し(354)たヴァリエーション
K.355(576b) クラヴィーアのためのメヌエット ニ長調 [89-91、ヴィーン] (N:89-90、Z:86-87)
クラヴィアを弦に再構(355)メヌエット
K.356(617a) グラス・ハーモニカのためのアダージョ ハ長調 [91、ヴィーン]
楽器にも一つ一つにある見頃(356)
K.357(497a) (4手のクラヴィーアのための)アレグロ ト長調 (断片) [T:88?、ヴィーン]
最後無(357)くアンドレ見立ては2楽章
K.358(186c) 4手のクラヴィーア(オルガン)のためのソナタ 変ロ長調 [73-74、ザルツブルク]
4手での密語や(358)りとり如くなり
K.359(374a) 「羊飼いの娘セリメーヌ」によるクラヴィーアとヴァイオリンのための12の変奏曲 ト長調 [81.6、ヴィーン]
羊飼い三国(359)一の娘持ち
K.360(374b) 「泉のほとりで」によるクラヴィーアとヴァイオリンのための6つの変奏曲 ト短調 [81初夏、ヴィーン]
「恋人」が「泉のほとり」に去ろうとは(360)
K.361(370a) セレナード 変ロ長調 (《グラン・パルティータ》) [81-82] (T:82、N、Z:83終/84初、ヴィーン)
見る人(361)がてんでに憶測作曲譚
K.363 3つのメヌエット [T:83夏、ザルツブルク] (P:80夏/82/83、Z:82-83?)
舞曲とは寒さ(363)の癒しか暑気払い
K.364(320d) ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 [79夏/初秋?、ザルツブルク]
サムフォ(364)ニー・コンセルタント極め付き
K.365(316a) クラヴィーア協奏曲 変ホ長調〔第10番〕(2台用) [用紙からは79夏/81初、ザルツブルク] (N:79初、T、Z:75-77)
コンチェルト2台のピアノが差し向かい(365)
K.365a レチタティーヴォとアリア「おお愛よ、残忍ではないだろうか、そなたの遊びは!/咲いたばかりの魅惑のばらは」(散逸)[80.11、ミュンヒェン] (1996に30小節を再発見)(♪)
一部分発見ソプラノ魅力声(365a)
K.366 3幕の音楽劇《クレータの王イドメネーオ》[81.1、ミュンヒェン]
イドメネオまさかと驚き見る息子(366)
K.367 《イドメネーオ》へのバレエ音楽 [81.1、ミュンヒェン] (Z:80.12-81.1)
切りつめの憂き目を見るな(367)りイドメネオ
K.368 レチタティーヴォとアリア(シェーナ)「だが、おお星々よ、憐れなるディルチェーアがお前たちになにをしたのか」[79-80、ザルツブルク] (Z:79-80/80-81)
政略で彼女が我が許去る羽目(368)に
K.369 レチタティーヴォとアリア「憐れな私、ここはどこなの?/ああ、語っているのは私ではないの」[81.3.8、ミュンヒェン?]
素人のソプラノ歌手も魅力(369)的
K.370(368b) オーボエ四重奏曲 ヘ長調 [81初、ミュンヒェン]
見慣れ(370)ないオーボエ弦との四重奏
K.371 ホルン協奏曲楽章(ロンド) 変ホ長調 (断片) [81.3.21、ヴィーン] (1988さらに60小節を発見)
皆ひ(371)どい中抜け小節気がつかず
K.372 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタのアレグロ 変ロ長調 [81.3.24、ヴィーン]
コロレドは皆に(372)喜び分かつ邪魔
K.373 ヴァイオリンのためのロンド ハ長調 [81.4.2、ヴィーン]
音楽家召使いとぞ見なされて(373)
K.374 レチタティーヴォとロンド「この胸に、さあ、いらっしゃって/天があなたを私に返して下さる今」[81.4、ヴィーン]
皆呼(374)んでコロレド邸でのアリアかな
K.375 セレナード 変ホ長調 (《ナハトムジーク》)[第1稿:81.10.15以前、ヴィーン。第2稿:82.7、ヴィーン]
ケッヒェルは初演再演皆ご(375)っちゃ
K.381(123a) 4手のクラヴィーアのためのソナタ ニ長調 [N:73末-74初、ザルツブルク]
4手曲オーケストラとの差は如何(381)に
K.382 クラヴィーア協奏曲ロンド楽章 ニ長調 [82.2?、ヴィーン] (Z:82.3)
見破(382)れり3・3・7の基礎リズム
K.383 アリア「わが感謝を受けたまえ、やさしき保護者よ!」 [82.4.10、ヴィーン]
チャリティはミーハー様々(383)感謝せり
K.384 3幕のドイツ語ジングシュピール《後宮からの誘拐》 [81.7.30-82.5末、ヴィーン]
「誘拐だ!」「逃走だ!」の声騒がし(384)や
K.385 交響曲 ニ長調 〔第35番〕 (《ハフナー》) [82後半-82.8初ヴィーン](♪/♪/♪/♪)
ハフナーの「反復」「改訂」どう捌こ(385)う
K.386 クラヴィーア協奏曲楽章〔ロンド〕 イ長調 [82.10.19、ヴィーン]
自筆譜に書き込みは駄目さわる(386)だけ
イギリスの音楽家スタンデール・ベネットがこの曲の自筆譜をバラバラにして知人に贈呈したため、所在不明のページがあることはたいへんに迷惑なことである。ナンネルやカール・モーツァルトも同じことをしたではないか、と言う向きには、コンスタンツェが自筆譜の売却に際し出版社ときちんと交渉して散逸を防ぐという手段をとったことを銘記してもらいたい。また、我々が図書館でこれらの貴重な自筆譜を閲覧するとき、書き込みやポストイットを貼り付けることは厳禁であることもマナーとして知っていなければならない。
K.387 弦楽四重奏曲ト長調 (《ハイドン四重奏曲》第1番) [82.12.31、ヴィーン]
差は無(387)しと言うにはハイドン偉大すぎ
K.388(384a) セレナード ハ短調 [83終、ヴィーン](T:82以降、Z:82.7/83終)
セレナード爽や(388)かさからはほど遠く
K.389(384A) zu K.384 二重唱「なんたる不安な戦慄」 (未完) [82.4/5、ヴィーン]
二重唱胸に騒ぐ(389)は不安のみ
K.390(340c) リート「希望に寄す」 [81後半/82初/80頃?、ヴィーン」 (Z:81-82)
(3 90)
真の友悲しみ共にしてくれる
K.391(340b) リート「孤独に寄す」 [81後半/82初/80頃?、ヴィーン] (Z:81-82)
(3 91)
夕闇の哀しみ心の救済に
K.392(340a) リート「偉人たちの栄光に感謝せよ」 [81後半、82初/80頃?、ヴィーン] (Z:81-82)
(3 92)
偉人らの高み知るほど苦にならず
K.393(385b) Nr.1 わがいとしのコスタンツァ [82](♪)
K.393(385b) Nr.2 zu K.427(417a) ソルフェッジョ [T:83後半](♪)
K.393(385b) Nr.3 ソルフェッジョ [T:83後半](♪)
K.393(385b) Nr.4 エセルチツィ [82.8?](♪)
K.393(385b) Nr.5 ソルフェッジョ [82.8.4-84](♪)
ソルフェッジョ名前の違い三組(393)あり
K.394(383a) クラヴィーアのためのプレリュードとフーガ ハ長調 [82.4、ヴィーン] (Z:82初)
プレリュード、フーガとミックス(394)夢幻想
K.395(300g)=K.284a クラヴィーアのためのプレリュード ハ長調 [P:77.10初、ミュンヒェン]
昨今(395)はカプリッチョ改めプレリュード
K.396(385f) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ楽章 ハ短調 (断片) [82.8/9?、ヴィーン] (Z:84頃?)
ヴァイオリンやめ見つくろう(396)ファンタジー
K.397(385g) クラヴィーアのための幻想曲 ニ短調 [82初/それ以降、ヴィーン] (Z:82初/86-87?)
ファンタジー結尾の真贋見抜くなり(397)
K.398(416e) パイジェッロのオペラ《哲学者気取り,または星占師達》の「主よ、幸いあれ」によるクラヴィーアのための6つの変奏曲 ヘ長調 [83.3、ヴィーン] (N:84)
昨晩(398)の即興書き留めヴァリエーション
K.399(385i) クラヴィーアのための組曲 ハ長調 (断片) [82?、ヴィーン]
ヘンデルの影響組曲作区分(399)
K.400(372a) クラヴィーアのためのアレグロ 変ロ長調 (断片) [T:82-83?、ヴィーン](Z:81)
洒落を(400)込め姉妹の会話曲中に
K.401(375e) 4手のクラヴィーア(オルガン)のためのフーガ ト短調(断片) [P:73?、ザルツブルク] (Z:72/73)
先入主年代鑑定じれったい(401)
K.402(385e) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ イ長調 (断片)[82.8/9?、ヴィーン] (Z:84頃?)
K.403(385c) クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ハ長調 (断片) [T:84、ヴィーン]
「妻のため」知れど(402)不可解何故未完
「妻のため」何故に未完か知られざる(403)
K.404(385d) Nr.1 クラヴィーアとヴァイオリンのためのアンダンテ ハ長調 (断片) [80年代末?、ヴィーン] (N:88、Z:84?)
K.404(385d) Nr.2 クラヴィーアとヴァイオリンのためのアレグレット ハ長調 (断片) [T:85.12-86.12] (N:88、Z:84?)
アンダンテ、アレグレットと選り分けし(404)
K.405 J.S.バッハによる5つの4声フーガ(BWV871,876,878,877,874) [82?]
日曜の正午(405)に会うはスヴィーテン
K.406(516b) 弦楽五重奏曲 ハ短調 [T、Z:87.12-88、ヴィーン]
管よりもよい収まり(406)弦五重奏
K.407(386c) ホルン五重奏曲 変ホ長調 [82後期、ヴィーン]
ホルンの音五重奏でもしまらな(407)い
K.408 Nr.1(383e) 行進曲 ハ長調 [82、ヴィーン]
K.408 Nr.2(385a) 行進曲 ニ長調 [82.8初、ヴィーン]
K.408 Nr.3(383F) 行進曲 ハ長調 [82、ヴィーン]
マーチでも寄せれば(408)壮観侮れず
K.409(383f) メヌエット ハ長調 [82、ヴィーン]
後世が用途に窮(409)するメヌエット
K.410(484d) バセットホルンとファゴットのためのアダージョ ヘ長調 [82、ヴィーン] (Z:82/83?)
良い音(410)のバセットホルン・アダージョ
K.411(484a) クラリネットとバセットホルンのためのアダージョ 変ロ長調 [82、ヴィーン] (T:82-83?)
良い人(411)はジャカンかそれともフリメイスン
K.412(386b) ホルン協奏曲 ニ長調〔第1番〕(未完)[91夏/秋、ヴィーン]
2楽章容易に(412)解けぬ謎の曲
K.413(387a) クラヴィーア協奏曲 ヘ長調 〔第11番〕 [82-83冬?(12.28以前)、ヴィーン]
人々(11)に示そうこれは良い見(413)本
K.414(385p) クラヴィーア協奏曲 イ長調 〔第12番〕 [82秋?、ヴィーン]
クリスチャン・バッハを偲ぶ良い調べ(414)
K.415(387b) クラヴィーア協奏曲 ハ長調 〔第13番〕 [82-83冬?、ヴィーン]
良い言(415)葉「中庸の曲」の深い意味(13)
K.416 レチタティーヴォとロンド「わが憧れの希望よ!/ああ、汝は知らず、いかなる苦しみの」 [83.1.8-1.11、ヴィーン]
新妻と別れて我慢していろ(416)と
K.417 ホルン協奏曲 変ホ長調 〔第2番〕 [83.5.27、ヴィーン]
年上をロバ牛バカと呼び慣(417)らし
K.418 アリア「私はあなた様に明かしたい、おお神よ」 [83.6.20、ヴィーン]
誘惑の芝居は(418)終わり本気なの
K.419 アリア 「いいえ、いいえ、あなたにはできませぬ」 [83.6、ヴィーン]
騙されてよけい苦(419)しい恋心
K.420 アリア(ロンド)「どうか、詮索しないで下さい」 [83.6.21、ヴィーン]
戯れのつもりが本気世に多(420)く
K.421(417b) 弦楽四重奏曲 ニ短調 (《ハイドン四重奏曲》第2番) [83.6、ヴィーン]
(4 2 1)
四重奏二つの短調その一つ
K.422 2幕のドランマ・ジョコーソ・ペル・ムージカ《カイロの鵞鳥》 (未完) [83.8-84.2、ザルツブルクかヴィーン] (Z:83春、83-84の冬)
世に2つ(422)カイロとトロイの何とやら
K.423 ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 ト長調 [83.7-10、ザルツブルク]
夜逃げさえ(423)考えミヒャエル大弱り
K.424 ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 変ロ長調 [83.7-10、ザルツブルク]
手助けの友に失礼し(424)てならず
K.425 交響曲 ハ長調〔第36番〕(《リンツ》) [83.10後期-11初、リンツ]
《リンツ》への装飾馴染まずしつこ(425)すぎ
K.426 2台のクラヴィーアのためのフーガ ハ短調 [83.12.29、ヴィーン] (T、Z:82/83)
ヘンデルを師に迎(426)えたき対位法
K.427(417a) ミサ ハ短調 (未完) [82末頃-83.10頃、ヴィーン、ザルツブルク] (Z:82.7頃-83.5)
念願の大ミサ世に名(427)を知らしめる
K.428(421b) 弦楽四重奏曲 変ホ長調 (《ハイドン四重奏曲》第3番) [83.6/7、ヴィーン]
作曲は3つ目指示は(428)4曲目
K.429(468a) カンタータ「汝に、宇宙の魂よ」 [85頃-91?、ヴィーン] (Z:85?)
四つに組(429)み宇宙讃えるカンタータ
K.430(424a) 2幕のオペラ・ブッフア《騙された花婿》 (未完) [83後半、ザルツブルクかヴィーン]
騙された花婿読みが欠け(430)ていた
K.431(425b) レチタティーヴォとアリア「憐れな男よ!夢なのか、それともうつつなのか/あたり吹くそよ風よ」 [83.12、ヴィーン]
リブレット詠み人(431)知らずのアリアなり
K.432(421a) レチタティーヴォとアリア「そなたはこうして裏切りをするのか/苦く怖ろしい後悔の気持ちが」 [83、ヴィーン]
裏切られ気前の良さに(432)後悔す
K.433(416c) アリア「男たちはいつでもつまみぐいしたがる」 [83、ヴィーン]
良さそう(433)と見れば男はつまみ食い
K.434(480b) 三重唱「ここにアマゾンたちの大領国のありかが」 (未完) [86後半?、ヴィーン]
予想より(434)後の作品アマゾン頌
K.435(416b) アリア「千匹もの竜を目の前にするとも」 (未完) [83初?、ヴィーン] (Z:83?)
千匹の竜への勇気読み込(435)みて
K.439b 5つのディヴェルティメント ヘ長調 [-82?/85頃] (N:83-88、Z:83/それ以降)
真贋の読み比べ(439b)中喜遊曲
K.440(383h) アリア「あなたに希望を託しましょう、おお、愛する夫よ」(未完) [82春?、ヴィーン]
花嫁のアリア未完は良しと(440)せず
K.441 三重唱「いとしのマンデル、リボンはどこなの」の歌唱声部とバスのための未完成のスコア草稿 [T:86、ヴィーン] (Z:83?)
コンスタンツェ、ジャカンに負けじと背負い(441)上げる
K.442 Nr.1 クラヴィーア三重奏曲楽章 ニ短調 (断片) [N:85/86?、ヴィーン]
K.442 Nr.2 クラヴィーア三重奏曲楽章 ト長調 (断片) [N:85/86?、ヴィーン]
調合わぬ纏めて演奏しようにも(442)
K.443(404b) フーガ ト長調 (《『トリオ・ソナタ》)
日々の所作(443)バッハ体験糧として
K.444(425a) 交響曲への序奏 ト長調 (交響曲第37番) [T、Z:84.2-4」)
よしよ(444)しとミヒャエル寛大著作権
K.446(416d) パントマイムのための音楽 (断片) [83.2、ヴィーン]
無言劇初老(446)の主役パンタロン
K.447 ホルン協奏曲 変ホ長調 [Z:87/88、ヴィーン]
用紙何(447)故8種ほとんどバラリーフ
K.448(375a) 2台のクラヴィーアのためのソナタ ニ長調 [81.11、ヴィーン] (Z:81.9)
アウエルンハンマー支持派(448)いても良い
K.449 クラヴィーア協奏曲 変ホ長調 〔第14番〕 [84.2.9] (T:82着手、84.2完成、ヴィーン)
私欲(449)捨ていよ(14)いよフリーメイスンに
K.450 クラヴィーア協奏曲 変ロ長調 〔第15番〕 [84.3.15、ヴィーン]
横恋慕(450)人ご(15)とながらほっとけぬ
K.451 クラヴィーア協奏曲 ニ長調 〔第16番〕 [84.3.22、ヴィーン]
横一(451)に並ばぬいろ(16)んなコンチェルト
K.452 クラヴィーア(と木管のための)五重奏曲 変ホ長調 [84.3.21以前、『全自作品目録』は84.3.30、ヴィーン]
負けまいと横に(452)手本のベートーヴェン
K.453 クラヴィーア協奏曲 ト長調 〔第17番〕 [84.4.10/12、ヴィーン]
一鳴(17)きに仕込み(453)甲斐あり小椋鳥
K.454 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ 変ロ長調 [84.4.21、ヴィーン]
ピアノ譜は夜越し(454)の作曲間に合わず
K.455 グルックの《メッカの巡礼たち》のアリエツタ「愚民の思うは」によるクラヴィーアのための10の変奏曲 ト長調 (未完成版)[未完成版:83.3.23以前?、ヴィーン。完成版:84.8.25、ヴィーン]
グルックは自曲の変奏良い心(455)地
K.456 クラヴィーア協奏曲 変ロ長調 〔第18番〕 [84.9.30、ヴィーン]
18(18)歳バルバリーナはお年頃(456)
K.475 クラヴィーアのための幻想曲 ハ短調 [85.5.20、ヴィーン]
K.457 クラヴィーア・ソナタ ハ短調 [第1稿:84.10.14、ヴィーン。第2稿:84.10.14以降、ヴィーン。第3稿:85.5.20以降、ヴィーン]
カプリング吟味をしない(475)で横流(457)し
K.458 弦楽四重奏曲変ロ長調 (《狩》) (《ハイドン四重奏曲》第4番) [84.11.9、ヴィーン] (T:83春/初夏着手)
呼び声や(458)蹄の響く狩り風景
K.459 クラヴィーア協奏曲 へ長調 〔第19番〕 (《第2戴冠式》) [84.12.11、ヴィーン]
お手のものうまくいく(19)のは至極(459)当然
K.460(454a) サルティのオペラ《他人のけんかで得をする》のミンゴーネのアリア「仔羊のごと」によるクラヴィーアのための2つの変奏曲 イ長調 [84.6、ヴィーン](♪)
知らぬ間(460)の出版とんびに油揚げ(♪作者不明)
K.461(448a) 5つ(6つ)のメヌエット [84.1?、ヴィーン] (Z:84初)
K.462(448b) 6つのコントルダンス [84、ヴィーン](T:83夏開始、Z:84.1)
K.463(448c) 2つのカドリール [84、ヴィーン](T:83夏開始、Z:83後期/84初)
舞踏会御婦人方は白い(461)服
白帽子後ろに(462)揃いの青リボン
相方の衣装はよろず(463)青ずくめ
ツィンツェンドルフ伯爵は1784年8月25日の日記に次のように記している。「アウガルテンの夜会。16組のコントルダンスがあり、全員、男性は青い衣装をつけ、女性は白い衣装に帽子をかぶり、青いリボンをつけていた。ヴュルテンベルク公爵は、私の姪とアルマンドを踊った。」
K.464 弦楽用重奏曲 イ長調 (《ハイドン四重奏曲》第5番) [85.1.10、ヴィーン]
カルテット四六時(464)わたり無我の境
K.465 弦楽四重奏曲 ハ長調 (《不協和音》) (《ハイドン四重奏曲》第6番) [85.1.14、ヴィーン]
カルテット通の喜(465)び不協和音
K.466 クラヴィーア協奏曲 ニ短調 〔第20番〕[85.2.10、ヴィーン]
ふれ(20)あいの実感湧き出でついほろり(466)
K.467 クラヴィーア協奏曲 ハ長調 〔第21番〕[85.2/3.9、ヴィーン]
お城な(467)ら舞台(21)に最適コンチェルト
K.468 リート「結社員の旅」 [85.3.26、ヴィーン]
ヨーロッパ(468)いずこも楽あり苦ある旅
K.469 カンタータ《悔悟するダヴィデ》 [85.3、ヴィーン]
大ミサの余録(469)ぞ悔悟せるダヴィデ
K.470 ヴァイオリン協奏曲のためのアンダンテ イ長調 (散逸) [85、ヴィーン](♪)
曲再現至難を(470)極むるアンダンテ
K.471 カンタータ「フリーメイスンの喜び」 [85.4.20、ヴィーン]
メイスンの喜び酔えない(471)今一つ
K.472 リート「魔術師」 [85.5.7、ヴィーン]
世の中に(472)俺しかいないと魔法かけ
K.473 リート「満足」 [85.5.7、ヴィーン]
品定(473)めせずに人生これ満足
K.474 リート「偽りの世」 [85.5.7、ヴィーン]
愛なんて騙し騙され仕方なし(474)
K.475a リート「ぼくは一人ぼっちだ」 (断片) [85、ヴィーン]
恋人にふられて消え入るような声(475a)
K.476 リート「すみれ」 [85.6.8、ヴィーン]
リートには音のシナリオ(476)先ず立てて
K.477(479a) フリーメイスン葬送音楽 ハ短調 [85.11、ヴィーン]
何時までも死なな(477)いそれは同志愛
K.478 クラヴィーア四重奏曲 ト短調 [85.10.16、ヴィーン]
しなや(478)かな指が奏するカルテット
K.479 四重唱「せめておっしゃって、私がどんな過ちを犯したの」 [85.11.5、ヴィーン]
言えばいい何も遠慮をしなく(479)とも
K.480 三重唱「やさしいマンディーナ」 [85.11.21、ヴィーン]
伯爵に呼ばれ(480)恥ずかしマンディーナ
K.481 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ 変ホ長調 [85.12.12、ヴィーン]
技巧性弱い(481)からこそ幻想味
K.482 クラヴィーア協奏曲 変ホ長調 〔第22番〕 [85.12.16、ヴィーン]
夜半に(482)書く二重に(22)期待名と実
K.483 フリーメイスン分団の開会に寄せる合唱付きリート「親しき友よ、今日こそ」[85.12、ヴィーン]
K.484 フリーメイスン分団の閉会に寄せる合唱付きリート「汝ら、我らが新しき指導者よ」[85.12、ヴィーン]
メイスンの儀式はみ(483)んな厳粛に
メイスンの儀式は終(484)いカタルシス
K.485 クラヴィーアのためのロンド ニ長調 [86.1.10、ヴィーン]
ロンド曲、師はこ(485)れヨーハン・クリスチャン
K.486 1幕の音楽付き喜劇《劇場支配人》 [86.1.18着手、86.2.3完成、ヴィーン]
弱虫(486)じゃ劇場監督務まらず
K.487(496a) ホルンのための12の二重奏曲 [86.7.27、ヴィーン]
ライトゲープ
もう沢山ライトでゲップ酔わな(487)い夜
K.488 クラヴィーア協奏曲 イ長調 〔第23番〕[86.3.2] (T:83-84/84-85冬着手、86完成、ヴィーン)
予想踏み(23)構想しっかり早(488)くから
K.489 二重唱「私には言葉では言えません」 [86.3.10、ヴィーン]
ケッヒェルの余白(489)を埋める《イドメネオ》
K.490 シェーナとロンド「もういいの、すべてを聞いてしまったの/心配しなくともよいのです、愛する人よ」[86.3.10、ヴィーン]
よく例(490)に挙がるがカット《イドメネオ》
K.491 クラヴィーア協奏曲 ハ短調 〔第24番〕 [86.3.24、ヴィーン]
よく言(491)うは短調セット2種(24)類と
K.492 4幕のオペラ・ブッファ 《フィガロの結婚》 [85.10-86.4.29、ヴィーン]
あちこちにフィガロによく似(492)た曲があり
K.493 クラヴィーア四重奏曲 変ホ長調 [86.6.3、ヴィーン]
出版屋よく見(493)て売ったカルテット
K.495 ホルン協奏曲 変ホ長調 〔第4番〕 [86.6.26、ヴィーン]
よくご覧(495)インクの色とページ数
K.496 クラヴィーア三重奏曲 ト長調 [86.7.8、ヴィーン]
本格化意匠クラ(496)ヴィア三重奏
K.497 4手のクラヴィーアのためのソナタ ヘ長調 [86.8.1、ヴィーン]
4手曲アレグロメロディよく流れ(497)
K.498 クラヴィーア三重奏曲 (《ケーゲルシュタット・トリオ》) 変ホ長調 [86.8.5、ヴィーン]
欲張(498)るはケーゲルシュタット一等賞
K.499 弦楽四重奏曲 ニ長調 (《ホフマイスター》) [86.8.19、ヴィーン]
ハイドンの「ホフマイスター」とよく較(499)べ
K.500 アレグレットの主題によるクラヴィーアのための12の変奏曲 変ロ長調 [86.9.12、ヴィーン]
これま(500)でと異なり類型ヴァリエーション
K.501 4手のクラヴィーアのためのアンダンテと変奏曲 ト長調 [86.11.4、ヴィーン]
アンダンテ・ヴァリアツィオーニこれ一つ(501)
K.502 クラヴィーア三重奏曲 変ロ長調 [86.11.18、ヴィーン]
クラヴィアのトリオこれに(502)も異稿あり
K.503 クラヴィーア協奏曲 ハ長調 〔第25番〕 [86.12.4] (T:84-85冬着手、86.12.4完成、ヴィーン)
これを見(503)よジュピタに互(25)角の雄大さ
K.504 交響曲 ニ長調 〔第38番〕 (《プラハ》) [86.12.6、ヴィーン]
プラハとのつきあいこれよ(504)り密接に
K.505 レチタティーヴォとアリア(ロンド)「どうしてあなたが忘れられるだろうか/心配しなくともよいのです、愛する人よ」[86.12.26/27、ヴィーン] (Z:86.12.26)
これこ(505)そは変わらぬ愛を秘める歌
K.506 リート「自由の歌」 [85後期?、ヴィーン]
名誉・恋・財産なしが困る(506)とは
K.507 カノン「快活さとかろやかさの気質は」 [86.6.3以降、ヴィーン]
これな(507)らとカノン展開アトウッド
K.508 カノン「友人一同健康を祝し」 [86.6.3以降、ヴィーン] (Z:86.6.3-8)
これは(508)その...カノン展開難しい
K.509 2つのドイツ舞曲 [87.2.6、プラハ]
これく(509)らい嘘も方便曲ねだり
K.510(Anh.C13.02) 9つのコントルダンスまたはカドリーユ(偽作)
偽物のダンス録音お断(510)り
K.511 クラヴィーアのためのロンド イ短調 [87.3.11、ヴィーン]
静謐にロンド秘めるは濃い哀(511)愁
K.512 レチタティーヴォとアリア「アルカンドロよ、わしはそれを告白する/わしは知らぬ、この優しい愛情がどこからやって来るのか」[87.3.19、ヴィーン]
こいつ(512)めが裏切り者とは思えぬが
K.513 アリア「お前と別れる今、おお娘よ」 [87.3.23、ヴィーン]
父は発つ娘と敵の恋を見(513)て
K.514 ホルン協奏曲 ニ長調〔第1番〕(未完)K.412(386b)[91夏/秋、ヴィーン]のジュースマイヤーによる第3楽章[92.4.6]
厚意よ(514)り義務で補作かジュスマイヤ
K.515 弦楽五重奏曲 ハ長調 [87.4.19、ヴィーン]
ハイドンを凌ぐ独自の語彙こ(515)なれ
K.516 弦楽五重奏曲 ト短調 [87.5.16、ヴィーン]
全編に濃い無(516)力感モノローグ
K.516f 《音楽の遊び》ハ長調 [87、ヴィーン]
何媚びるフ(516f)ランチスカに曲作り
K.517 リート「老婆」 [87.5.18、ヴィーン]
ウィンナ .
古維納(517)ばかり懐かしおばあさん
K.518 リート「ひめごと」 [87.5.20、ヴィーン]
若者の恋は(518)成り行き言わずもが
K.519 リート「別れの歌」 [87.5.23、ヴィーン]
別れの日気変わり戒めこっぴどく(519)
K.520 リート「ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき」 [87.5.26、ヴィーン]
小曲にこんなに大(520)袈裟歌曲の名
K.521 4手のクラヴィーアのためのソナタ ハ長調 [87.5.29、ヴィーン]
連弾はこれにて一(521)件落着へ
K.522 《音楽の冗談》 へ長調 [87.6.14、ヴィーン] (T:85末-87)
音楽の冗談古風に(522)野暮・稚拙
K.523 リート「タベの想い」 [87.6.24、ヴィーン]
人生の移ろい諦念ここに見(523)る
K.524 リート「クローエに」 [87.6.24、ヴィーン]
クローエに思いの打ち明け何時にし(524)よう
K.525 セレナード ト長調 (《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》) [87.8.10、ヴィーン]
アイネ・クライネ
セレナーデ愛に暗い夜好都合(525)
K.526 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ イ長調 [87.8.24、ヴィーン]
アーベル讃ここに昔(526)の恩返し
K.527 2幕のドランマ・ジョコーソ《罰せられた放蕩者またはドン・ジョヴァンニ》[87.3-87.10.28、ヴィーンとプラハ]
夜這いには相手確かめ誤認無(527)く
K.528 レチタティーヴォとアリア「私のうるわしい恋人よ、さようなら/留まって下さい、ああいとしい人よ」[87.11.3、プラハ]
閉じこめた仕返しこれには(528)込められて
K.529 リート「小さなフリードリヒの誕生日」 [87.11.6、プラハ]
誕生日王子を祝う故事汲(529)んで
K.530 リート「夢の像」 [87.11.6、プラハ]
現れよいつも見る(530)夢目の前に
K.531 リート「小さな糸紡ぎ娘」[87.12.11、ヴィーン]
込み入(531)った機械を操る糸紡ぎ
K.532 M.ケリーの二重唱による三重唱「お前の手管のおかげで」 (断片) [87、ヴィーン]
騙したなゴミに(532)等しい空手形
K.533 クラヴィーアのためのアレグロとアンダンテ ヘ長調 [88.1.3、ヴィーン]
K.494 クラヴィーアのためのロンド ヘ長調 [86.6.10、ヴィーン]
新ソナタ?小耳(533)に挟めどよく調(494)べ
K.534 コントルダンスニ長調 (『雷雨』) [88.1.14、ヴィーン]
雨降りて雷参れば降参し(534)
K.535 コントルダンスハ長調 (『戦闘』) [88.1.23、ヴィーン]
込み込(535)みの異国相手に局地戦
K.536 6つのドイツ舞曲 [88.1.27、ヴィーン]
K.567 6つのドイツ舞曲 [88.12.6、ヴィーン]
四季巡り大寒小寒(536)の頃な(567)りき
K.537 クラヴィーア協奏曲 ニ長調 〔第26番〕 (『戴冠式』) [88.2.24、ヴィーン]
ここも皆(537)アンドレ追記の《戴冠式》
K.538 アリア「ああ、恵み深い星々よ、もし天にあって」 [88.3.4、ヴィーン] (T、Z:78?着手、88.3.4完成)
コロラトゥラ好みが派(538)手に現れる
K.539 ドイツ語軍歌「われは皇帝たらんもの」 [88.3.5、ヴィーン]
コミック(539)な皇帝気取りの軍歌かな
K.540 クラヴィーアのためのアダージョ ロ短調 [88.3.19、ヴィーン]
クラヴィアにいつしか混(540)じる弦風情
K.541 アリエッタ「手に口づけすれば」 [88.5、ヴィーン]
アリエッタみ手に口づけ今宵(541)こそ
K.542 クラヴィーア三重奏曲 ホ長調 [88.6.22、ヴィーン]
プフベルク御用に(542)供すトリオかな
K.543 交響曲 変ホ長調 〔第39番〕 [88.6.26ヴィーン]
桜(39)咲く春に始まる花暦(543)
K.544 行進曲 ニ長調 [88.6.26]
カタログの記載行進4(544)小節
K.545 クラヴィーア・ソナタ ハ長調 [88.6.26、ヴィーン]
ソナチネはこうしてい(545)るうち普及をし
K.546 弦楽のためのアダージョとフーガ ハ短調 [88.6.26、ヴィーン]
こうしろ(546)という指示に沿い弦合奏
K.547 クラヴィーアとヴァイオリンのためのソナタ ヘ長調 [88.7.10、ヴィーン]
初心者はヴァイオリンには御用無し(547)
K.548 クラヴィーア三重奏曲 ハ長調 [88.7.14、ヴィーン]
プフベルク御用は(548)終わりと言わぬ友
K.550 交響曲 ト短調 〔第40番〕 [88.7.25、ヴィーン。第2楽章異版:88?、ヴィーン。クラリネット追加:88?、ヴィーン]
ト短調いついつま(550)でも愛される
K.551 交響曲 ハ長調 〔第41番〕 (《ジュピター》) [88.8.10ヴィーン]
ここ一(551)番よい(41)選曲はジュピターに
K.552 リート「戦場への門出に」 [88.8.11、ヴィーン]
戦いの門出の言葉ここに(552)あり
K.553 4声のカノン「アレルヤ」 [T:87.12-88.9.12以前、ヴィーン]
ここで見(553)るアレルヤ讃は聖歌風
K.554 4声のカノン「アヴェ・マリア」 [T:87.12-88.9.12以前、ヴィーン]
珍しいアーヴェ・マリアはここでしか(554)
K.555 4声のカノン「私は悲しい」 [T:87.12-88.9.12以前、ヴィーン](自筆譜、自作品目録からはこの時期の作品と認められるが、LMの筆写譜でも残されているゆえ作曲は87.5.28以前?)
何時ここ(555)にレーオポルトが歌詞記入
K.556 4声のカノン「仕度をするんだ」 [T:87.12-88.9.12以前、ヴィーン]
程々に俺の心(556)も考えろ
K.557 4声のカノン「私の太陽はかくれてしまい」 [T:87.12-88.9.12以前、ヴィーン]
太陽が隠れ私はここで泣(557)く
K.558 4声のカノン「プラーター公園に行こう、狩り場に行こう」 [T:87.12-88.9.12以前、ヴィーン]
絵のようなここは(558)ヴィーン・プラータ公園
K.559 3声のカノン「わたしゃマルスとイオニア人になるのはむずかしい」[T:87.12-88.9.12以前、ヴィーン]
こいつ食(559)え?言葉と作法やり直し!
K.560 4声のカノン「おお、お前ばかなマルティン(ヤーコプ)よ」ト長調 [T:83、ヴィーン]
腹抱え転がる(560)仲間俺不服
K.561 4声のカノン「おやすみ,お前はほんとのおばかさん」 [T:87.12-88.9.12以前、ヴィーン]
語呂がい(561)い下品な言葉百連発
K.562 3声のカノン「私の大好きないとしい人よ」 [88.9.12付けで自作品目録に記入されているが、LMの筆写譜で残されているゆえ作曲は87.5.28以前]
冷めかける口から要求出る頃に(562)
K.563 ディヴェルティメント 変ホ長調 [88.9.27、ヴィーン]
プフベルク功労賛(563)美弦トリオ
K.564 クラヴィーア三重奏曲 ト長調 [88.10.27、ヴィーン]
単純化されたトリオをご覧じろ(564)
K.565 2つのコントルダンス(散逸)[88.10.30と『全自作品目録』に記載]
こりゃ困(565)るコントルダンス楽譜失せ
K.566 ヘンデルの《アーチスとガラテーア》の編曲 [88.11、ヴィーン]
「現代風」この一言にすぐコロリ(566)
K.568 12のメヌエット [88.12.24、ヴィーン]
年明けの頃は(568)仮装舞踏会
K.569 アリア「強いられず、自らすすんで」 (散逸) [89、ヴィーン?]
紛失のアリアに運はいつ向く(569)か
K.570 クラヴィーア・ソナタ 変ロ長調 [89.2、ヴィーン]
こなれ(570)ないヴァイオリンパート他人の手
K.571 6つのドイツ舞曲 [89.2.21、ヴィーン]
来ない(571)よう頼まれ怪訝ホルニスト
K.571a 諧謔的四重唱「いとしいわたしの食いしんぼさん」 (断片) [89初、ヴィーン]
うるさ方来ない間(571a)にやりじまい
K.572 G.F.ヘンデルのオラトリオ《メサイア》の編曲 [89.3、ヴィーン]
メサイアのこんなに(572)違う編曲譜
K.573 J.P.デュポールのメヌエットの主題によるクラヴィーアのための9つの変奏曲 ニ長調 [89.4.29、ポツダム]
こなさ(573)れたデュポールのテーマ聞き易く
K.574 クラヴィーアのための小ジーグ ト長調 [89.5.16、ライプツィヒ]
大曲をこなし(574)た後は小ジーグ
K.575 弦楽四重奏曲 ニ長調 (《プロイセン王セット》第1番) [89.6、ヴィーン] (Z:90.4)
こんなこ(575)と朝飯前だが捗らず
K.576 クラヴィーア・ソナタ ニ長調 [89.7、ヴィーン]
皇女様こんなむ(576)ずかしソナタ弾き
K.577 ロンド「あなたを愛している人の望みどおり」 [89.7、ヴィーン]
伯爵よこんな悩(577)みにいたわりを
K.578 アリア「おおいなる魂と高貴な心は」 [89.8、ヴィーン]
許せないフィアンセ捨てたこんな奴(578)
K.579 アリア「私の胸は喜びにおどるの」 [89.8、ヴィーン]
スザンナの愉快なときめきいつになく(579)
K.580 アリア「やさしい春はもうにこやかに笑いかけ」 (未完) [89.9.17、ヴィーン]
理髪師の差し替えアリア喜ばれ(580)
K.581 クラリネット五重奏曲 イ長調 [89.9.29、ヴィーン]
クラリネット奏者に怖い(581)クィンテット
K.582 アリア「誰が知っているでしょう、私のいとしい人の苦しみを」 [89.10、ヴィーン]
何悩む言葉に(582)出して教えてよ
K.583 アリア「私は参りましょう、でもどこへ?」 [89.10、ヴィーン]
借金を返して悩みをご破算(583)に
K.584 アリア「彼に眼をむけなさい」 [89.12、ヴィーン]
長すぎて《コシ》の流れをぶちこわし(584)
K.585 12のメヌエット [89.12、ヴィーン]
小箱(585)にはメヌエット総譜管があり
K.586 12のドイツ舞曲 [89.12、ヴィーン]
発表を翌年回し?これは無理(586)
K.587 コントルダンス ハ長調 (《英雄コーブルクの勝利》) [89.12、ヴィーン]
コーブルクその名聞く子は泣(587)くをやめ
K.588 2幕のオペラ・プッファ《コシ・ファン・トゥッテ(女はみんなこうしたもの)》 [90.1完成、ヴィーン]
《コシ》の故事「女は皆こうやるわ(588)」
K.589 弦楽四重奏曲変ロ長調 (《プロイセン王セット》第2番) [90.5、ヴィーン]
四重奏これは苦(589)労の末の作
K.590 弦楽四重奏曲 ヘ長調 (《プロイセン王セット》第3番) [90.6、ヴィーン]
ごくまれ(590)にアンダンテ無くアレグレット
K.591 G.F.ヘンデルのオラトリオ《アレクサンダーの饗宴》の編曲 [90.7]
凱旋のアレクサンダー国威(591)揚げ
K.592 G.F.ヘンデルの《聖セシリアの祝日への讃歌》の編曲 [90.7]
音楽の女神崇める語句に(592)酔い
K.593 弦楽五重奏曲 ニ長調 [90.12、ヴィーン]
ごく最(593)近版の変わった五重奏
K.594=K626/6 自動オルガンのためのアダージョとアレグロ ヘ短調 [90.10-12、ヴィーン]
いずくよ(594)り妙なる調べ響き来る
K.595 クラヴィーア協奏曲 変ロ長調 〔第27番〕 [91.1.5] (T:88着手?91.1.5完成、ヴィーン)
この旧稿(595)仕上げて晩年風にな(27)り
K.596 リート「春への憧れ」 [91.1.14、ヴィーン]
雪深く5月来る(596)のが待ち通し
K.597 リート「春の初めに」 [91.1.14、ヴィーン]
花の香の濃くな(597)る春の恵みかな
K.598 リート「子供の遊び」 [91.1.14、ヴィーン]
「子の遊び...」この句は(598)どこへ入れたやら
K.599 6つのメヌエット [91.1.23、ヴィーン]
K.601 4つのメヌエット [91.2.5、ヴィーン]
K.604 2つのメヌエット [91.2.12、ヴィーン]
(599)(604) (601)
皇くくる王室抱え禄多い
K.600 6つのドイツ舞曲 [91.1.29、ヴィーン]
無音をと(600)配慮カナリア部屋の外
K.602 4つのドイツ舞曲 [91.2.5、ヴィーン]
街の角ライエルの音に群れ集(602)う
K.603 2つのコントルダンス [91.2.5、ヴィーン]
オスマンの三日月転じクロワッサン(603)
K.605 3つ(2つ)のドイツ舞曲 [91.2.12、ヴィーン]
老齢の個(605)別集配橇が行く
K.606 6つのレントラー舞曲 [91.2.28、ヴィーン]
(6 0 6)
レントラー6曲オール変ロ長
K.607(605a) コントルダンス変ホ長調 (《婦人たちの勝利》) [91.2.28、ヴィーン]
群れな(607)して御婦人達は勝ち誇り
K.608 自動オルガンのための幻想曲 ヘ短調 [91.3.3、ヴィーン]
蝋屋(608)敷機械オルガンファンタジー
K.609 5つのコントルダンス (T:87-88、ヴィーン)
編曲のフィガロ多く(609)の人に受け
K.610 コントルダンスト長調 (《意地悪娘たち》) [T:83夏、ザルツブルク] (『全自作品目録』では91.3.6、Z:82-84?)
無と(610)化すは意地悪娘の差し金か
K.611 ドイツ舞曲 ハ長調 (《ライエルひき》) [91.3.6]
ライエルの記録一々(611)重複し
K.612 アリア「このうるわしい御手と瞳のために」 [91.3.8、ヴィーン]
麗しの御手と瞳もパロディに(612)
K.613 B.シャック(?)の《愚かな庭師》のリート「女ほど素敵なものはない」の主題によるクラヴィーアのための8つの変奏曲 へ長調 [91.3、ヴィーン]
オペラ筋無意味(613)ではない一理あり
K.614 弦楽五重奏曲 変ホ長調 [91.4.12、ヴィーン]
無意識(614)にハイドン主題の五重奏
K.615 G.サルティのオペラ《やぼな嫉妬》への終幕合唱「みんな幸せに生きよう」 [91.4.20、ヴィーン]
合唱の自筆記録以後(615)杳として
K.616 自動オルガンのためのアンダンテ ヘ長調 [91.5.4、ヴィーン]
オルガンに向いて無(616)理なくクラヴィアも
K.617 グラス・ハーモニカのためのアダージョとロンド ハ短調 [91.5.23、ヴィーン]
(6 1 7)
ハーモニカ夢幻の調べ生かすなら
K.618 モテット《アヴェ・ヴェルム・コルプス》 ニ長調 [91.6.17、ヴィーン]
み身体を讃える心いや(618)増さん
K.619 ドイツ語小カンタータ「無限なる宇宙の創造者を崇敬する汝らが」 [91.7、ヴィーン]
無限なる宇宙を思い遠路行く(619)
K.620 2幕のドイツ語オペラ《魔笛》 [91春-9.28、ヴィーン]
シカネーダー無理に大(620)きな声を出し
K.621 2幕のオペラ・セーリア《皇帝ティートの慈悲》 [91春-9.5、プラーハ]
《ティトゥス》はろくにひ(621)まなく作曲し
K.621b バセットホルンのための協奏曲楽章 ト長調 (1-179小節草稿) [89.9.29以前、ヴィーン] (♪)
K.621b バセットクラリネットのための協奏曲楽章 イ長調 (180-199小節草稿) [91.10初、ヴィーン] (♪)
低音の魅力に一部(621b)改造し
K.622 クラリネット協奏曲 イ長調 [91.10初、ヴィーン]
クラリネット唯一無二に(622)相応しく
K.623 フリーメイスン小カンタータ「われらが喜びを高らかに告げよ」 [91.11.15、ヴィーン]
自作品カタログに見(623)るラスト曲
K.624(626a) クラヴィーアのための協奏曲のカデンツァとアインガング
カデンツァ番号一つに無理に寄せ(624)
K.625(592a) B.シャック?の喜劇的二重唱「さあ、いとしい乙女よ、私と行こう」のためのオーケストレーション [90.8末、ヴィーン]
ルバナーラ魔法で変えられ眠り猫(625)
K.626 《レクィエム》 ニ短調 [91後半、ヴィーン]
無理に無(626)理重ねた挙げ句レクィエム

作者:野口 秀夫 Hideo Noguchi
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(作成:1997/3/23、改訂:2016/12/25)