本1999/01
1999/01
☆☆☆☆★「これからはじめるVisual C++6.0」越智照文/秀和システム
DirectX6を使ってプログラムを組みたいと思い、VC++を勉強をするためにとりあえず買った本。慣れていないために、やっぱりCプログラムは自分には難しい。ステップ実行が出来ないのでデバッグ作業が思うようにいかない。おまけに、DirectX自体がWindowsAPIに近い部分を扱っているので、ちょっとしたミスでフリーズしてどうにもならなくなる。DirectXマスターへの道は遠いけれども、自由に使いこなせたらホント楽しいんだろうなぁ。
☆☆☆☆☆「江口寿史の犬の日記」江口寿史/KKベストセラーズ
「エイジ」の続編や「ストップひばりくん」の最終回が載っているというのに惹かれて買った短編集。全体的なレベルとしては今イチであった。
この人の描く人物画には恐ろしいまでの才能があると思うのだけれども、ストーリー構成とかはあまり面白いとは思わない。デニーズのイラストみたいなものを手がけているのが一番いいのではないかとオレは思ったりする。
☆☆☆☆☆「月下の棋士」22巻能條純一/集英社
20巻以降のA級棋士戦からちょっと中だるみの気配がする。15巻くらいまではものすごく面白かったのだけれども、だんだん行き当たりばったりの展開になってきた。
☆☆★★★「サラリーマン金太郎」1〜13巻本宮ひろ志/講談社
本宮ひろ志は随分色々な作品を描いているけれども、これが一番面白い。今までの作品のエッセンスを集大成して、今風に描きなおした感じだ。
☆☆☆☆★「勝ち残りの『生き方』」落合信彦/マサダ
相変わらず落合信彦の本は熱い。言っていることは正論だし、実行できればたしかにすごいのだけれども、なかなか現実味の持てないような話しばなりでちょっとピントがずれているような感じはする。でも、この年でこの熱さは好きだ。
☆☆☆☆★「アカギ」1〜2巻福本伸行/竹書房
「カイジ」よりこちらの方が面白い。マージャンマンガなんてのは数え切れないほど出ているんだろうけれど、ストーリーとかどうしようもなく下らないものが多い中、「アカギ」はだいぶマシな作品だと思う。でも、やっぱり絵の汚さが気になるな。
☆☆☆☆☆「俺の空」1〜3巻本宮ひろ志/集英社
☆☆☆☆☆「ねじまき鳥クロニクル」1〜3部村上春樹/講談社文庫
読み始めは、なんだか意味がよくわからず、「これは村上春樹の書き方で、まだ核心部分ではないのだろう」などと思っていたが、読み終わった後も結局よくわからなかった。どうも、村上春樹のものは自分にはピンと来ないものが多い。「ノルウェイの森」以外であまり面白いと思ったものはない。相性の問題なのだろうか・・。
☆☆☆☆☆「お金は使えば使うほど増える」中谷彰宏/ダイヤモンド社
☆☆☆☆☆「MCSE Networking Essentials」エド・ティッテル/翔泳社
未読了 「日本人は思想したか」中沢新一/新潮文庫
☆★★★★「サラリーマン金太郎」18巻本宮ひろ志/講談社
今までの「サラリーマン金太郎」の中で一番面白い巻だった。
☆☆☆☆★「回転木馬のデッドヒート」村上春樹/講談社文庫
作者が人づてに聞いた話や実体験を書き起こした、ノンフィクションに近いらしい短編集。作品中に村上春樹本人がもちろん登場したりしているのだけれども、その話し方が村上作品のたいがいの主人公と同じような感じなのは、やっぱり作品の主人公に自分自身を投影しているからなのだろうか。
☆☆☆☆☆「えの素」1巻榎本俊二/講談社
☆☆☆☆★「すべての男は消耗品である」vol.5村上龍/KKベストセラーズ
☆☆☆★★「時の潮」(グインサーガ63巻)栗本薫/ハヤカワ文庫
だいぶ久しぶりにスカールが登場した。前に出てきたのは20巻とかそのあたりだろうから、中学生の時に読んで以来の登場ということになるだろうか。このままのペースで、作品が完結する頃には自分は何歳になっているんだろう・・。
☆☆★★★「ゴールドラッシュ」柳美里/新潮社
舞台が、よく知った横浜だったこともあって、面白かった。ただ、純粋な小説(フィクション)としての面白さであって、文学的な質の話しでいうとそれほどでもないのではないかと思う。神戸の事件をモチーフにしたらしい14歳の主人公だが、この小説によって現代の中学生の内面を切り取って表現したつもりでいるのなら、それはお門違いであるという気がする。
この作者、神戸の少年の声明文を評して「天才」と言っているようだが、この作品中にも見られる、中学生という年代に対する過大評価はやけに鼻につく。
☆☆☆☆☆「逆境ナイン」1巻島本和彦
別名「格言マンガ」とも言われているらしい。評判を聴いて読んでみたけれども、あまり内容があるようには思えない。
☆☆☆★★「ポジャリカ」1巻中川いさみ
これもいい味を出しているけれども、中川いさみが本領を発揮できるのはやっぱり4コマだと思った。
☆☆☆☆★「加治隆介の議」20巻
好きだった「加治隆介の議」もこの巻で終わってしまった。主人公が総理大臣になってあっけない幕切れだったけど、この作品はもっと続けて連載をしてほしかった。政治のような題材で、こういう質の高いマンガが出されることは日本人の意識を高めるのにとても役立つと思うので、その意味でも続いてほしかった作品だ。
☆☆☆★★「大人袋」3巻中川いさみ
☆☆☆☆★「夏子の酒」1〜3巻尾瀬あきら/講談社文庫
未読了 「FIVE STORIES OF SHERLOCK HOLMES」コナン・ドイル/講談社