2000/05


 ★★★★「できるかなリターンズ」西原理恵子/扶桑社
 「かきそこなってやり直し そんなことした事ない」(p.91)
 絵はちっとも巧くなっていないけれども、相変わらずいいセンスをしている。驚いたのは、作者がいつの間にか結婚していて、子供までいたことだった。いつの間にか作者の自画像がつるてんの変な絵になっているのはどうしてかと思っていたら、いつの間にか出家して坊主にしていたらしい。

 ★★★★「ASP実践プログラミング入門」生形洋一/技術評論社
 ASPは書籍やネット上の資料が少ないので、貴重な本。基本的なことの一通りはきちんと書いてある。しかし、本当に基礎的なことしか書いてないので、ちょっと脇にそれたようなことをやろうとすると途端に情報が見当たらなくなる。

  ★★★「RTA52i機能使いこなしガイド」猪口修道/技術評論社
 RTA52iにターゲットを絞った本だったので内容に期待していたのだけれど、説明書に書いてある内容とあまり変わりはなかった。YAMAHAのネットボランチのすごいところは、ホームページのサポートの充実ぶりで、質・量ともに素晴らしい解説の数々がYAMAHAの公式ページに、開発者自らによりアップロードされている。本を買うよりも、このページを見たほうがよほどタメになる。

  ★★★「大人のスピード仕事術」中谷彰宏/ダイヤモンド社
 「チャレンジして失敗した人に対しては、社会は意外に寛大で「あの人はチャレンジした」と評価してくれます。ところが、そこで失敗を人に責任転嫁すると、人間的に失敗します。仕事での失敗はリカバーがききますが、人間的な失敗はリカバーできません。」(p.159)

  ★★★「WindowsNTによるIIS4.0&Exchange5.5構築ガイド」有江敬寛/リックテレコム

  ★★★「グリーンヒル」2巻古谷実/講談社

  ★★★「パロの苦悶」栗本薫/ハヤカワ文庫
 「ランが不敵な笑顔をみせた。泥にまみれ、廃墟と化したかにみえるアムブラの灰色の風景のなかで、ランの白い歯があざやかにうかびあがった。」(p.45)

  ★★★「BLACKJACK」16巻手塚治虫/秋田文庫

  ★★★「宮本武蔵」1〜6巻吉川英治/講談社
 「何事も、やり直しの出来ないのが人生だ。世の中のこと、すべて、真剣勝負だ。相手に斬られてから、首をつぎ直して起ち上がろうというのと同じだ。不憫だが沢庵はその縄を解いてやれん。せめて、死に顔のみぐるしくないように、念仏でも唱えて、静かに、生死の境を噛みしめておくがよい。」(1巻p.191)
 「あまりにも、覚悟し切ってしまった、その死に対して、彼の知性はもう間に合いもしない−−死の意義、死の苦痛、死後の先などと、百歳まで生きてみても、解決しそうにないそんな問題に、今さら、焦燥する愚をやめてしまったのかも知れない。」(4巻p.287)

 「バガボンド」の原作本というので、読んでみた。「バガボンド」とはキャラクターの性格が全然違う。ちょっと読んでいて退屈だ。「バガボンド」のほうが何倍も面白いと感じるのは、マンガに慣れて育ってきているからだろうか。

  ★★★「赤×黒」上下巻上條淳士/小学館
 「ほとんどの人間は一生のうちで殴り合いのケンカなんかすることはあってもせいぜい一度か二度…それでも十分後悔に値する数だ。 俺達みたいな奴が生きていける世界なんてそんなにたくさんねえんだよ」(下巻p.237)
 話しの構成やストーリーは明らかにいきあたりばったりで滅茶苦茶だけれど、ストーリーなんかなくとも、緊張感や臨場感があってそれだけで十分に面白い。言葉がなくとも、絵だけで意味が通じてしまう作品というのはすごい。

   ★★「Linuxネットワーク実践構築ガイド」笠野英松/技術評論社

   ★★「小さな会社の経理の基本がわかる本」新村貢一/新星出版社

   ★★「WindowsNT LAN管理者虎の巻」ASCII

   ★★「地球へ…」1〜3巻竹宮恵子/中公文庫

   ★★「カバチタレ!」3巻青木雄二/講談社

   ★★「DO・P-KAN」5〜10巻しげの秀一/講談社

   ★★「ギャラリーフェイク」19巻細野不二彦/小学館

   ★★「ストーンオーシャン」1巻荒木飛呂彦/集英社

   ★★「WindowsNT4.0インターネットサーバー構築ガイド」寺田祐司/SOFTBANK

   ★★「WindowsNTレスキューガイド」Kathy Ivens/翔泳社

   ★★「WindowsNTバックアップ&リカバリー」John McMains/翔泳社

   ★★「アナザヘブン」上下巻飯田譲治/角川ホラー文庫
 「その有名ブランドは、生後三ヶ月までの子牛の革を使っているのが売り物なんだって。生後三十八年と五ヶ月の人間がそういってぼくに自慢した。世界で一番お上品な人間の女たちが殺された子牛の肌触りをうっとりと楽しんでるんだ」(上巻p.291)
 「人はあらゆる体験をすべてできるわけではない。世の中には幽霊やカッパを見たり、神に会ったりする人もいれば、百万人に一人の難病に倒れたり、たまたま落ちてきた隕石に当たって死ぬ人間もいる。だが、そのすべてを実際に見聞きできるわけでなく、たいていはニュースや情報誌などによって知るわけだ。だから、自分が体験していないものをまったく信じないとすると、人生はほんとうに狭いものになってしまう。人は自分とは一見エンもユカリもないが、実は集合体の仲間であるアカの他人が体験したり考えてくれることで、たくさんのことを学んでいくことができるのだ。」(下巻p.109)


   ★★「HEAT」4巻池上遼一/小学館
 「おまえらもガキのころ組体操やったことあるだろう。…オレはなァ…組体操で土台になった事ァねェんだよ…。いつも一番上だ…騎馬戦でも馬になった事ァ一度もねェ…」(HEAT4巻)

   ★★「ホットマン」1〜9巻きたがわ翔/集英社
 「まだまだ人間として未熟すぎるよな俺−−−−−−」(4巻p.183)
 「ここでは金なんて別になくたって平気さ。使わなければ無理して稼ぐ必要もないからこうして自由でいられるんだ」(6巻p.185)

 健康ホームドラマ路線を突っ走っている。サザエさんのような毒のないストーリーは読んでいてどうしても飽きてしまう。でも、作者は自信満々でこういう作品を描いているわけだし、そういう漫画家がいることも必要だと思う。

   ★★「九龍で会いましょう」上下巻柴門ふみ/小学館
 柴門ふみのマンガは、TVドラマに向いている。さらっと、ヒマつぶしに読めるような感覚で、後にはあまり残らない。そんなに好きなタイプのマンガじゃない。

   ★★「砂の薔薇」1〜5巻新谷かおる/白泉社

    ★「eビジネスの立ち上げ方・進め方」植田寿乃/かんき出版

    ★「eCRMマーケティング」沢登秀明/日本能率協会

    ★「VisualBasic6.0データベースプログラム」MYCOM

    ★「月下の棋士」28巻能條純一/集英社

[BACK]