(1996/8/18 撮影 at フルンドッホ・モンゴル)
丘の上での写真を撮り終えてゆっくり 降りてくると、キャンプ地のはずれに給水車と、それに繋がれた羊が1匹、 低い朝日を受けている。
ここでは水は貴重品。チョエルの街から毎朝買って運んでくるらしい。 それが料理に、洗面とシャワーに、使われる。
羊はちょっと変わった種類らしく ( TVでオーストラリアなどの羊は時々 目にするが、あれとは違って模様もあるし毛が少なめ ) 、尻尾は平べったい形を している。ひどく臆病で、近づくと後退りして給水車の陰に隠れてしまう。
この羊は、その後気がつくと、夕方にはいなくなっていた。
僕たちの体の一部になったのだ。
T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp