( 1997/8/14 撮影 at ツグリキン・シレ、モンゴル )
ツグリキン・シレのランドマークともいえる、砂の丘。
この地にやって来た時も、
まずこの砂丘が見えた。
砂漠とは言っても小石や短い草が生え広がる中、なぜか、
このひとつの丘だけが砂の固まりで、他に砂山は見当たらない。
上から見ると三日月型をしていて、大きさは直径 200m くらいか。
南から吹き付ける風で細かい砂が舞い上がり、この丘にぶつかって
風が巻いてそこに溜まる、というしくみらしい。もう何十年も前から
ここにあり、年に十センチくらいという速度でわずかに北に向かって
移動を続けているとのこと。
この日の発掘作業を終えて、アンクルディノさん、Sさん、
Hypersaurs さんの3人はひと足先にこの地を出発、
ウランバートルへと帰って行った。(18:00)
彼らの乗ったジープはキャンプ地を離れた後、大きく回り込んで
この砂丘に左方向から近づき、砂丘の手前を通ってそこから
地平線へとまっすぐに進んで小さくなっていった。
(この写真では砂丘すぐ右のところに黒い点となったジープが
映っているはずなのだが、良く見えない。)
どんどん小さくなって行く車を、崖の縁に立ってWさんとふたりで
ずーっと目で追いかけていた。わずかな地面の起伏の陰に隠れたり
現れたりしながら、30 分ほどたったところで、どうにも
見えなくなった。
[ 南ゴビ 写真日記 1997 | 思い出のアルバム | MINEW ]
T.Minewaki / minew@post.email.ne.jp