年に1〜3回、合宿形式のセミナー「ホイスコーレ」を開いています。九州を中心に、これまで、阿蘇、日田、熊本、宗像、出水、熊本県清和村、春日、北海道瀬棚、山口、などで行われました。一泊二日から二泊三日で、いろいろな内容について土地の人々から学び、参加者が集って、日常の生活ではなかなかできない本音交じりの心温まる対話を交わしています。内容はいろいろです。詳しくは以下のセミナーの報告をお読み下さい。
また関西、関東で協会主催の会も行うようになりました。第2回の東京の会は2000年の2月20日に行われ、第3回の関西の会は5月28日に、そして第3回東京の会が12月3日に実施されました。
- 「ホイスコーレ山口」(98年1月)の報告
- 「ホイスコーレ宗像」(98年3月)の報告
- 「ホイスコーレ日田」(98年8月)の報告
- 「ホイスコーレ春日」(99年4月)の報告
- 第1回<ヒュッゲな集いin 関西>(99年1月)の報告
- 第2回<ヒュッゲな集いin 関西>(99年8月)の報告
- 第1回「フォルケホイスコーレ運動を語るワークショップ in 東京」(99年10月)の報告
- 第2回関東集会「ワークショップ in 東京」(2000年2月)の報告
- 「ホイスコーレ宗像」(2000年4月)の報告
- 第3回<ヒュッゲな集い in 関西>(2000年5月)
- 2000年度協会の活動報告
- ホイスコーレ清和(2001年7月21-23日)の報告
- ホイスコーレ阿蘇(2002年8月24-25日)の報告
(2)デンマークへのスタディ・ツアー「旅するホイスコーレ」の実施
数年に一度、デンマークへのスタディ・ツアーを開いています。往復込みで10日間程度の日程で、主としてグルントヴィ型のホイスコーレで5日間の夏のショートコースをデンマーク人などといっしょに行い、その後、デンマークの学校や福祉施設、環境エネルギー施設などを見学するバスツアーというコースです。デンマーク人と同じショートコースが体験でき(通訳つき)普通の日本人がいけないような場所を訪れたりもします。費用は航空機運賃が20数万円、ツアー経費が10万円程度です。ほかの団体や旅行会社には絶対できないデンマークと連帯している協会ならではの充実のツアーです。
- (参考「キャンプファイアー・ホイスコーレ?96年夏スタディツアー報告」
- 「スタディ・ツアー感想文」)
- 「身体の想像力としての教育 2001年スタディツアー報告記」
- 2005年スタディツアー「旅するホイスコーレユラン中南部篇」報告
リセルンド
AWEとはAssociation for World Educationの略で、デンマークに本部を置く成人教育・社会教育の国際NGOです。国連に出席権をもち、ユネスコの諮問機関の一つで、社会教育・成人教育にたいする提言をユネスコに行なっています。昨年7月に行われたユネスコの第5回世界成人教育・社会教育会議では、第一分科会の「市民社会と人権」の議長団体をつとめました。デンマークのフォルケホイスコーレ運動とアメリカのコミュニティ・カレッジ運動が中心になってできたものですが、世界25カ国の団体・個人が加入しています。グルントヴィ協会はこの日本支部で、AWEの運営委員会の委員を兼ねています。
AWEは、団体や個人のネットワークとしてある組織で、それ自体が何か大きな事業するというものではありませんが、国際セミナーや地域シンポジウム、あるいは出版活動を通じて、グローバルな市民・住民の連帯、相互協力の促進につとめ、国連やユネスコのNGOの側からのより民主的なロビー活動団体として成果を挙げています。
現在AWEの日本支部事務局は佐賀県の唐津市にあり、2000年8月には、デンマーク、フィリピン、韓国から関係者を招き、東アジア地区でのグローバルな生涯教育のあり方を考えるセミナーを唐津市で開催しました。これが契機となって韓国にもAWE支部がつくられる予定です。
協会は、不定期に会報「Heimdal(ハイムダール)」と会員連絡を発行しています。また協会の活動、あるいは会員の独自の活動により、これまでにすでに数冊以下の著書)が出版されており、教育や北欧文化や思想の理解に寄与しています。ぜひお近くの書店かネット上の書店(丸善、紀伊国屋書店 、BOLなど)にご注文して、ご一読をお願いします。
図書名 著者 出版社 価格 刊行年月日 改訂新版『生のための学校』 清水 満 新評論 2500円 1996年12月15日 『ドイツ自由学校事情』 栗山 次郎 新評論 1845円 1995年2月10日 『身体文化のイマジネーション』 ヘニング・アイヒベルク
清水 諭訳新評論
3200円 1997年2月28日 『共感する心、表現する身体』 清水 満 新評論 2200円 1997年8月10日
ハイムダールとはデンマーク・フォルケホイスコーレ全体のシンボルで、北欧神話のトリック・スターの神の名前です。彼は人々に巨人族の襲来をホーンで知らせ、危機を予知するとともに、人と神を取りもつ仲介役をして、愛と知恵を与え、人間の祖先ともいわれます。炭坑のカナリア、ギリシャ神話のプロメテウスに似ています。