市ヶ尾
猿田坂
以前、つつじが丘に住んでい
た頃は知られていなかった猿田坂が田園都市線、市ヶ尾駅近くにあるという記事を読んだ。横浜市青葉区役所近くの長さ200m位の坂である。いまでは坂上
の地蔵堂に移設された庚申塚のみざる、きかざる、いわざるの猿からきているらしい。

地蔵堂
ここは旧大山街道が通っていて、江戸時代には大山詣での参拝客相手の旅籠が3軒あったという。明
治15年の火事で燃えてしまったが、錦屋だけは再建されたという。その錦屋に奉公していたという女性をヒロインにして佐藤春夫が「お絹とその兄弟」という
小説を書いた。この地に住んでいた佐藤は代表作「田園の憂鬱」を書いている。田園都市線という名称もこれからとったわけではないようだ。東急が田園都市線とともにエベネザー・ハワードの提唱した田園都市構想を用いて建設を行った「多摩田園都市」に由来するという。
この地にあるのが市ヶ尾横穴古墳群(市ヶ尾遺跡公園)や稲荷前古墳群である。
2014/3/28、たまたま、つつじが丘に出かける用ができた機会に市ヶ尾で下車し、2時間かけて全て回った。
地蔵堂の下に庚申塚が移設されているのを見た。その少し先に左に下る道が多分猿田坂であろう。稲荷前古墳群のあとこの坂を登った。かっての旧大山海道なのだろうが、取り残された道であった。それでも桜が咲き始めていた。
猿田坂
February 21, 2014
Rev. April 18, 2014