アルプス・トレッキング

アルプスはスイスのベルナー・オーバーラント、ツエルマット、オーストリー・アルプス、イタリア・アルプス、ドロミテ・アルプスなどあるが、なんといってもベルナー・オーバーラントが一番だろう。

ベルナー・オーバーラント

”ベルン州の高地地方”という意味のベルナー・オーバーラント地方にはアイガー(Eiger 3,970m)、メンヒ(Monch 4,099m)、ユングフラウ(Jungfrau 4,158m)というベルナー・オーバーラント三山と呼ばれる4,000m級の名峰がある。

起点となる街はインターラーケン(Interlaken)とグリンデルワルト(Grindelwalt)からトンネル内を走る登山電車を乗り継いでヨーロッパ最高地点のユングフラウヨッホに向かう。駅や施設はトンネル内にあり、展望室からはアレッチ氷河、メンヒ、ユングフラウの山頂が望める。

トレッキングの拠点はグリンデルワルトである。山岳ガイド組合があり望みの場所にてれていってくれる。空中ゴンドラも用意されている。冬は無論スキーの中心となる。

<グリンデルワルトのトレッキングコース>

グロ−スシャイデックからフィルスト展望台へ、200m高低差。

<サンモリッツのトレッキングコース>

ムオタスムライユ展望台からセガンティーニ・ヒュッテまで。

Masako Kojimaの案内サイト

グリンデルワルト (1)

グリンデルワルト (2)

ツエルマット

マッターホルン(Matterhorn イタリア名:チェルヴィーノ 3,884m)、モンテローザ(Monte Roza 4,634m)の基地でここにも山岳ガイド組合がある。ゴルナーグラート(Gornergrat)鉄道で展望台を訪れることができる。冬はスキーをはいて豪快なダウンヒルを楽しめる。

ゴルナーグラードでマッターホーンとウンターテオドウル氷河

山室さんはこの4年、毎年ツエルマットでスキーを楽しんでいるという。イタリアから入ると安くあがるという。

ツェルマットのトレッキングコースは

<ブラウヘルトからシュテリーゼー>

このコースは比較的平坦。

<エッギスホルン展望台>

フィーシュからゴンドラに乗ってエッギスホルンへ向って出発。エッギスホルン展望台からのアレッチ氷河の眺めは雄大。全長24km、幅2km。エッギスホルン展望台からグレッチャーミューレへのアレッチ氷河トレッキング。岩場多し。

Masako Kojimaの案内サイト

ツェルマット(1)

ツェルマット(2)

オーストリー・アルプス

<ザルツカンマーグート>

ザルツブルグ→蒸気機関車→シャーフベルク(シャーフベルク登山鉄道中間駅(標高1364m)→岩場のトレッキングコース→シャーフベルク展望台(標高1782m)

<ハイリゲンブルート>

登山口→エリザベス峠(標高2150m)→フランツヨーゼフ展望台(標高2370m)の7時間コース。

<ゼーフェルト>

ゼーフェルダー峠(標高2074m)→稜線を歩き、下る→ゼーフェルダーシュピッツェ(標高2221m)、そしてライターシュピッツに登る。

<フェント>

登山口→シミラウン小屋(標高3019m)→イタリアとの国境の峠、ハウスラブ峠(標高3210m)。

朝7時の出発1泊2日のコース。宿泊する山小屋までの標高差500mを登る。歩き始めて6時間で宿泊地のシミラウンヒュッテに到着。1991年に発見されたエッツィの発見者の1人がシミラウンヒュッテの主人。

イタリアン・アルプス

トリノからジュネーブに抜ける街道筋にあるアオスタ(Aosta)渓谷は夏は避暑、冬はスキーが楽しめるヨーロッパ・アルプス観光のハイライト。ヨーロッパ・アルプス最高峰のモンブランや、名峰マッターホルンやモンテ・ローザを見ながらの山岳ドライブは雄大そのもの。アルプスの峠を越えて、フランスやスイスに行くこともできる。アオスタ渓谷に点在する古城、要塞めぐりも面白い。

<グラン・サン・ベルナール峠>

トレッキングルートとしてはアオスタからグラン・サン・ベルナール峠(Grand-Saint-Bernard)に至る標高差700mのルートがある。グラン・サン・ベルナール峠はローマ時代のカエサルやハンニバル。そしてナポレオンが越えた峠である。12世紀の聖ベルナールが峠に旅人のための宿を開いたためにサン・ベルナール峠と呼ばれる。いまだにローマ時代の石畳の道が残っている。セント・バーナード犬 (サン・ベルナールの英国訛り)もここが発祥の地だ。

<クールマイヨールからベルトーネ小屋>

アオスタ渓谷の奥にはフランスのシャモニー・モンブランとイタリアを結ぶモンブラン・トンネルのイタリア側起点 クールマイヨール(Courmayeur)がある。このクールマイヨールからベルトーネ小屋(Rifugio Alpino Giorgi-Bertone)に登るコースがある。ベルトーネ小屋からのモンブランは美しい。

<エギューミ・デ・エデ展望台>

クール・マイヨールからロープウェイで標高差2,000mを登り、モンブラン中腹のプエンタ・エルブロネール (3,462m)に登る。ここからグランドジョラスが見える。プエンタ・エルブロネールからジュアン氷河を歩いてコズミック小屋(3,613m)に至る1泊2日のコース。コズミック小屋からエギューミ・デ・エデ展望台(Aiguille du Midi 3,842m)を往復する。クレバスがあるのでガイドが必要。プエンタ・エルブロネールにもどらずシャモニー・モンブランにロープウェイで下ることも可能。

エギューミ・デ・エデ展望台からヨーロッパ最高峰のモンブラン山頂(4,810m)を望める。

<ヴァルキアヴェンナスキー場>

イタリアはロンバルディア州、ミラノの北にあるコモ湖の更に奥、スイスとの国境にValhiavenna(ヴァルキアヴェンナ)というスキー場がある。Madesimo(マデシモ)、Motta (モタ)の2つの宿場町がその中に含まれる。イタリアからスイスのSt. Moritz(サンモリッツ)への入口。

ヴァルキアヴェンナのコース図

ピンクは初級はブルー、中級がピンク、上級は黒、オレンジ色はオフピステ(Offpisteピステという圧雪機で固めてないコースという意味で自己責任で滑る)、上級とオフピステが一緒になって褐色にみえる。オフピステ上級はGruppo峠(2,945m)までロープウェーまで行き、2kmのコースで2,150mまで800m下る。Gruppo峠から左手に下る一番奥のカナローネ・コースはヨーロッパのオフピステで2番目に難しいと言われていて2.8kmで960m落ちる。娘によるとこのコースを大勢のスキーヤーがドンドン下っているという。

Gruppo峠の東側にあるLago di Lei(レイ湖)という人造湖のダムはスイスのもの。

ドロミテ・アルプス

イタリアン・アルプスの一つでドロミテ山地にある。セラ峠、サス・ポルドイ、セラ・ツルメ、サッソルンゴ、グルッポ・セラ・グルッペ(Gruppo Sella Gruppe 3,152m)山塊周辺を散策できる。冬は無論スキー。グルッポ・セラ・グルッペ山塊を一日かけて一周するコースもある。近くには冬季オリンピック会場となったコルチナ・ダンペッオがある。ブレンナー峠を越えてオーストリーに入れば別の冬季オリンピック会場となったインスブルックがある。

グルッポ・セラ・グルッペ山塊周辺 見取り図

グリーンウッド氏の会社の先輩の椿氏は2004年3月にコルチナ・ダンペッオでスキーを夫婦で楽しんだ、その折、バスでファルツァレーゴ峠(2,150m)を越え、アラバ村に入り、ここから時計回りでグルッポ・セラ・グルッペ山塊を一周したという。この一周をセラ・ロンダというのだそうだ。アラバ村からゴンドラを乗り継いで、コル・デ・ラ・ピカまで登り、リフージオ・パッソ・セルヴァ前を滑り下り、再びゴンドラでピッツ・セラに登り、昼食。セルバ・ヴォルケンシュタインに下り、再びゴンドラでガルデナ峠に登り、コルバラ村までスキーで下り、コンポロンゴ峠をゴンドラとスキー滑降を繰り返して越えてアラバ村にたどりつく一日がかりのお楽しみだったようだ。

January 9, 2007

Rev. February 7, 2009


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