東京大学生産技術研究所

先端エネルギー変換工学寄付研究部門(AECE)

第7回技術フォーラム

エネルギーと資源について考える

ーこれからの日本の進むべき道ー

東京大学伊藤国際学術研究センター

2009年 1月16日

 

東京大学伊藤国際学術研究センターはセブン・ホールディングズのオーナーの伊藤氏が私財50億円を東大に寄付してできたという地下の大ホールであった。


そこで在来型天然ガスのR/P=120year、非在来型天然ガスの在来型+非在来型天然ガスのR/P=250year、ロシア+中東含め400year という超楽観的見解を佐藤光三教授が語った。天然ガス価格が高いことは資源の多様化で対処すればよい。

渥美半島沖のハイドレートの試掘の詳細も聞いたが、1本の井戸でどのくらい生産できるのか?海底深さ1,000mだと外 100気だケーシング内部の水をくみ上げて内圧を1気圧に減圧するとのことだが、外圧でケーシングがつぶれるのではないかと疑問を感じた。

米国のPowder River Basin炭, オーストラリアのクイーンズランド州の褐炭、中国のLoy Yang褐炭はCa含有量が多く、灰の融点が低いのでガス化発電に最適との見解を金子祥三教授が語っていた。こうして原発代替が可能という見通しでしあっ た。二酸化炭素問題は回収・隔離技術があっても住民が捨て場に反対するというところにネックがあるということであった米国と中国が二酸化炭素排出規制にの らないのなら日本も付和雷同で回収・隔離などしなくてもいいのではないかと。二酸化炭素温暖化犯人説は論ずるにおよばずという雰囲気であった。というか日 本の学者は専門外に口出すのに慎重。

私はオーストラリアのクイーンズランド州の褐炭は自然発火の危険があり輸送不能なので現地でアンモニア燃料にして輸送する発想を得ました。これなら二酸化 炭素排出規制を逃げられる。

原子力事故の後、いままで虐げられていた先生方が研究費争奪のためか元気であった。

ドイツは脱原発、再生可能エネルギーと連呼して政治家が人気とりしているが、じつは電力業界はちっとも困っていない。なぜなら半分の電力は自国産の褐炭を 燃してつくっているからだ。ドイツ人は脱原発に恐怖感は持つ必要がない。ケルンの周りもRheinland鉱区の露天掘りの穴でかこまれ、露天掘りの穴を うめてクラシックなレンガ建て、石造りの教会まである町を再生したとか。日本は外務官僚はお馬鹿さんで二酸化炭素病に感染し、原発村が悪乗りし、おばかな 東電が事故をおこしたため惨憺たる事態になったわけ。これで再稼動したら日本人は完全な愚かな国民ということになる。

企業だって、日本政府や東電を顧客にもつ会社は政府にはたてつけない。私がHPで何か政府批判すれば後輩たちに迷惑がかかる恐れもある。にもかかわらず日 本のLNGの半分は後輩たちが造ったプラントが供給しているのはなぜか?その秘密はメジャーオイルが電力とエンジニアリング会社の間に存在するからであ る。かれらは正当に評価する顧客なわけで、彼らがお馬鹿な日本に高価なLNGを売りつけて法外な利益を上げてもそれは政府と電力が勝手にこけたわけ。腹い せに我々 プラントメーカーを排除しようとしたところでそれは逆恨みといううことになり何ら有効な行為とはならない。世界はグローバルに機能しているわけで、役人や 東電が日本企業をおさえこも うとしてもそれはもうできない相談だ。せめて失った金の一部を回収してくれたと感謝してしかるべきなのだ。世の中そんな理想でうごいてはいない。欲と欲 の騙しあい。表を美しく装っていてもだまされてはいけない。

May 19, 2012

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