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防犯パトロールに参加して |
町内会回覧板原稿
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仕事を引退して、家に篭ることが多くなると運動不足になる。散歩など適宜するように心がけているが、退屈ですぐ怠けてしまう。意志薄弱なのである。たまたま回覧板で防犯パトロール隊員募集というのがあったので早速応募した。義務感もあれば少しは歩くことになると思ったのがその不純な動機である。
シーサイド七里ガ浜ご町内は空き巣や花火の被害に永らく悩んできた。海岸で打ち上げる花火も迷惑で山の斜面が火災になったこともある。町内会としてはついに防犯パトロール隊を組織することになったのだろう。
防火に関しては庭や家のまわりの枯れ草などの可燃物の最小化につとめ、空き巣に関しては二重窓や二重鍵などの防犯システムを構築しているが、町ぐるみで団結し、目を開けていることを知らしめれば、不届きなヤカラも足が遠のき、防犯にも役立つだろうとは容易に察しがつく。
とにかく腕章をこれ見よがしに見えるようにして歩けば良いのだと心得て歩く。この葵の印を見ると、ご苦労さんと声をかけてもらえるので嬉しくなる。現金なものだ。
パトロール・ルート
全ての横丁を歩いていたらかなりの距離を歩かなければならない。最小の努力で最大の効果を上げるルートはいかがなものかと地図を広げて考えてみたのが上のルートである。歩いてみると5,800歩で45分かかった。歩幅60センチとして約3.5km、時速4.7kmである。
ある日、挙動不審の車を発見してジッとみていると、男が降りてこちらに向かってくるではないか。緊張してどうしようと思っていると「…医院はどこにあるのでしょうか?」と道を聞かれてしまった。車には医療関係の社章がついていたのでごまかしの質問ではないと思ったが。
2003年7月