七夕の天文楽

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距離
●織姫と彦星の距離は?
[恒星間距離画像]  織姫さんのベガ星と、彦星さんのアルタイル星までの距離は約15光年。 地球とベガまでは約26光年。地球とアルタイルまでは約17光年。 ベガ・地球・アルタイルのなす角度は約35度です。
●15年も
 七夕に仮に織姫さんが彦星さんに逢いに行っても、宇宙最高速の光の(秒速30万Km)で 15年もかかる距離ですので、両方から逢いに言っても7.5年はかかります(^^;

 ついでにお星様同士は逢いに動きませんのでハイ。たまに本当に動くとおっしゃる方に 出くわしますので(^^;


●でも仮に逢いに行ったら(^^;
 そんなこと言ったら、お話もヘッッタクレもありませんので、宇宙のスケールで1年に一度を 考えて見ますと、織姫・彦星の寿命を80歳として、恒星の年齢を80億歳とすると、 1億倍の差。1年を1億分の一すると0.315576秒。つまり恒星の年齢を人間の寿命に置きかえると、 0.315576秒に一回逢っている事になりますね。なんだ、随分とまめじゃないですか(^^;

角度
●七夕の時、両星は近づいて見えるのか?
 では七夕の時、両星の角度は一番小さくなるのでしょうか。

 細かく調べるのは面倒ちいので、固有運動や誤差なんか全部取っ払いまして・・

 「1パーセク=3.6光年=1天文単位/1秒角」だから、17光年だと0.21秒角。26光年だと0.13秒角。 間違っているけど安易に足せば最大で0.34秒角。 すると概ね「1/120度」の差。ナハハ。やっぱり無理ですね。 こんなの目じゃ観測不能であります。大気差のほうが余程大きいですね(^^;

 視差についてはガリレオは予測してしましたが、 初めて視差の値が発見されたのは1838年になってからですものね。 観測には長焦点の望遠鏡とカメラが必要ですね。


参考文献

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