 | 身にまとわりつきしを払いて目覚めよ、輝けるもの、それとも癒されるまで眠れ。 | |
眠に堕ちて [54k] 1997.05 by Tsutomu Higo | いただいたE-mail'97.06 から球の周りを旋回しているような黒い影が、こうもりの羽根に見えた。
邪悪なものに侵食されそうに見えながら、ベールを優雅にまとっている。 いつまでこうやって浮かんでいるのだろう。絶望的な思いは不思議となくて、かそけき光が暖かい。
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 | 無機も有機も、ただただ関わりの相対論的展開に発し、至る。 | |
集いしものは集わせしもの [30k] 1997.05 by Tsutomu Higo | |
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 | 拡散と凝集の彼方に堕ちてゆけ、追い求め探し求める青い鳥を、せずにはおれぬところに青い鳥がいることを識るから。 | |
巡航の循環のなかへ [36k] 1997.05 by Tsutomu Higo | いただいたE-mail'97.06 から虹色をしているのに、浮かれた気分にはならない。理想郷は叶わないから理想というのだと物語るかのような、なにか、ある種の疲労が少しずつぽたりぽたりと落ちてくる。 どこかにいやがおうにも引き寄せられてしまう。
その曖昧な、しかし、運命のような力も感じる。
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 | 侵すことを言いし開拓は冒険は終焉を迎えて、なお開拓への冒険への幻想を欲し、幻想に浮く、自壊におののくが故に。 | |
新天地をば [22k] 1997.05 by Tsutomu Higo | いただいたE-mail'97.06 から永遠の木。天に繋がっている木。ずっとずっと人々を見守ってきた。
何がおこっても、そこにありし者。 哀しみも喜びも寂しさも醜さも美しさもすべて吸い取ってきた。蓄えてきた。 それを放つ時、何かが見える?何かが壊れる?破壊の中に再生があるのか?再生ではなくて、新生なのか? 青い血が流れている。
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